2024年度第1回川俣町移住体験ツアーを開催しました
東京駅から新幹線とバスで2時間ちょっとの場所にある伊達郡川俣町。数多くの里山があり、自然豊かな川俣での暮らしは、子どもたちにとっても大人にとっても、心身の成長と癒しをもたらします。川俣町の温かいコミュニティは、これまでとは異なる新しい絆を育み、日々の生活に彩りを加えます。季節の変化を肌で感じながら過ごす日常は格別のものです。「ちょうどいいいなか暮らし」を送るには絶好のロケーションです。
今回は、2024年9月22〜23日に開催された2024年度第1回移住体験ツアーの様子をお伝えします。
あいにくの雨模様の中スタート
本来は8月16〜17日で実施予定でしたが、台風10号上陸の影響もあり、9月22〜23日に順延されました。しかしながら、今回も天気予報は雨。スタッフの中に雨男がいるのでは?という疑念も生まれつつ、ご参加を希望されていた6名の方々も無事に福島に到着し、ツアーが始まりました。
1日目(9月22日・日曜日)
川俣町移住・定住相談支援センターにて、2日間の行程を説明し、早速スタート!土砂降りのため、当初予定していた峠の森自然公園や街の主要施設見学、商店街の散策をやめて、まずは川俣町移住・定住相談支援センターにて、川俣町の歴史や絹の町、コスキン等についての座学を実施しました。その後、道の駅かわまたへ移動。道の駅内の銘品館シルクピアと農産物直売所(愛菜館ここら)、おりもの展示館を見学後、道の駅レストラン・シャモールで昼食をとりました。シャモールでは、川俣町農業振興公社の渡辺社長から公社の役割や仕事内容、川俣シャモの歴史等についてのお話を聞きました。
昼食後は、雨もおさまってきましたので、空き家バンクに登録のある数件の空き家を内見しました。空き家の現状を見てもらいながら、改修費用や片付け費用などの町独自の支援制度についても説明しました。
その後は、今後、川俣に訪れた際にお泊りいただけるかわまた暮らし移住体験住宅の内見もしていただき、その利用法についても説明しました。
続いて、宿泊先となるおじまふるさと交流館へ移動。
移動後には、田舎暮らし体験として「ケーナ作り」を行いました。ケーナとは、南米のアンデス地方で使われてきた、アシの茎で作られる長さ30〜50センチの縦笛のことです(今回は竹を使用しています)。ケーナ作りにご協力いただいたのは、「国際竹とんぼ協会」の代表を務める高橋達郎さん。懇切丁寧にご指導くださり、参加者全員がケーナを作り終えました。
また、ケーナ作りから、今年4月に川俣町に移住されてきた鈴木さんファミリーが合流し、ツアー参加者との交流を始めました。
ケーナ作りが終わると、夕食です。メニューは地元の方々による郷土料理をはじめとし、センタースタッフが炭火で焼いた川俣シャモの丸焼きや川俣小神地区のお米・福乃香と小綱木地区の天然水を利用した純米大吟醸スパークリング日本酒“香泡天田(かわまた)”などを味わっていただきました。
また、夕食の際には、川俣町の藤原町長もお越しになり、ツアー参加者との交流を深めていました。そして、なんと参加者との会話の中で、翌日に川俣の里山の一つであり、富士山が見える最北端の山である“花塚山”登山が決まりました。町長も「一緒に登ります」と意気投合しました。
食後は、入浴・団欒を楽しみながら、1日目を終了しました。
2日目(9月23日・月曜日)
相変わらず曇り時々雨の予報のなか、2日目もスタートしました。まずは、山木屋地区にあるスマイルファームさんを訪れ、谷口社長のお話を聞きながら、いちごやアンスリウムの栽培の様子を見せてもらいました。谷口社長ご自身が震災後に川俣で就農したので、新規就農者としての視点から川俣の魅力や川俣で行う就農のやりがい、苦労について話してくれたこともあり、参加者の皆さんはとても熱心に話を聞いていました。
スマイルファーム見学後は、地域おこし協力隊のメンバーである、ナスタッシャさんの活動についてお話を聞くチームと藤原町長と花塚山に登るチームの2チームに分かれて、楽しんでいただきました。
昼食のために、一度山木屋に戻り、「やまこや」さんでお蕎麦を食べました。十割蕎麦でとても美味しくいただけます。やまこや定食を注文しましたが、この日は休日でしたので、お客様がとても多くて、私が注文する頃にはセットメニューに含まれるおはぎが品切れでした…
午後からは、旧福沢小学校を改修して開館した、羽山の森美術館へ移動し、ご自身も移住者である矢納様から、美術館ができるまでの歴史などのお話を伺い、その後展示されている作品を鑑賞しました。
最後に、1日目に訪れたかわまた道の駅を再び訪れ、お土産を購入し、2日間のツアーも無事に終了しました。
ツアー参加者の声
今回の移住体験ツアーにご参加いただいた方々からは、「自然豊か、人が優しく穏やか」「穏やかで豊かな、時間や空間や人」「車がなくても生活しやすそう」「山登りはしたことがあまりなかったが、手軽にできることが体験できた。また農業等の就業機会も多くありそうなことが魅力を感じた」などのご感想をいただきました。
また、「就職が不安なので、企業見学など」「空き家を実際にリフォームして住まれているところを見学(なかなかもう住まれているので難しいかもしれませんが、、、)」という、川俣に関するもっと深く知りたいこともいただきました。
移住体験ツアーを通じて感じたこと
今回、移住サポーターとして移住体験ツアーをアテンドさせてもらう中で感じたことです。
ひとつ目は、ご協力いただいた方々がご自身も川俣への先輩移住者であったこともあり、単に川俣のいいところだけではなく、苦労したことや思い悩んだことも参加者の皆さんに共有してくれたことへの感謝です。もちろん、苦労以上にいいことがあったからこそ、今もなお川俣町に定住されているのですが、本当の生の声を参加者の皆さんに届けられたことは、川俣への移住を検討される中で、非常に大きなポイントになるのではないかと考えています。
2つ目は、参加者の皆さんのご協力があったからこそのものですが、さまざまな要望を素直にお伝えいただいたので、今後のツアーアテンドの参考になることが非常に多かったことへの気づきです。もちろん全てのご要望に応えられるものではなく、無理なこともあるかもしれませんが、それでも「こんなことをお望みなのか」ということを気づけたことは、今後のツアーをより満足いくものにできるのではないかと感じています。
最後は、ご参加いただいた方々が本当に楽しんでくれたことへの喜びです。まだまだ至らないところは正直あったかとは思いますが、それでも無事に皆さんとツアーを無事に終了できたことはありがたい限りです。
川俣町移住・定住相談支援センターからのお知らせ
記事にご興味を持ち、最後までお読みいただき、ありがとうございました。ここからは、川俣町移住・定住センターからのお知らせとなります。
第1回の移住体験ツアーは台風の影響で、延期になったにも関わらず、6名の方にご参加いただきました。ご好評につき、10月19〜20日に第2回移住体験ツアーを開催することが決定いたしました。詳細とお申し込みはこちらから。
ご質問等がある方は、是非とも川俣町移住・定住相談支援センターまでご連絡ください。
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