体面を保つ きちんとした人
北海道から来たという おばはんが、
格安航空のさらになんとか割引だかなんだかで東京まで1500円で来た、と、自慢していた。
それを聞いてなんだか辟易して、航空会社が気の毒になった。
自慢する事ではないと思った。
どちらかというと、恥ずかしい事なのではないのだろうか。
と、思ったのだった。
安く買えた喜びで興奮して他人に話さずにはいられなくなるんだろうという
気持ちはわからんでも無いが、やっぱりあんまり自慢する事でも無いと思う。
人間、貧乏であっても、一定の体面は保ちたいものだと思う。
見栄と体面は違う。
背伸びするかしないかの違いだろうか。
服装や髪や顔などの外見も、一定の体面を保つ意識は必要だろうと思う。
まるで気にしなくなってしまったら、なんだか
まともに社会生活や人付き合いが出来ない人になってしまう様に思う。
高級な物ではなく、安い服だけれど、一応小奇麗にしておく。
白髪が目立ってきたら染めるとか、髪が伸びすぎたりしたらちゃんとカットするとか、
眉毛が伸び放題だったりしないように気を使うとか、、、。
「そういうファッション」ならそれで良いけれど、
見て、「だらしない」とか「不潔」とか思われない感じで居たいものだと思う。
例えば、生活が苦しくて貧乏なのだけれど、お世話になった人の葬式に行くのなら、
香典を1000円にするわけにはいかないだろうと思う。
体面を保つ為にそれ以上、下げてはいけない線が有ると思う。
それを金額だけの問題として考えてしまっては、なんだかとても残念だ。
天皇陛下や皇族方が着用する服やティアラなども、なんだか随分気を使って、
お下がりを使ったりする事が多いけれど、
新調したほうが良い場合はきちんとお金をかけて新調したほうが良い。
国の体面を保つというのは「くだらない見栄」などでは決してなく、一定程度必要な事だ。
連続6回も総選挙に勝った、非常に支持されて戦後最長の政権だった安倍さんが
亡くなったのだから国葬しても全然不思議ではない。
それもただ亡くなったのではなく、演説中に銃撃されたのだ。
海外からの評価が物凄く高い安倍さんで、元首級のVIPが多く弔問に訪れるのに、
きちんと国が儀式を行うのは当たり前だと思う。
それを、税金を使ってどうのこうの、というのは品格も体面も気にしない、
だらしない人達なのだと思う。
正当な批判は必要だ。
けれど、人が亡くなったのだから、まずは静かに弔意を示して、
49日が過ぎてからにしたほうが良い。
人として体面を保って、カネの話や罵詈雑言が最初に来ない様にしたいものだ。
3500円のカツカレー
心がきれいな人々
上品な貧乏人のすすめ
暑いのに大変でごわすね