ツモ切られるであろう牌を狙う事への考察

皆さん、コロナで大変な時期ですね。

家で籠っている方は文章でも書くのはいかがでしょうか?

ということで私も前々から溜めていた戦術を気が向いた時に小出しにしていきたいと思います。

前回の記事とは違って、戦術というよりは、

「皆結構この発想して打ってるけど、本当にそれ正しいの?」

って話です。

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まぁここまではっきり上家が切りそうな場合は良いとして(枚数も変わらないし)、けど実践では枚数は少ないが上家が切りそうだからそれを狙って鳴けるターツを残そうとすることも多い。

しかし、本当にそれは正しいか?っていうお話。

まず、麻雀戦術っていうのはある種、ディベートに近くて、頭の良い(ずる賢い?)人が適当に言いくるめる事で戦術になってしまうのよね。
例えば初心者に教えてる人がいて、「これは〇〇の理由で〇〇が正しいよ」と言ってて、初心者も「おお!なるほど!勉強になります」
って納得してるけど無茶苦茶な事ってよくあるよね。

例えば今でこそピンフのみはリーチのが得と認識されたけど、昔はダマが定石みたいな感じだったよね。
これに関しても、初心者に
「ピンフ1000点を2000点にするためにリーチ棒1000点出したらダメ」
「一発や裏が付いたらっていうけど、つかない可能性のが高いよね?」
「自分がピンフのみって言う事は他の人にドラが入っているし、他の人の手を流すだけで価値がある」
と言えばおそらく信じてしまう。

そしてここまで極端でなくても、こういう戦術は横行しているし、それが正しいかどうかを見極めるのはとても難しい。
私のように普段から疑って物事を客観的に見ている人間ならまだしも、普通は確証バイアスがかかっているので自分の戦術をさらに過信してしまうものだろう。

ちょっと話が逸れたが、今回の話は特定者が確実にツモ切るあろう牌を狙うというのは果たしてどれぐらい使えるのかという話。
初めに言っておくとこれは統計を取れば正解にたどり着けるし、私も麻雀の統計家に多少お金が掛かっても正解を出してもらおうと試みたが、プログラムを作るのに約15時間かかると聞いて、まぁ普通に考えると2~3万ぐらいは払う事になりそうなのでやめた。


【ツモ切る牌ってなんだろう?】
①第1打に1sを切った人はその後の1sはツモ切る。
これは確定で良いだろう。ネット麻雀なら123からクリミスで1を切ってしまう可能性は0では無いがそんな事を言い出したらキリがないのでもちろん無いものとする。

②第1打に4sを切った人はその後の123sはツモ切る。
チャンタ決め打ちで124・134・114から4を切る事も無くはないが出現率は低い。

③第1打に4sを切った人はその後の7sはツモ切る。
筋が安全と同じ理論で当然いらない可能性は高い。

②~③を今回はわかりやすく第1打としたが、第1打だと変則手率が上がってしまうので厳密には第1~3打は普通に字牌処理して第4打目に放たれた4sのが良かったかもしれない。

まぁこんな感じで切るであろう牌を予測して、自分のターツ選択をしていくのは割と中級者以上ではありがちなことだ。

しかし私は麻雀を打つ上で1年前ぐらいからこの理論に疑問を持ち始めた。

麻雀とは数学的ゲームであるが複雑がゆえにオカルトや独自の戦術が紛れ込む余地が多すぎる。

例①Aさんが第1打に1sを切ったのでその後の1sはツモ切る。
ここまでは何も問題ない。
しかしだからと言って確実にそれが狙いどころになるのか??

逆を言えばAさんはツモ切りでしか1sを切らない。

無関係な1mはどうだろう?
Aさんがツモ切りする時も手出しする時も1mを切る抽選を受けられるのだ。

ということは1sはツモ切りでしか切られる抽選を受けられないのに対し、1mはツモ切りでも手出しでも抽選が受けられるので2倍の抽選が受けられる。(もちろんツモ切り手出しの比率は1:1でないので2倍ではない)

例えばこんな経験はないだろうか?
マンズのホンイツをしている人がいて、自分はソーズの両面でリーチした。
全ツされているので掴めば確実に出る。
しかし結局自分がマンズで振ってしまったりツモられてしまった。

まぁこんな事は普通の出来事すぎるがゆえに何も思わない1局の風景だろう。しかし私はいつも思う。

「マンズのホンイツにリーチでぶつける時、マンズ待ちか他の待ちどっちが期待値が高いのだろう?」と。

確かに使い切られそうな3~7の待ちだと出る気がしないが、14・69待ちならむしろ同じマンズ待ちのが期待値が高いのではなかろうかと。

これはさっき言ったようにツモ切りでも手出しでもあふれる抽選を受けれるからだ。

なお、同じ色でぶつけた時は待ちが被っている可能性も高いので放銃率も低い。

まぁとは言っても麻雀は単騎待ちでもない限りピンポイントで待ちを選択できるゲームではない。
しかしながらこの思考を取り入れる事で、過度に場況でターツ選択している人間の矯正にはなるかもしれない。
場況ありきで麻雀しているMリーガーも多いようなので是非この記事を読んで勉強してもらいたいものだ。


これを読んでくれた初・中級者へのアドバイスは、

『とにかく麻雀は、迷ったら枚数で選択する事!』

とにかく見えてる枚数が正義です。

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