おいでませ、LIQUIDROOM

我々は数字を気にする

現状から考えると、あの時期あの箱であれば何人くらい来てくれるだろうか、この箱ならソールドアウトしてほしい、といったかんじで、我々は意識のすり合わせを常に行っている
何度も数字を出してもらってスタッフには申し訳ないのだけど
数字を目標にしたいからというわけではなく、自分達の努力や取組がリアルタイムでどのように伝わってるかを知りたいのである

我々は我々を信仰しない

証拠が出るまでなにも信用しない
厄介なアーティストだと思う
歴代のスタッフも本当に苦労をしたと思う、今のスタッフには申し訳なく思う限り
選択肢を選ぶ感性は信じているが、その代わり成果や結果は穴が開くほど直視する
前向きに考えることが愚かな信仰に繋がらないよう、足元をトンカチで叩きながら歩いている

我々にはやりたい音楽がある

そもそも初めから持ち合わせた音楽の美学だけで沢山の人に聴いてもらうほど才能は我々になかった
沢山の音楽を聴き続け、音楽を通して誰かに自分の言葉を伝えることを突き詰めることの面白さを知った
我々の美学と実際のアウトプットの間に大きな解像度の差があることを実感して、それを埋めようと思った
ただ、美学もアウトプットも日々変わっていくものだから如何ともし難い

我々はリスナーに生かされている

異論ある人も多いと思うが、音楽はコミュニケーション、作る人と聴く人の双方で形作られる文化だと思っている
流行病で延期してしまったいつかのツアーの振替日、振替をしたことによってお客さんが少し減ってしまい申し訳なく思う我々の目の前にいた、待ってくれていた人たちの姿や目を見て、言葉通り胸を打たれた
あの感覚はきっといつまでも忘れないだろう
我々にとって祈りのような音楽を、届くように作っている
場所はライブ会場でもサブスクでも、どこだっていいので

我々は疑り深い

大きな会場で企画をする時、毎回これが人生最大の舞台だと思ってライブをしている
我々はステージ演出を考える時、常に会場の5倍のキャパシティで成り立つものを想定して、同時に目標にしているが、現実はいつどうなるかわからない
また、大きくはない会場で演奏する時も、だからこそ来た人の心に残るステージを見せなければいけないと思っている
もうこんな機会最後かもしれない
ずっと口に出してステージに臨んでいる
とはいえ崖から落ちたら落ちたで、何度でも這い上がれるよう、スマートではない悪あがきをし続けるんじゃないかと思う

我々は自信がある

そんな臆病で性悪な我々だけど、準備はようやく出来た
必然性のある音楽とチーム
予算には限りがあるらしいけど、我々の気持ちはいくらでも費やせるからなんだってやれた、と思う
ポップネスと熱量を積み重ねたことで、LIQUIDROOMを埋めるくらい人が来てくれることは誇りに思いたい
きっと正解なんてないが、間違いでもなかったんだろう
これからもこんな日を何度でも迎えられるように、終わったら次の準備をすぐに始めたい、なんてことも思う

シンプルに1番良い物を持っていきますので、楽しみにしてて貰えると嬉しいです

勿論会場に来ない人も、これから沢山音楽を作ったり演奏するので、気に入ったものがあったらいつか会おうね

4/22(土)
恵比寿LIQUIDROOM

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