石巻のかわまちで星空を見上げる
石巻のかわまちの堤防で、秋の夜長の澄んだ空気のなか星空を見上げる企画なんてどうだろうか。
はじめはそんな突飛な会話からスタートした本企画。
まずは映像をご覧ください↓
星空天体観測会inかわまちオープンパークが2020年10月25日に実施されました。石巻の川辺を市民が集い楽しむ広場のようにしていこうという試み「かわまちオープンパーク」プロジェクト。この場所だからこそできるあらゆる可能性を実践する社会実験です。
今回は星空天体観測と食事と音楽を組み合わせて、川辺で過ごす豊かな時間を企画しました。
第1部では堤防一体空間に望遠鏡をずらりと並べ、仙台天文同好会さんによる解説つきの天体観測をおこないました。
曇り空の当日でしたが、時折雲間から顔をのぞく土星や火星などの惑星、そして半月に近い月など、天体望遠鏡のレンズ越しにみる惑星の表情に子どもから大人たちまで歓声をあげていました。
第2部は、大きなテーブルで星空にちなんだお弁当を楽しみながら、地元出身のアーティスト齋藤寛子さんの弾き語り演奏を楽しみました。カフェ蓮さんの今夜特製のお弁当には、星をかたどったおにぎりなどがいろどり豊かに並び参加者たちは目を輝かせていました。おいしかった。
石巻の川辺の堤防空間で、大きなテーブルを広げながら食事を楽しむ、音楽を楽しむ、そして時折星空を見上げてみる。
これって何も特別な日の特別なイベントってわけではないんですね。
星空を見上げるなんてことは、何も特別な用意がなくてもできてしまいます。堤防にふらっときてみて、近所の商店街で買ったお弁当を広げて、ベンチに腰掛けて食べてみる。そして近くに楽器をもって弾き語りの練習なんてしている人がいれば、この景色が再現できてしまいます。
石巻にはじめて訪れた2012年、こんなに川辺と近いまちだったんだと
壊れた堤防の隙間からのぞく旧北上川のキラキラ輝く水面をみて思いました。その後まちの人の話す川辺の景色の思い出は刺激的なものでした。
なかでも面白いなと思ったのが、
かわみなとまで船に乗り付けて、かつて川沿いにあった料亭に直接むかったということだったり。クルーザーを係留していたので、そこでお酒を飲むなんて羨ましい体験をしていた人もいた。堤防ができるとそういった良さがなくなるのではないかと危惧していましたが、結局はどんな景色をつくっていくかは、そこに集まる人たちがカタチづくっていくものだと改めて思います。
かわまちオープンパークはまだ始まったばかりですが、そうした川辺に集まる一人一人の思いを積み上げられるかどうかが、カギとなっていきます。
かわまちオープンパークではあなたのやってみたいことを引き続き募集しています。石巻のかわべでしてみたいことがあれば、気軽にご相談ください。
(勝 邦義 /ISHINOMAKI2.0/KATSU STUDIO )
【星空天体観測会 in かわまちオープンパーク】
2020年10月25日(日)開催
主催:街づくりまんぼう
天体観測 解説: 仙台天文同好会
お弁当:カフェ蓮
音楽:齋藤寛子
映像:鹿野颯斗
制作:ISHINOMAKI2.0
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