4社事務服展示会レポート(開催日:2020年2月7日(金))
【セロリー】
最新カタログのキャッチコピー:この時代の『働く服』を選ぶ、ということ。
昨年度あたりから、日本のファッション業界においてキラーワードとして君臨していた「サスティナブル」を随所でPR。
ファッションショーにおいてもイントロ部分でビーチクリーン活動の映像を流すなど、エコ活動・再生可能に訴求していました。
注目を集めていたのはニット素材の新シリーズ(4種類・通気度176cm3/cm2-S)。
①シンプルVネック
②ふんわりタック
③アシンメトリーヘム
④リボンタイ
リボンタイはリボンが外すことができ襟が大きく広がる仕様。
着脱時に化粧が移る心配がないのが◎
杢調のデニムのアーバンニットにはスポーツインナーや浴衣にも使われるセオαを採用(通気度180.1cm3/cm2-S)。
S-50931はよく見るとポケットが二重。ベストもよく見るとポケットがあるのがわかるのですが、よく見なければポケットとはわからず、デザインの1つに見えます。機能性を追わない印象=身軽で優雅に見える。ということがショーを見て実感できました。 ビーチクリーンプロジェクト自体がサーフィンに関連するものだったのもあり、採用されているモデルさんたちからも「健康美」を感じ、「仕事も休日も楽しく頑張りたい女性のための制服」というイメージを感じました。
【カーシー】
最新カタログのキャッチコピー:私らしい生活。私らしい仕事。私らしい服。
「カラミチェック(通気度323cc)」
表紙の女性が着用している「カラミチェック(通気度323cc)」は一般的な平織りではなく、からみ織りにすることで凹凸感と透け感を演出したもの。
触ってみたところ、生地が空気を含んでいるのが素人にもわかるような素材でした。
<ccについて>
カーシーの通気試験では、人体が涼しいと感じる80ccを基準にテストを実施しているとのこと。
「透け感をもたせる=薄くなりがちで、薄い素材は傷みやすい。
しかしからみ織りは薄く見えて実は厚い素材なので丈夫」とのことでした。
「プレミアツイル」
あえて色むらをもたせており、伸びる仕様。
その場にいたカーシーの社員さんによると、「ケアマネージャーさん向けで、運転の乗り降りがあってもスカートがシワにならない」とのことでした。
SY加工(ナチュラル感を出すための加工)があり、ポリエステル100%なのに木綿のような肌なじみがあり、触っていて安心感を覚えました。背裏をあえてなくしています。
「ソフトストレッチジョーゼット」
あえてスモーキーな夏色で展開。胸元が開きすぎないか不安で同行して下さった方と一緒にめくってみましたが、「合うサイズを選べば肌にぴたっと沿うはず(メーカーの営業さん談)」とのことです。
「クリアボーダー」
①どんなサイズのスホマでも入るポケット
②白衣と同じ素材がスタンドギャザーブラウスに入っており、スカーフがつけられる仕様
③ネイビー/サックスボーダーにはストラップを止めるストッパーがついている
④医療の現場では悩ましい問題となる「ひっかかり」防止のためにボタンもなしにしている
⑤スタンドギャザーブラウスはエステ業界で人気が出ると思う。エステ界隈へ向けて推してほしい(営業さん談)
⑥制菌加工「エスゼノス®」マークは一番効果が高いのが赤色。クリアボーダーは赤マークを取得しており、ブラウスの方はオレンジです(お調べしてみましたが、どの色がどのレベルかの情報がまだ見つかっていません。赤とオレンジしか見かけないので、2種類なのかもしれません)
⑦ラップスカートのように見えるスカートは実は縫われており、めくれない仕様
「クールハウンドトゥース」
スポーツウェアにも使われる素材が入っている。スカーフ別売。
襟のない方はエステ向け。
【ボンマックス】
最新カタログのキャッチコピー:繊SATION(センセーション)
入り口すぐの場所でポリジン素材をPR。
