読まなくてもいい、バンドの話
これはあくまで1バンドマンの考えであり、感想であり、特に読む必要はありません。
これによって意見を変える必要もありません。
反論不要のほぼ日記
「ロックバンド達は緩やかに死んでいる」
現状です。
コロナ禍は終わる兆しを見せず、ウィズコロナ、アフターコロナ、ニューノーマルと面白ワードが生まれる次第。
バンドマンとしてライブハウス界隈を見ると、リスクを恐れず客を入れる箱、リスク管理のため配信のみの箱、そしてそれらは状況によって変わりうる。もちろんリスクというのはコロナのリスクというよりかは「クラスターが発生した場合の炎上リスク」。モリエールを見れば自明でしょう。
客入れの場合、今はキャパの20%とか30%でやってるイメージ。これが増えるかどうかは全くの不明。
この中で、あらゆる音楽人が配信を用いて、新たな音楽文化を作り上げようとしています。
忍耐ではなく、創造の類。価値観の創造。
きっとここまでが他所から見た話。
ここからは自分の感想です。
①多くのロックバンド
かなりの数死んでいっている気がします。本当に死ぬことを恐れて、仮死状態になっているバンドが殆どだと思いますが。実際活動を終えたバンドも目立ちますね。
理由は簡単です。「客入れたライブが出来ないから」…ではなく、「客入れたライブがいつやれるかわかんないから」
そりゃ心も折れるでしょう。バンドはもちろん若者が多く、若者の1年や2年の価値を考えてしまうと思います。
ライブをやることこそ本質!と言って活動をしてる人々はどう考えているのでしょうか。これは疑問。
もちろん、全く信念を変えずにやってるバンドもいると思いますが、わかりやすく「いつかクアトロで、リキッドルームで、ゼップでやりたいな」というバンド達は、何を目標にしているのでしょうか。
配信ライブに価値はあります。ただ、ロックバンドが配信ライブを皮切りに、ファンを増やせるかい?
あと、配信の限界はあると思ってて。それはバンドがどうこうじゃなくて、先駆者がいるから。配信ベースで戦ってる超巨大勢力に、急に来たバンドが勝てると思うかね。人気芸人でも勝ち負け顕著だしね。
ちなみにおれはTHIS IS JAPANがコロナ禍で何やったら1番面白いか?と聞かれ、解散!と大真面目に言って怒られました。
コロナが落ち着いたら再結成するつもりだったのに…
②バンド文化
死んでません。しかし、いわゆるバンド文化は横の繋がりを失い、各バンドが孤立しています。
おれはこれは非常にまずいと思ってて。
バンドって、あのバンドがあの箱でやったとか、対バンした、とか、サーキット出た、とか、かなり相対的なところで動きます。
今の状況、誰がクアトロでライブやったら話題になります?という話です。
だれも基準を失って、横の興味を持てなくなって。
リスナーも全く同じじゃないでしょうか。
バラバラになってます。キャパも集客もめちゃくちゃ、まともな数字も見えない。全部ソールド。おれはコロナ空けた時がとても怖いです。こんな数字になってんだ…てね。
③音楽
死んでません。インディペンデントな動きが出来て、ネットベースの活動ができる場合は考えることが沢山あります。
ここでは姿がリアルに見える。結局ここは前と同じ。
結局は才能とパワーの凌ぎ合い。音楽は何処にでもあって、常に消費され続ける。ミュージシャンはどうだろうね。
④地球
困ったことに、みんな元気に悪口言いながら今日もぐるぐる回っています。
我々の気も知らずにね。
⑤かわむら
かわちゃんは元気です。
超ありがたいことにTHIS IS JAPANはアニメ「ノー・ガンズ・ライフ」のエンディングテーマを担当し、そのリリース。
ポップしなないではそもそも活動あんま変わんないし、ネットで蠢いてるし、フルアルバムのリリースが予定されてます。
でも、今後はわからないなってのが事実。ぽしなちゃんは年内クアトロでもやろっかって話をしてて、私それ夢だったので、ちょっとしょげたり。
ジャパンは少し休めてよかったけど、ここでしっかり戦い方を考えようと思ってます。アニメのタイアップなんて、一生に何回あるかわかんないよ。
ビジネスベースは勿論、リスナーもガンガン離れてると思います。
おれはここで「音楽業界マジやばいからおしまいやめよう」と言いたいわけじゃなくて、ミュージシャンとリスナー全員が「音楽業界マジやばい」を認識していかないと、気付いたら全員死んでんじゃないかなって思うんですよね。
おれは死なないけど、周りが死んだら悲しいので。
頑張りましょ
かわむら