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雑巾という名の布はない

雑草という名の草はない…牧野富太郎さんの言葉らしい。人間の一方的な考え方で、雑草と決めつけてはダメだということだ。

雑草にも、ひとりひとり名前がある。

じゃあ、雑巾は?
雑巾という名の布はないんじゃないかしら。なんて、会社の夕方掃除タイムに、窓を拭きながら考えた。

最初はキレイな布だったのに。
普通のタオルさんは、いつの間にやら「雑巾」という名を与えられ、ボロボロになるまで机や椅子を拭かれ、最後まで全うしてくれたのに。雑とか言っていいんだろうか…。

でも、なんて呼んだらいいんだろう。

考えてたら掃除タイムが終わった。

帰宅して夕食時の話題に、この話をして、「なんて名前かなぁ」とだんなさんに問うた。
「“窓を拭くタオル”“机拭くタオル”とか、役割で言ったらどうかな」との回答を得た。
なるほどなるほど。

でも、そもそも、人間が、勝手に役割与えていんだろか。もしかしたら、自分で決めたいかもしれない。「えー私は窓よりドア拭きたいわ」とか思ってたらどうしよう。勝手に「あなたは窓担当ね」とか決めていいのかな。

とりあえず、私が「ねんねんさん」と呼ばれたら嬉しいように、私も名前を付けてあげよう。

私がいつも使う子は、白地に赤と青のラインがあるから、シマシマちゃんと呼ぼう。

そしたらあら不思議。
シマシマちゃんとの掃除がなんだか楽しいのよ。

あなたは、雑巾改めてシマシマちゃんです。
シマシマちゃんありがとう。

#なんのはなしですか ……

#賑やかし帯 ありがとうございます

モノを擬人化してしまいます…

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