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【永久保存版】真似しちゃダメだよ!Mリーグ【全3回】

ご挨拶

ここ数年、Mリーグの人気は高まるばかりです。
今や麻雀業界はMリーグを中心に回っていると言っても過言ではありません。
しかし皆さんはMリーグの麻雀を普段打つような場で取り入れようとはしていませんか!?

実は真似するとどんどん勝てない麻雀になってしまうのです!

今回の記事は私たちの麻雀とMリーグの麻雀がどれだけ異なるものなのかをどこよりも明快に、わかりやすく解説しました。

これまでMリーグ麻雀をどう取り入れてよいかわからなかった方に是非読んで頂けたら嬉しいです。
こちらの記事は私の2冊の著書と同様、誰にでもおススメできる内容になっております。文字数も27500文字ありますので絶対的自信をもって発表致しました。

※私の過去に発売した2冊の著書を読んだことがない方はDMにて本のサンプルをデータでお渡ししていますのでお気軽にご連絡ください。
こちらの記事の質問もいつでも受け付けております。

この文章を書くきっかけは皆様からの声


有難いことに、Mリーグの辛口配信をし始めてから、『Mリーグ信者だったけど、まっすぐ打つように変えたらネット麻雀(フリー麻雀)で勝てるようになった!』という声を多く頂くようになりました。

私の配信スタイルは、過激な言動も多いため、この企画で私を知った方には中々受け入れらないだろうなあと、初めは諦め半分で活動してきましたが、意外にもそうではなく、これまでMリーグしか見たこともないようなライト勢の方にも伝わっていることを日に日に、実感するようになりました。

なので今回は日ごろの動画だけでは伝わりづらい重要なポイントを詰め込んで1つの記事にさせて頂くことにしました。
Mリーグの麻雀を真似してネット麻雀やフリーで勝ち越せていない方などが周りにいらっしゃいましたら是非おススメしてもらえたら幸いです。
多少の引用は自由にして頂いて構いませんので、おススメしたい方がいればどんどん教えてあげてください。

このnoteでは1章から順にMリーグと私たちとの麻雀で異なる点を解説していきます。長くなりますが、一度きっちり読めばMリーグの麻雀を知るだけでなく、かなりの雀力アップできる内容となっておりますので、頑張って読んでいきましょう。

【ご紹介】

内容を少し画像でご紹介します。

①Mリーグ実践譜を用いた解説

②番外編Mリーグ麻雀で勝つ戦略

③川村独自の戦術・見解

④久々の書下ろし記事もあるよ~

読んで損はさせない自信があります

【第一章】ドラを大切にするMリーグ

【テーマ①】ドラを使い切ろうとする

まず、Mリーグの麻雀の特徴で誰でも思いつくものの1つがドラを大切にし、無理矢理ドラを使い切ろうとする打ち筋です。
しかし本来、赤アリ麻雀では強くドラにこだわる必要はありません。それは正規のドラの他にも赤ドラが3枚入っているので、テンパイまでに赤を引くことで打点上昇が見込めるからです。

どういうことなのか?
具体例を用いて見ていきましょう。

例えばこのような手-------------ドラが1s

ドラが1sであれば、Mリーグの麻雀ではペンチャン外しが多く見られます。
しかし、この手は既に赤が1枚ありますし、3mの受けを消すのは損になります。ちまたの強者は誰しもが1sを切ると私は断言できます。

西が安牌のこんな手牌ですら、Mリーグではペンチャンを外す光景を何度も目の当たりにしてきたましたからね。

ペンチャン落としをした方がよいケース

では、ドラが2sのこの手牌であれば何を切るのが正着でしょうか?

正解 微差でペンチャン落とし!
もちろん門前の牌効率では圧倒的に2s切りが速いですが、鳴いても満貫が見えるため、鳴きタンヤオ方向もかなりメリットがあります。
よって序盤では期待値はわずかに2s残しが上回ります。

しかし迷うぐらいなら2s切りを推奨

ただ、打2sと打1mに大差はないため、この手牌でもドラを切って問題ありません。
なぜならこういう手牌からドラを引っ張るとその後の打ち方で難しい選択が迫られ、A級ミスを誘発する原因となるからです。
少なくとも初・中級者の方には私は絶対的に2s切りをおススメします。

また、ここからの打1m(2m)は副露を前提とする手組であることを理解しましょう。具体的には2s3s4sを引いた瞬間に3900以上の打点が見込めるので愚形は必ず仕掛けるべきです。
Mリーガーのようにせっかく234sを引いたにも関わらず仕掛けないぐらいなら、初めから打2sとしましょう。

