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【時を超えて訪れるメッセージ】紙編・・・ 牡牛座の新月と満月の間。

10月も半ば。
書店や文具店に行けば
おおよそ常に、カレンダーや手帳コーナーがあって
様々なものが展示販売されている。

ここ数年、私のスケジュールを刻むのは
上記に掲載している写真左の手帳
「DELFONICS(デルフォニクス)」のB6 トゥデイ マニカ。

しかしこのB6 トゥデイ マニカは
2018年で廃盤となる。今年で最後。

布かつ刺繍ばりの表面。
毎年どんな柄で出るのか楽しみでした。

このB6というサイズは1冊の本のようで
なおかつその分の重みがあって

1日1ページの方眼ノートにいろいろ書き込み
時には何も書かない、書けない日もあったり

書きすぎてノートが足りなくて
翌日のページを拝借したり。

そんな昨年の9月。
デルフォニクスのWEBショップにまだ登場しない手帳の
販売がいつから始まるのか、問い合わせをした。

いつも3つの柄が出て、店頭に並ぶころには
一部売り切れがあったりしたからだ。

しかし、担当先から連絡がきた時に
とても哀しいお知らせもついてきた。


「なお、大変恐縮ですが、「B6 トゥディ」のタイプは、
2018年版を持って生産終了となります。

手帳については、ニーズや動向によって
毎年企画しておりますが、残念ながら来年以降の
制作検討には至りませんでした。
何卒ご理解・ご了承いただけますと幸いでございます。」

よくあること。
気に入って使っているものが
なぜか廃盤になっていくこと。

私のスケジュールを刻むのは
何も手帳だけではない。

グーグルカレンダーにもスケジュールを入力してる。
出先でスケジュールを確認したり
その場で、スケジュールを決めたり。

確かに。
確かに「電気系」は使っているさ。

でも。でもね。

紙に書くのって
少し腰を落ち着けて
一杯のお茶を横に置いて
気に入っているペンを手に持ち

そこに自分ひとり
大事にしたいこととか
思っていることとか
何かしらからの転記とか
言葉にならなくって書いたよくわかんない図とか

電気が消えた後でも
1冊の本のように
私にしかわからない1冊の物語のように

このB6 トゥデイ マニカは
私に寄り添っていた。

私が寄り添っていた。

時々、星座と新月と満月を
照らし合わせるときがある。

10月25日木曜日は
牡牛座の満月。

満月はその名のとおり満ちる。
新月はその名のとおり新しくはじまる。

だから、牡牛座の「新月」にはじまったことが
牡牛座の「満月」になんらかの姿で
満ちているのだと考えれば

さて。
牡牛座の新月はいつだったろうかと
その日の前後のページをめくる。

牡牛座の新月は
今年の5月15日火曜日だった。

その日、その前後、
手帳によれば
私は何をしていたのだろうか。

SNSはどこかにいった風景や
全貌ではないけれど、なにか気持ちや気分を
自分の言葉の奥に抱えて書いていたりするけれど

紙には

紙には
筆跡や
空間や
その書き方で心の在りかが見える。

ちなみにこのB6 トゥデイ マニカの
5月15日のページには
少し細かく、小さい文字で丁寧に
星の動きのメモがしたたまれていた。

この日は自分の活動のプロフィールを書き直し
夜にはボイストレーニングの師匠が歌う会に
参加するのに都内に居た日だ。

その日の前後のメモや動きは以下のとおり

メモ)インドの神さまのひとつ「ガネーシャ」は
知恵と高次の知識を司り
その在りは全能であり独立している。

動き)そしてなぜか歌のマントラがたくさん
メモしてある付箋がいっぱい貼り付けてあった。

メモ)映画「Arrival (邦題:メッセージ)」
「語源がかわると意識も変わる」


メモ)人に見えている私と実態は全然ちがう
人に幸せだと思われている時期と
自分が本当に幸せだと思っている時期はちがう

メモ)普段つかっているものに身体を合わせている。
食器もイスも服もカバンもペンも。
これまで使ってきた方法、方向が変わる。変えていく。
身体が変わり、意識も変わる。それが天王星の変化。
ロケットは変わらずとも、そのまわりの台とか燃料とか
これまでのものではないものを使う。
新しい価値を使う。

動き)新月前々日から、お財布をはじめ
身の回りの使っているものを少し変えはじめていた。

・・・どうやらこの新月のとき。
わたしは自由を祈っていたようだ。

何か新しい動きの中で
自ら方向転換を図っていたようだ。

それは誰にも言わず、誰にも断らず
自分の光が見えるほうを信じて
ちいさな変化の兆しをみながら。

こういった書き込みを
既に未来にいる自分が読むことは
もちろんSNSでもブログでも可能だ。

しかしながら
指やマウスなどでのスクロールではなく

1枚1枚ぺーじをめくったり戻ったり
ちいさなタイムマシンのようなこの手帳を
めぐる旅は、楽しく切なく、深い。

10月25日ごろに
わたしはこの手帳に何を刻むだろうか。

来年はもうこの手帳は廃盤で無い。

同じように使えるものを探したが
同じようなものやセンスは見つからない。

スケジュールについては小さなデルフォニクスを得るとして
そういって1日1ページ、もしくは数ページ書けるものを
いろいろ検討して、そして準備した。

それが株式会社デザインフィルからでている
ミドリ midori MDノートA5 方眼罫。
上部の写真の右に映る、白いノートだ。

きっと1年に1冊ではすまなさそうな予感。
書かない日もあるかもしれないけれど

このノートを未来の自分に贈る。

そんなひとつの行動が
見えにくかった自分の未来をひとつ描く。

これまでのデルフォニクスと
このMDノート。

どちらも方眼ベース。

次回、この方眼について
何か書けたらいいな、と思う。

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