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パワハラに耐える息子と一本の電話 Part2
今もまだパワハラに耐える日々が続く息子
楽しく働いていた4月から12月まではなんだったんだろう、、、
そのパワハラ先輩はその9ヶ月間息子とは特に仲が良かったわけではないが特に指導してくれるわけでもなく、特に嫌われることをした記憶もないらしい。今まで接点がなかったぐらい。
何が気に入らないのかわからない
なんせ
顔も見たくない!やる気をみせろ!
が言いたいらしい
気の弱い息子はすぐ
「すみません!」
と言ってしまうのだろう。謝らなくてもいいのに謝ってしまうのがいけないのはわかる。
やる気を見せろ!と言われても、自分なりに精一杯仕事は頑張ってるつもりでいるし、先輩が思う「やる気」って何を見せたら納得してくれるのか明確に言ってもくれないし、聞いても「社会人になってんねんからそんなもん自分で考えろ!」
上司も同じことを言うらしい。
仕事上の指導も、やる気という名の指導もしてもらえないままただ暴言に耐える日々。
言われた暴言をメモしてこいだの、こう言われたらこう言い返せ!だのなんだかんだ家族で作戦を練ったりもした。
負ける気がしない気の強い母ちゃんは代わりに言い返してやりたいのは山々で、でもどうすることもできず、毎日ため息をつきながら起きてくる息子の送り迎えとそれなりの晩御飯を用意するしかなくパワハラが始まって2ヶ月がたった
晩御飯を食べている時、息子に高校からの親友から電話がかかってきた。
いつもLINEでやり取りしているのに電話なんて珍しいなっていいながら久しぶりに息子が笑顔で話す姿をみた
どうやら息子が悩んでいる姿が気になって電話してくれたらしい
職場の話を聞くわけでもなくただ世間話程度の10分そこらの電話だった
でも息子には親友が心配してくれてることがわかる温かい電話だったようだ
みるみるその日から元気になった
お弁当も持って行き食べて帰ってくるようになった
相変わらず、何も変わらずパワハラは続いている
でもその親友からの一本の電話で息子は変わった
まだすみませんと謝っているかもしれない
何も言い返せてないかもしれない
でも毎日1日中続く暴言より10分の電話で気持ちは変わる
いつかこのままだと息切れしてしまうこともあるかもしれないから仕事はいつでも辞めていいよと息子には言ってある
我慢にも限界があるし逃げるのもあり
面白がってか、本当に気に触るのかはわからないけれど、自分が軽々しく言ったコトバで毎日苦しみ食事も喉を通らず朝から憂鬱な顔で職場にいく気持ち、そんな息子を送り出す親の気持ち。
今の職場の人たちには当分伝わらないだろうけど、息子には後輩が出来たときこんな気持ちにさせないように、今色々なことを感じ生き抜く力をつけて欲しいと思っている
そしてそっと一本の電話をかけてあげられる優しい大人になってほしい