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Mリーグは普段私たちが打つ麻雀とは違うというお話

潮目の変わったMリーグ

私がこの企画を始めた時の気持ちは、”麻雀業界などもう2度と関わる必要もないから、少しでもMリーグの権威を失墜させたい”というものだったが、今年で3年目を迎え、私の意識も多少変わってきた。
それは去年加入した菅原さんと中田花奈さんの影響によって一般視聴者もMリーグに対して「最高峰のプロばかりが集まるものでない」ということに気付き出したことが大きいだろう。
”Mリーガー様の打牌は全て正解だ!”
なんて言う人がいたとしたら、昨今ではむしろSNSでは馬鹿扱いされてしまうかもしれないとも思わせるぐらい流れが変わってきた。
おそらくこれに一役買っているのはMリーガー同士での打牌指導・打牌批判だろう。
鈴木大介が辛口で菅原を指導したり、堀が渋川や内川に打牌批判したりとこういうことは昔では考えられなかったはずだ。
また、岡田がNAGAで勉強していることを公言するのも、広義ではプロの威厳を損ねる行為と言えなくもなく、本当に麻雀プロは変わってきたのだと思う。

私は当初、Mリーガー同士ではそれぞれを神格化するためにこういった言動や発信はタブーとされているのかと疑っていたが、どうやらそういうこともないようだ。
そう考えると今後Mリーグがどういう流れで進んでいくかというのは非常に興味深いポイントであると言えよう。
端的に言うと「菅原・中田のような実力不足でMリーガーになるような枠は今後どうなっていくのだろうか?」ということだ。
おっと、萩原さんは初年度からいるので忘れていたが、他のプロであったのならとっくにクビになっているような累計マイナスポイントでも萩原さんが居続けられているのも忘れてはならない。
『萩原さんがいたからここまでMリーグが人気になったんだぞ!』なんていう全く見当違いの返答が来そうなので先に言っておくが、そもそも私は萩原さんのことが嫌いなわけではないのであしからず。
むしろ今年から格段にMリーガーの手組みやリーチ判断などが全て現代麻雀寄りに変わってきているのでむしろ私は自分の企画がいつまで持つのかと心配しているほどだ。(私はMリーガーの打牌検討をするが、全てが自分の望む麻雀になったら自分の企画をやる意味がなくなるというジレンマがあるため)
亜樹さん瑠美さんですら格段に去年より見やすくなっているというのは動画内では何度も言っている話である。

そして新加入の浅井・竹内も私は打ち方が嫌いだが、Mリーグの平均以上の雀力であることは間違いないだろう。人気女流2人を削ってガチでフェニックスが勝ちに向かっていると考えるのであれば今後ますます他のチームも『可愛い女の子枠』は増やしづらいだろう。
そういう意味でも今後、明らかな『可愛い女の子枠』でアイドルが入るとしたらどのチームなのか?誰なのか?というのは注目ポイントではある。
当然のことながら、アイドル枠が加入するということは誰かが退団しているわけであり、その退団したプロよりも明らかに雀力の低いアイドルプロを入れて、翌年に順当に大負けしようものなら、本当にチームの勝利を願うファンが離れてしまう可能性もあるからだ。
これら諸々を踏まえると、Mリーグをあくまで興行として考えた場合、当初の私の大嫌いだった一般視聴者が最高峰と信じるような場を継続すべきだったと私は結論付ける。
プロレスに例えるとやや語弊があるかもしれないが、当初Mリーグはプロレスだった。本当に強いかどうかはさておき、ファンはそう信じていたのだ。
しかし現状ではかつての信者ですら打牌に疑問を呈し始めてしまった。

まぁこれもMリーグが⇩のような謳い文句を掲げてしまったことがすべての元凶であるだろう。

特に2つ目の
Mリーグは、プロ団体から厳正なドラフトを経て指名されたトッププロによる
という文言は誰が見ても明らかにおかしい。
初めから、「トッププロや有名人気プロの対局」とボカすべきだっただろう。
もっと言うのであれば「麻雀普及に貢献する若手プロの育成」というイメージを一般視聴者に持ってもらうのがベストだ。それこそアイドルで言うのであれば当初のAKB48のような”成長を楽しむ”というスタンスだ。

それであれば私含めMリーグに辛口に当たる者に対して、
『中田さんはまだ2年目だから下手で当たり前でしょ』
『彼女らも本気で頑張っているんだから応援してあげよう』
という反論もできるだろう。
しかし最近では、Mリーガー同士(実況・解説)でも打牌批判がなされ、これはプロレスで言うのであれば『あいつの技全く痛くなかった』っていうようなものだろう。
もちろんMリーグはプロレスを目指しているわけではないので問題があるわけではない。しかし少なくとも菅原さんの打牌を一般視聴者・解説・鈴木大介・ゆうせーさんなどが総叩きする現状は私ですらいささか恐怖を感じる。

じゃあ、黒沢さんは?

もっとトータルで勝てない麻雀でしょ。
忖度する現状は見てて気持ち悪い。
菅原さんだけは打牌批判しても良いという流れに乗っかっているような人間にだけはなってはいけない。いつか天罰が当たるだろう。

Mリーグを見るための事前知識

今回のnoteはこの記事のために文章を書き出したのだが、⇧の前書きでMリーグについて少し触れようと思ったら2000文字も書いていた。
よってここからは有料とさせて頂く。
私たちが行う麻雀にMリーグを取り入れようと思った場合、どんな注意点があるのかを中心に解説していく。
また、3冊目の戦術本

こちらについての私の今の想い(これは別に面白い記事じゃない)や、最近の本田さんとの検討配信についても最後に書いていこうと思う。
4ヵ月振りの有料記事なのでなるべく文章詰め込んでいきたいし、購入して頂いたら次回記事のモチベにも繋がるので是非読んで欲しい。
今回も全部で7000字と大盛なので最低限のクオリティは約束しておく。


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