見出し画像

ボクの大好きなクラリネットのお手入れ入門5選

みなさんこんにちは!川合音楽塾の川合です!
新年度が始まり、楽器を始められたり、新しく楽器を買った方も多いのではないでしょうか。

練習も大切ですが、お手入れを知らなかったり、間違えたりすると、クラリネットは壊れ、「ドとレとミの音」が出なくなってオッパキャマラド!になってしまいますよ!笑

今回は細かい事を除いた、一番重要なお手入れ方法を書きますね。

1、「一番大切な「スワブ」」
練習や合奏をしていると、どうしても忘れてしまう「スワブ」いいえ!忘れてはダメなんです!プロになればなるほど、沢山スワブを通す程重要なんです。

スワブを通さないと、クラリネットのキー(銀色)の先に付いている「タンポ」と呼ばれる白いパットの部分から、水滴が漏れ始めます。

それを放置すると、タンポが水滴によって「変形」し、更に放置すると「破けます」
そうなると、修理をしないと直らなくなってしまいます。

残念な事にそれだけではありません。楽器の内側だけに水分があって、外側が乾燥している状態が続くと、楽器は簡単に「ヒビ割れ」をします。

最初は表面だけが薄くヒビ割れ、僕たちが見ても分かりませんが、音は飛ばなく(遠鳴りしない)なります。ヒビ割れは必ず良くなる事は無く、悪化しかしませんので、最終的には内側まで到達し、貫通し、音が出なくなり、オッパキャマラドになってしまいますよ!

そうなると、楽器屋さんにもよりますが、1〜4週間は預かり修理、高額修理になります。

すべて防ぐには、「スワブ」を通す他無いんですね。

では、僕がどれくらいスワブを通すかと言いますと、練習では3〜5分に1回、又は吹き終わるタイミングで1回、リハーサル等では指揮者が他のパートの事を仰られている隙を見計らって、お話しを傾聴(良く聞きながら手だけ勝手に)しながら、スワブを通します。本番中もスワブが通せそうな瞬間を探してステージ上で通してますよ!

リハーサルとかでは、偶然タイミングが合って、クラリネットチーム全員スワブを通し始める事もあるくらいなんですね。

スワブを通す際、「シュッ!」と格好良くスピーディーに通す方は、水滴を塗り広げているだけなので、とてもゆっくりアダージョで「よーく吸い取ってくれー」と思いながら通すのがコツです。

と、自称世界一スワブ通しが速かった学生時代の昔の僕に教えてあげたいですね。笑

ただし、絶対(洗浄時以外)マウスピースにスワブを通さない事が重要なんですね!マウスピースはとても柔らかい素材でできています。僕は2〜3か月に1回通すくらいですよ。

2、「クリーニングペーパーを使ってタンポの水を取る」
スワブを一生懸命通していても、冬場とかはどうしても管の内側と外側の温度が変わり、どうしても結露してしまって、穴から水滴が出てきてしまいます。そこで使用するのが、クリーニングペーパーなんです。

クリーニングペーパーを挟んでいくだけですが、僕は、先にスワブを通して、それから各穴の水滴を口で吸って、吸い出してからクリーニングペーパーで徹底的に水滴を取り出します。

そうしないと、穴の内側で水の膜ができてしまって、クリーニングペーパーが届かない場合もあるからなんですね。

1番で取り上げたように、クラリネットはとにかく水分が大敵なんです。

合奏中とかは仕方ないとしても、楽器をしまう時は、穴の奥の水滴も取るように、口で吸ってからペーパーを使うとより確実ですよ!

ちなみに、本番中にタンポの穴に水が溜まって慌てて「シュッ」と応急する技は、息で「飛ばす」のでは無く、「吸って」います。
理由は、飛ばした先にバネとかがあって、拭けなかったら錆びるからなんですね。

3、「楽器はとにかく濡れるのが苦手さん」
内側の水滴もそうですが、手汗や、冬場はどうしても穴から水滴が漏れ出してしまい、外側に水滴が付いている場合もあります。

楽器を拭く布で、丁寧に拭きましょうね。

4、「新しいマウスピースを楽器ケースにしまわない」
新しいマウスピースを楽器ケースにいれると、楽器の銀色の部分が変色してしまうんですね。

せっかく買った楽器をキレイに保ちたい方は、マウスピースが入っている箱を使うと良いでしょう。人によると思いますが、僕はホールであまり見えないでしょ、本番前にちょっと磨いておけばいいでしょ、と気にしないタイプの人もいますよ。

5、「銀磨き」
変色したりしても、シルバーポリッシュ等で磨いてキレイにする事も可能ですが、初心者にはちょっとおすすめできません。

この銀色の部分は「西洋銀」と言って、真鍮という金属の種類で、スプーンフォークと同じなので簡単に曲がります。

曲がるから楽器修理屋さんで「調整」をして頂けます。
その柔らかさは楽器ケースに転がらないように、上側にクッションが付いているのは分かりますでしょうか?
そのクッションの力だけで、ずっと閉まっておくと、キー(銀色の部分)が曲がってしまう程の柔らかさなんですね。

頻繁に質の良い楽器屋さんに行ける方なら安心しますが、そういう方ばかりではないですよね。

ココさえ持たなければ、とか分かってきてから、気になったら磨いてみましょう。

おすすめの銀磨きがありまして、手汗の回でも書きましたが、「buzz SILVER CLEANER バズ シルバークリーナー」というのを僕は使っています。

塗って普通の布で拭くだけで、力もいりません!

そしてもし、周りの方々で手汗で悩まれている方がいらしたら、下記にリンクを貼っておきますので、読まれてみて下さい。決して恥ずかしいことではありませんよ、と教えてあげてください。僕は自分の昔に言い聞かせているくらいの気持ちで書いているんです。

いかがでしょう、
1、スワブは何度でも
2、ペーパーを駆使する
3、外側も拭き取る
4、マウスピースは外へ
5、銀磨きもできます

他にもありますが、一番ちょーとっても大切なスワブはみんなで覚えましょう!

ここまでご覧頂きありがとうございました。クラリネット、音楽は奥が深くて楽しいですよね。これから少しでも皆さんとひと時を共有できたら嬉しく思いますので、頑張って情報発信していきます。いつでも皆さんを心から応援しています。

川合音楽塾 オンライン個人レッスン、対面個人レッスン、グループレッスン、出張レッスンお問い合わせ

mail        kawaimusicschool.info@gmail.com

Twitter お川合の部屋🌈 DMでもどうぞ。
https://twitter.com/ppp_fff_mf16k

Twitterのフォローも是非宜しくお願いします‼️

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?