27. 『「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考』
めっちゃ面白かったです。
アートをもっと知りたくなって、アートを作りたいと思った。
世界の見え方が少し変わります。
作品情報
書名:「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考
著者:出版:頁数:344ページ
【冒頭】
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アートは「探求の根」の部分が面白い!
アートは一連の流れのほんの一部の目に見える部分であり、むしろ「探求の根」の方が時間もかかるし面白い活動だということ。
アーティストの似たことをする人を「花職人」と表現しています。
アーティストとの違いは自分の「探求の根」がなく、他人の定めたゴールに向かって作品だけを作る人のことを言います。
昔は字を読める人も少なくカメラもなかったので、以下に現実味を帯びた絵画を描けるかということを求められていました。
しかし、20世紀に入り「カメラ」が発明されることで、これまでアーティストに求められていた対象物をリアルに描く能力がカメラの方が高い精度でできることになってしまったのです。
そして、アーティストたちは自分たちにできることは何なのかを考えさせられることになったのです。
いつでも神の存在を感じるためのアート
ポリネシア人の作った「オロ」という技術が高いとは決していえない神を模した人形や、トイストーリー4で登場したゴミ箱にあったプラスチックの使い捨ての先割れスプーンに、即席の材料でいびつな目・口・手・足をつけただけ「フォーキー」について
それまでは見たものを写真のようにそのまま描く方法は遠近法が主流だったが、そのことに疑問を感じたピカソは「アビニョンの娘たち」では、顔は正面・鼻は横から・陰影もさまざまな角度から見たものを組み合わせたものなど、多視点で見たものを1つの平面に再構成するといった方法を取るようになったらしい。
部分ごとにらしさが出たり、役割が果たせる角度を一枚の絵に表現したもので、できるだけ絵の効果を最大化したかったみたい。
写真のような絵も実はリアルではない
遠近法で描かれた写真のような絵が、リアルだと考えは否定されています。
理由は下記。
実生活では焦点の当てた場所のみが鮮明に目に映るのであって、一部分しかしっかりとは認識できていない。それに比べて、絵はあまりにも焦点が合う範囲が広すぎる。
いくらリアルに描かれた絵だとしても、実は多視点で見たものが再構成されているにすぎない。
アートをみて自分だけの解釈をする。音楽のように
音楽の聴いて、自分だけの解釈や思い出がよみがえるように、絵画でも同じような見方が出来るはずなのに、ある時代まではそれがなかった。
アートは視覚するものではなく思考するのもの
その後、20世紀ではアート「視覚で愛でることができるかどうか」という常識がデュシャンの「泉」で破られることになります。便器を使うことで目に見える美しさをとことん排除して、その表現いたるまでの思考を表現することに注力したのです。
なにかのイメージを写すだけがアートではない
Connecting the dots(点と点がつながっていく)
まとめ
自分の見方で世界をみてみよう。考えてみようと思った!
自分の感性でいいと思ったものを深堀り、他人とは違う考え方やアイディアを生み出す。