競合他社の通気度アピールへの対抗策として「洗っても汚れは服に残る」という衝撃的キャッチフレーズを展開。
ポリジンの有効性をもって清潔感を意識するユーザーへ訴求する狙い。
ポリジンコーナーは女性向けの展示がなく、対男性のアイテムしかなかったため基本的には男性が展示に群がっている状態でした。
女性で立ち止まっていたのはその時間帯は筆者の私~同行者計2名のみ。
「女性用の展開はないのですか?」と同行して下さった方がご確認下さいましたが「ワコールなどには入っている」という回答。
しかしカタログをよく見てみると「ドライポリジンシリーズ」はサイズがXSより下に150、130とあり、130は身丈52。カラー展開には女性らしいお色もありました。うまくアピールすることで体力仕事をしている女性にも買っていただけそうです。
「レリーフチェック」
背裏なし。誰でも着られる色展開。よく見るとボタンが花柄。
通気性だけでなく「衣類内の温度上昇を抑制します」ともアピールしており、競合他社の動きをしっかり読みつつ製品開発をおこなっている雰囲気です。
「アクセサリー」
東京オリンピックをイメージして和風に仕上げたとのこと。
水引風ブローチなどが展示されていましたが、水引は20~30代の女性には刺さりづらいのでしょうか。綺麗でしたが、我々の他にはあまり立ち止まる人がいませんでした。
立ち止まる人が多かったのは「自分で裾上げできるパンツ」コーナー。
こちらは常に人がいましたが、中に着ているものとの相性が悪いと内側でひっかかりが起きそうにも見えました。実際着てみると何ら問題なく、大丈夫なのかもしれません。着た人にしかわからないことがありそうでした。
【ジョア】
最新カタログのキャッチコピー:想いを叶える
「オフィスレディコレクション」
細かなチェック柄のフェミニンツイードがポイント。
ピンクが織り込まれているとのこと。可愛らしかったです。
展示会ではライトが商品に強く当てられており、
筆者の目が細かな色を選別できてなかったためか、カタログと同じ商品に見えない(色が違うものに見えてしまう)ものがありました。同行して下さった事務服代理店に長年勤めている女性はしっかり違いがわかっていらっしゃったので、目の利く方はわかるようです。
「ハートフルコンシェルジュ(オーバーブラウス)」
素材の機能性についてはカタログと同様、あまりプッシュしている印象ではありませんでした。
それよりも襟のカタチなど、デザインにこだわりがおありのようです。
長袖はオールシーズン対応。
カーシーは夏色をさりげなく採用しており、季節感をとても意識されていましたが、
対しジョアでは「オールシーズン」という言葉をよく耳にしました。
「エアコンがしっかり効いている環境で働く女性」を想定している印象です。
他社では「エステ」「医療事務」「ケアマネージャー」などのワードをよく耳にしたのですが、
ジョアでは「宝石店で働く女性」「ディーラー」以外あまり聞こえてきませんでした。ディーラー向けのPRをかなり意識的に取り組んでいそうです。
「華やぎコンシェルジュ」
こちらも「都会的なブルー」と説明に入っている通り、エンドユーザーとして都会で働くいわゆる「バリキャリ」タイプを想定している印象でした。
全体的にジョアは襟が可愛く、顔周りの華やかさに工夫がありました。
「どんな骨格の人でも合うように」という作りではないものがあったりもし、コンセプトが気になったため襟について訊いてみたりもしたのですが、質問の仕方が悪かったのか期待した回答は得られませんでした(パーソナルデザインの面で万人向けのデザインを意識しているかいないか? が気になった点でした)。しかし会場には社員さんと思われる女性がたくさんおり、「本当に人を選ばずかわいく着られるのだな」という魅力は大いに実感でき、良かったです。
まとめ
丁寧に説明して下さった皆様。ありがとうございました!
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