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吉野家のバイト:リンさんのやりとりを見て自分の留学時代を思い出した話

この投稿は2018年5月25日に自信のSNSに投稿したものをリライトしています。

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吉野家に行ったら日本語がたどたどしい若いアジアンな女子が注文を聞いてくれたんだけど、オーダーが全然通じない。

日本人の先輩社員がヘルプで入ってくれてなんとか注文成立。しかし隣のお客さんのオーダーでリンさんはまたも躓いている。

それを眺めながらふと過去の思い出が強烈にフラッシュバックした。

僕は高校生の時に交換留学生として、1年間フロリダの高校に通っていた。大学の留学と違って全く英語が出来なくてもススっと行けたので、日常会話もままならない中で普通の高校生活に放りこまれた。(マクドナルドでハンバーガーが通じなくて、コレって指刺すレベルw)

しかも南部のフロリダの空軍基地の近くにあり、その辺りは人種が多様でアジア人は全然珍しくない。そんでもって超マンモス高で留学生とは一切認識されず、「変なやつ来た」って感じ満載のスタート。

最初は宿題もわからず、授業で当てられても何を言っているかもわからない。factという単語を発すればfuckedに聞こえるらしく嘲笑の渦。(当時drivers educationという免許の授業と数学だけが救いだった)1ヶ月くらいはかなり辛い日々だったように思う。

そんなある日、ドラマの授業で、秀才っぽいグリーンの目をしたグレーの髪の毛のジョージが授業終わりに大きな声で僕に話かけてきた。

多分みんなに聞こえるような大きな声で。

「お前日本からの留学生なんだって!?なんて勇気の持ち主なんだ。僕は日本語が一切喋れないから日本に住むなんて考えられないよ。すげーな、どうしてアメリカにきたんだ!詳しく聞かせれてくれよ」

「次、運転の授業があるからまた今度!ありがとう」といって足早にクラスを後にしたんだけど、嬉しくて嬉しくて駆け込んだトイレで一人泣いた。

ちょっとしたホームシックもあったんだと思うんだけどむせび泣いた。あの時のジョージの一言が無かったら…
その後、急激にみんなと仲良くなり、最後には地元の新聞に取材されるほど様々な人と交流した。

そんなシーンが吉野家でフラッシュバックしてきた。

吉野家でお会計の時にリンさんに「日本語難しいけども頑張って」とひとこと言ってお店を出た。

「外国人に無条件に優しくする運動」ってのを勝手にやってるんだけど、これからは外国人の枠を日本に住む外国人の人にも拡げようと思った。

美しすぎる話かと思うので一応オチをつけておくと、あれだけ日本語が出来ないリンさんだからもしかしたら僕の一言も理解出来なかった可能性は大いにあります。ま、いいよそれでも♪


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