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素材集めの実際をイメージ / 書いて、しあわせになるために #007
2025年の目標、それはずっと密かに持っていた願いを実現すること。
それは「書く」ことを仕事にする、というもの。
それを実現するための一歩として「京都暮らしの編集室」江角悠子さんの「京都ライター塾」を受講しています。
その講座のレポートをこちらではお届けします。
今回は7回目、講義の回(講座は講義とワークの回が交互にあります)です。早いものでもう折り返しの回…!
▽前回(6回め/ワーク3回目)の記事はこちら
前々回(第5回/講義3回目)で、「人物インタビューの企画書を作成する」という課題がありました。課題提出後にチューターさんと講師の江角さんによる添削があり、その添削のフィードバックから今回の講義のスタートです。
企画書のフィードバック
実は私、企画書自体を書くのは初めて。そのため、頭の中は「企画書を書く」ことでいっぱい。企画書の「ゴール」を意識することのほうが重要なのに…。そんな私でも一応企画書が書けたのは、課題に「企画書にかいてほしい項目」が設定されていたからに他なりません!ただ、この項目も「ゴール」を意識することで、もっと具体的になるはずだと感じています。
企画書を書くのにあたって私が特に苦心したのは、次の2点(この2点は、受講生の皆さんも同じく苦労されていたようでした)。
・独自性(なぜ自分が書くのか)
・切り口(同じ内容でも切り口が違うと新鮮)
「企画の立て方」の講義でも思ったのですが、媒体(記事を掲載する雑誌やウェブサイト)についての知識が少ないため、選ぶのがホントに難しく、時間が必要…。正直ここがいちばん時間かかりました。その結果として、過去記事の分析が甘くなってしまったのが悔やまれます。
過去記事の分析はめっちゃ大事。なので、スタート(媒体の選定)でつまづいて時間をとられないように普段からこまめに雑誌やフリーペーパーなどをチェックしておく癖をつけておきたい!本屋さんでは雑誌コーナーを前よりしっかり見るようにはなったのですが、ウェブの媒体についても、普段から情報収集しておく必要があると感じました。例えば、好きな雑誌のウェブ版はあるのかなどをチェックしてみたり、いいなと思ったウェブサイトのストックを集めておくなどは、いざという時に役立ちそう!こういったことをスキマ時間にしておくようにしたいなぁ(マンガアプリばっかり見てないで笑)。
江角さんの全体的な講評としては、「その記事を読んだ読者にどのようなメリットがあるのか?が全体的に弱いように感じる。そこをもっと明示する必要がある」とのことでした。どうやったら読者自身に「自分と関係している」と、ど思って読んでもらえるのかを吟味して提示してほしい、と。確かに、そこをむちゃくちゃ意識しないと読み手(読者)にはあんまり伝わらない「ぼんやりした記事」になってしまいそうだし、そのような企画では採用も難しいってことですよね…。「ゴールを意識して作成する大切さ」を、江角さんのフィードバックからも感じました。
「自分の興味を読者の興味に変換できると強い!」ということを言われていたのも、印象的でした。この点を意識して、企画のタネをいっぱいつくっていけるようになりたい!
インタビューのやり方
さて、今回のメインテーマは「インタビューのやり方」。
実際自分がインタビューするにあたって、どんなふうに進めていくのか、またそれまでの準備はどうしたらいいのか、という疑問を解きほぐしてくれるのが、今回の講義の内容でした。
取材をするまでの準備
インタビュー・取材とは、についてのおさらいをしてから、取材に行くまでの準備について、レクチャーです。
まずは取材先選び。取材対象になる人やお店などを決めます。次に、決めた取材先への依頼書の作成をしてアポ入れ、という順序で進めていきます。
ここでいう「依頼書」とは、企画書の内容を、取材先に伝えるために編集しなおしたもののこと。相手が取材を受けられるか否か判断できる材料となる「取材先への企画書」です。
内容としては、自分がどこの誰で、どんな媒体に載せる取材をしたいのか、取材をする目的、日時の提案、撮影許諾のお願い、などを明記します。日時の提案も自分で締め切りから逆算して設定するのが、私にとっては新鮮でした…!
アポ入れのやり方も江角さんの場合を例として教えていただくことで、実際のイメージがしやすくなりました。
さて、アポ入れして日時が決まったら、インタビュー内容の準備に入ります。インタビュー当日の質問リストの作成です。
作成する際に気をつけることは以下の通り。
1.どんな原稿を書きたいか、目的をはっきりきめておく
2.取材先について調べる (特に基本事項は押さえておく)
3.質問は多めに設定しておく
4.事前に質問リストを送っておくとスムーズ(特に忙しい方に有効)
他にも、取材に持っていくものや、当日の身だしなみ・言葉遣いについての注意を教えていただきました。
インタビューまでの準備や心構えについての気配りが当たり前のようにできているから、江角さんはクライアントから信頼を得ていけるんだろうな、と思わせられる細やかな内容だと感じさました。
インタビュー当日の流れ
そして、いよいよインタビュー当日。
注意すべきことは、
・インタビューする目的の共有をする
・段取りを決めておく(話→撮影の順番がスムーズ、何故なら撮るべきものを話の内容を受けて絞れるから)。
そして最後に、
・今後の流れを取材先に必ず説明すること。
相手の時間を頂戴するのだからスムーズに取材することはもちろん、記事が世にでるまでをしっかりお伝えする。つい、取材できた…!ってことで満足してしまいそうな自分がいるので、最後まで気を抜かずに相手の立場に立って応対しなくてはと思いました(忘れないように注意…)。
気をつけること
インタビュー中の話の引き出し方のコツや、江角さんがとても助けられたという「傾聴」について、また、「こんな時どうしたら良い?」という疑問についても教えていただきました。
普段の会話でもこのコツを活かしていくことで、インタビューの手法も身について、かなり聞き上手になれそうな気がします。普段から!意識!(自分に言い聞かせてる)です…。
具体的には、話を遮らない、ゆっくり話す、など、相手にプレッシャーを与えず「聴いています」という態度を全身で表すことが大切なのだな、と感じました。
また、相手の機嫌が悪かったり、テンポの合わない相手だからといって焦らない。そんなときは淡々と進め、むやみに機嫌を取る必要はない、と江角さんは言われていました。「いい原稿を書くためのインタビューだということを忘れない(取材とは「素材」をとることが目的)」。最悪素材をとれればよい!と思うと少し気が楽になりそう。ついつい場の空気を読んで擦り減ってしまう私にとってはメンタル訓練も必要そうですが、場数をふむことで鍛えていきたいです。
まとめと課題
今回の講義で具体的な準備や手順を教えていただくことで、インタビューへの心構えが少しずつできてきたような気がします(気がするだけでないとよいのですが…)!
来週はいよいよインタビュー実践回。しかしその前に「江角さんの過去のインタビュー動画を視聴して、記事を受講生が書く」という課題が…!
さらに、江角さんがインタビューされるところをリアルで(画面越しですが)拝見する機会もあり、インタビュー実践までの(主に心の)準備になりそう…!ていうて、もう2日後なんですけどね…。