年齢 気にするかしないか

お年寄りと話をすると、

「わたしももう80歳だから、おばあちゃんなの」

なんて言う人がとても多い気がする。

ちょっと自慢気にそう言うのだ。

これって、

「えーー?80歳ですか、そうは見えませんよ、若いですね」

と言われたくて言っているのかと思ったりする。

それも有るだろうし、また年齢についての諦めみたいなものも有ると思う。

逆に、自分の年齢を言いたくないお年頃、というものも有る。

30代、40代、50代くらいの人はみんな年を言いたがらない。

昨日まで29歳だったのに、今日から30歳か、なんて、ちょっとショックだったりする。

39歳が40歳になる時も、49歳が50歳になる時も。

この、自分の年齢を言いたくない病は何歳まで続くかというと、

だいたい60歳くらいで脱する様だ。

60歳になるとさすがに諦めるという事だろうか。

そして、70代、80代になると、自分の年齢を言いふらしたい病になるというわけだ。

良く言われるが、若い時は時間が経過するのがとても遅い。

思い出してみると、10代の頃は、10代が永遠に続くかの様な感覚が有ったものだった。

なので、10代の頃に自分が年齢を重ねるなどとは思いもしない事だった。

10代の頃、自分のこの口が

「30歳になんかになったら、もう絶対自殺する」

とか言ったのを覚えている。

20代も結構ゆっくり時間が経過して、とても長い10年だ。

30代から時間の経過が加速して、50歳になった時に、

「あれ? 40代って有ったっけ」と思うくらい、40代は瞬間的に過ぎ去ってゆく。

年齢というものは時間が経過すれば自動的に積み重なっていく。

なので、そんなもん気にしたってしょーがないのだ。

今10代の人だって、必ず高齢者になるのだ。

初対面の人に会うとまず年齢を聞きたがる事が多い。

これは、儒教の影響が有る文化圏の人の特徴かもしれない。日本もそうだ。

相手の年齢を聞かないとなんだか落ち着かない。

ところが、欧米の人の場合、笑っちゃうくらい年齢を気にしない。

自分より年上だろうが年下だろうが何歳だろうが全然気にしないのだ。

なので、そういうどーでも良い事を過度に気にするのもおかしな事。

別にいいじゃないですか、何歳だって。

35歳の人が29歳だとサバを読むのは、あほらしいことです。

まあそういうお年頃なので、言うのが恥ずかしければ10歳くらいはサバ読むのもどうぞご勝手に、とは思う。

実年齢なんて、どーでも良い事なので、サバ読むのも勝手にせい、という事ですね。

どーでも良い実年齢よりも、中身で勝負しましょう。

そして、80歳になったらそれを自慢げに言いふらして、「若いですねー」と言われて喜びましょう。

武田邦彦先生が言っていました。

年をとっても、ちゃんと白髪を染めて、きちんとした服を着て、ちゃんとしていましょう、と。

確かに実年齢なんかより、そっちのほうが大事ですね。

逆に、30歳にもなって、そんな事も出来ないのか、なんて事を言われない様に、

修行して勉強して100歳までかけて自分を高めていく努力をしないといけませんね。


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