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鉄道風景写真を上手く撮るための一つの考え方

こんにちは「かわもん」です。

まもなく桜が咲き始める頃ですね。今年は例年に比べて開花時期がかなり早いとの予想です。撮影を考えている方は早めのスケジュール調整を…。

さて本題に入ります。
鉄道風景写真を撮る上での、私の一つの考えをお伝えしたいと思います。

それは

「列車がなくても良い写真かどうか」

という考えです。鉄道風景写真なのに矛盾していると思った人は、思考を先に組み立てるための一つのコツだと考えていただければ良いと思います。また、良い写真と言われても人によって定義は曖昧ですよね。ここでは「良い写真」=「多くの人が共感してくれる写真」と考えていただけると、この記事の意図が伝わりやすいと思います。

鉄道風景写真における風景の重要性

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まず鉄道風景写真とは何か。鉄道のある風景写真と考えるのが一般的だと思います。また鉄道の主役といえば列車。以上を踏まえた上で要素を大きく分けると、「風景+列車」と考えることができます。つまり列車と同等、もしくはそれ以上に風景が大事になるわけですね。さらに突き詰めて言うならば、風景のクオリティが鉄道風景写真のクオリティに直結すると言っても過言ではないと思います。

このようなことを話すと、「なら風景だけを撮れば良いのでは?」などと言われることもあります。そんなに捻くれて考える必要はないです。私も鉄道が好きなので鉄道がある風景に拘りたいです。鉄道風景写真を撮っている人は、列車を写せる場所という縛りを感じながらも試行錯誤を重ねていると思います。好きな列車(推しの形式)がある人は、その好きな列車を最高の風景の中に収めるための考えと理解してもらえれば良いと思います。そのためには、まずは風景そのものを追求しようという考えです。

このように、鉄道風景写真の要素から考えると、鉄道風景写真のクオリティを上げるためには、その風景のクオリティを上げる、という結論になるわけです。

良い風景を撮るためには?

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そのためには、理想とする風景をイメージできること、それを撮るためのプロセスを理解していること、この二つが必要だと考えます。

多くの人が共感してくれる良い風景とはなんですか?どうすれば撮れるか知っていますか?

この問いが全てだと思います。この答えの数が、撮影の選択肢の数になるわけです。例えば鮮やかな朝焼け夕焼けは、多くの人が共感してくれるイメージの一つですよね。ではどうすれば撮れるでしょうか?

・太陽が地平線に近い
・適度な雲量
・適度な空の霞み

空が焼けるためには、まずこのような条件が必要になります。さらに適した場所という条件も加わります。これらを全て理想通りに揃えて撮ることによって、イメージが写真として完成するのです。他にも春の桜や秋の紅葉、虹や星空など、多くの人が共感してくれるようなイメージは沢山あると思います。とにかく良い風景(シーン)をインプットすることで感性を広げていきましょう。そして理想のイメージを完成させるプロセスをそれぞれ理解しましょう。

最後に列車を入れて完成させる

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ここまで鉄道風景写真の風景について書きました。最後にもう一つの要素である列車に話をつなげたいと思います。なら列車はどう撮れば良いのか、私はこう考えます。

良い風景を仕立てて列車を待ち、シャッターを切ることで列車を入れる(撮る)

理想のイメージを前提として列車が撮れる場所とチャンスを探すこと、そしてイメージ通りの風景の中に列車を入れること、これで鉄道風景写真を完成させるという考えです。時にはチャンスを待ち続けることも必要です。それでも難しい場合は、狙いを変えてみると良いと思います。例えば望みもしない曇天が続くようなら、曇天で撮れる良い風景を狙ってみるのも一つですよね。これも曇天で撮れる良い風景のイメージとプロセスを持っていることが必要で、前述の撮影の選択肢の話につながります。これを増やしていくことで、いつでも良い感じに撮れるようになります。

まとめ

・鉄道風景写真は風景のクオリティが大事
・良い風景を知ること、良い風景を撮れるようにすること(インプット&アウトプット)
・良い風景を仕立ててから列車を撮る

よって「列車がなくても良い写真かどうか」という考えが生まれてくるわけです。

これは鉄道風景写真に限らず、風景を主とするポートレートにも活かせる考えだと思います。「思考が先か、撮ることが先か」という二つの撮影スタイルがある中で、その前者の考え方として誰かの参考になれば嬉しいです。

ではまた!!

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