ドラを少しでも引っ張る事で起こる現象で最も考慮しないといけないのは、後から切ることになった場合、放銃抽選や他家にポンされる抽選を大きく受けるという点です。


※早めに切ってもポンされることはありますが、早めにポンされたらその相手の安牌を集めながら手牌を構成できるので大きく異なります。
場合によっては自分の手牌によってはベタ降りしても良いでしょう
また、こちらの章の【テーマ④】
②他家が自分の絞っていた牌を切るので絞る意味がない
においても、できるだけ早めにに鳴かせるメリットを解説しています。

すなわち、後から切るとポンされる可能性がアップするだけでなく、自分の手牌もイーシャンテンなど整っている場合がほとんどなので、もろに放銃率がアップしてしまうのです。
また、中盤になると誰かの役牌ポンや下家がクイタンの仕掛けをするなどドラの2sを引っ張る事でやっかいな選択を迫られることが普通です。
次ようなイーシャンテンになって↓

4p6pどちらかが薄いからと言って、3pもしくは7pを切ってしまうプレーヤーもいるでしょう。
さらに下家に仕掛けが入っていた場合、テンパイはまだしていなさそうな場況であっても、鳴かれる可能性とわずかな放銃抽選を恐れ、2sを切らない選択をしてしまうプレーヤーもいます。
気持ちはわかりますが、さすがに跳満も見えるような手では2sを切るべきです。
(※下家が既に高確率でテンパイしていて2sが危険牌と読んでいる場合は先に37pを切る)
つまりドラを引っ張ることでその後のミスが誘発される可能性が非常に高くなるという事です。


【配牌で上の手牌、川村ならどうする!?】
ちなみにフリー雀荘含むリアル麻雀の配牌(第一ツモ)でこの手牌が私の元に舞い降りたのなら、最も期待値の高い打1mを差し置いて私はノータイムで打2sとします。鳴き麻雀の私の雀風からは意外に思われた方もいるかもしれません。
理由はチップアリの麻雀では門前が強いというのもありますが、最も大きな理由は、他家が手牌構成を考えている中の第一打では2s対子を仮に誰が対子で持っていたとしてもかなりポンされづらいためです。フリーなどの麻雀では第一打は理牌をしながら切ることが多いため、さらにポンされる可能性は下がるでしょう。
よって微差であれば真っ先にドラを切ってしまう事を私は推奨致します。
長期戦や毎回長考できないような場ではシンプルな手組をし、A級ミスを誘発しないよう心掛ける事も重要です。

【結論】私たちの麻雀ではドラポンを恐れるより自分のアガリを優先した方が勝てる


赤アリ麻雀強者の基本的な思考としては、ポンされるかどうかわからないドラに縛られて手牌を狭めることはほとんどありません。
なぜなら、例えドラポンされたとしても、その時点で失点しないからです。
当たり前の話ですが、ドラポンによる直接的な失点は、その後の自分の放銃orツモられる事によって生じます。
しかし基本的にベタオリすればその相手への放銃は避けられますし、そもそもツモられたとしても自分が子であればたかだか2000点の失点です。
(2000点なんてノーテン罰符とさほど変わらない程度の失点ですよね?)
自分が親であればドラポンされると少し痛いです。ツモられると4000点の失点となるためです。しかしそもそもドラをポンさせなくても他家の門前リーチ・ツモに対して失点が大きいのであまりそればかり恐れるのもどうかと思います。

Mリーガー含め、皆さんもそれを理解できていない方が多いのではないでしょうか?
とにかく覚えておいてもらいたいのは、『最悪ドラをポンされても放銃しなければ大した失点にはならない』ことです。

そもそも論として、赤アリ麻雀では正規のドラ4枚だけがドラではありません。他に赤が3枚も入っているので表ドラを使っていなくても平均打点はかなり高いです。

【参考データ】
【リーチ平均打点(赤アリ麻雀)】
子→7000点
親→10000点

ドラをポンさせたら責任を取れ~”美しき”昭和時代の麻雀~
若い世代の人は理解できないかもしれませんが、昔はそういうしきたりがありました。ドラポンだけでなく、ダブ東ポンさせた場合も同じでした。
ルール上はもちろんオリても問題ありませんが、皆が暗黙の了解でそうしていたのです。
私はこういった”日本らしい文化”を否定するつもりはありません。ルールには明記されていないにも関わらず、皆が守るって美しい行為ですよね。
実生活でもそうです。法律で禁止されていなくても日本人はいくつものマナーに縛られ、皆が守っていますからね。
※麻雀では嫌われる打ち手はその場に長く居続けられないというのも大きなデメリットです。もし高レートで弱いメンツと打つ場合は一時的な損得よりも長期的な視点をもって考えるべきでしょう。

しかし、時代は大きく変わりました。
今は誰もが好き勝手な麻雀を打つことができますし、そうでなくては勝てません。仮に嫌がられるような打ち方をしたとしても、ネット麻雀では基本的に1戦で面子が入れ替わるのであまり関係ありません。


【テーマ②】役牌ドラの場合

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