【旅】日常/Baracoa.Cuba
最後に訪れた街は、キューバ東の果て桃源郷「バラコア」である。
コロンブスが1492年にキューバに上陸した時に「この世で一番美しい」と大絶賛した場所である。
ハバナの様に、カラフルなアメ車があるわけでもなく、コロニアル調の家があるわけでもなかった。
バラコアの豊かな自然の中に、澄んだカリブの海がどこまでも続いていた。人々は穏やかで、時間の流れがとてもゆっくりだった。
カリブ海にゆっくり沈む夕陽。茜色に照らされた街並みはとても美しく、何をするわけでもなく、毎日夕陽を眺めていた。
海に飛び込む小学生。
サッカーを始める高校生。
葉巻片手に話し込む大人達。
どこからともなく聞こえてくるキューバサルサの音色。
そんな日常の光景がとても美しく、飽きることがなかった。