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The Unbearable Lightness of Being / 存在の耐えられない軽さ

    この春はその光に反していつになく物悲しく、ウクライナの人道支援をしているユニセフ(noteでも人道支援のチャリティーエリアができているので御参照ください)に募金などをしてみるも普通に生きているだけで虚無感が立ちこめてきます。草木は芽吹き、日に日に鮮やかな花や葉に染まっているのに、凍てつく彼の地では戦争が現在進行形であるという事態を誰もが意識的、無意識的に考えているのだと思います。世界の平和な地域に住む多くの人々は明日も普通の日がやってくると疑うこともせずに暮らしていて、それはとてつもなく大きな特権である、という事を思いもしない。そして私も戦争を経験しているわけではないのでこれがいかに特別であるかを本当の意味では理解していません。この21世紀にサイバー攻撃はあれど、大国による地上戦が繰り広げられると誰が予想したでしょうか?そして国によってこれほどまでに命の重みが違うということに愕然とせざるを得ません。どの国に生まれても多かれ少なかれ、人は時代や国の状況に人生を左右されてしまう部分がありますが、紛争に巻き込まれる人々のほとんどは「たまたま」そこに生まれただけ、で命を落とすような事態に巻き込まれてしまう。同時に私も「たまたま」日本に生まれ、アメリカに居を移し、多少の事はあれど幸運なことに命の危機には陥っていない。今まさに攻撃の最中にいるウクライナの人、ロシアの圧政に苦しむ人、タリバーン政権下で暮らすアフガニスタンの人等々。あまりにも不運で胸が詰まる思いです。

 国によって命の重みがいかようにも変わることを考えていて、1988年の映画、フィリップ・カウフマン監督、ダニエル・デイ=ルイス、ジュリエット・ビノシュが主演の『存在の耐えられない軽さ』のタイトルを思い出しました。ジュリエット・ビノシュが好きだったという理由でこの映画を選び、リリースされて数年後に観た時私はまだ20歳ぐらいだったのですが、ダニエル・デイ=ルイス扮する医師のトマーシュがこんなに女たらしで悪いやつなのになぜジュリエット・ビノシュ扮する田舎っぽいテレザがどこまでもついていくのか全くわからず、ふーん、私はこういう「腐れ縁」の泥沼にはハマりたくないものだ、ぐらいしか感想がなかったのです。・・・このタイトルにはもっと深い意味があるのかもしれない、確か東欧の話だったな、この一見恋愛ドラマに見えるストーリーは政治的、社会的なメタファーなのではないか?そんな風に思って調べてみると原作の作者ミラン・クンデラ自身、大国ソ連の圧政への反発から始まった反ソ連の民主化運動であるプラハの春に加わっていたということでした。それは今起きている、ウクライナとロシアの関係の二重写しにも見えます。ロシアとのこじれた関係を直して出直したい、との民意から始まったウクライナのゼレンスキー政権、それをロシアは黙認しませんでした。この二つの国の関係も複雑で異なる民族がそれぞれの利権を主張しあい、いがみ合ってきた。いろんな情報を知れば知るほどそれがいかに混沌としているかわかります。その歴史の中で両国民は翻弄され、時代に流され、声なき声は大きな声にかき消されてしまう・・・。

 一刻でも早く戦争が終わり一人でも多くの人命が助かるようにと祈るばかりです。

 この戦争のことを四六時中考えているのは精神的に良くないので、仕事をしている時間は普通の時間を取り戻すようにしています。革にトントン穴を開けたり縫ったりする作業は乗れる時はゾーンに入れるので、かなりのセラピー効果があります。うまく作れない時はもちろんイライラが増大していきますが!

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 4月25日にサンフランシスコのヘイズバレーという地域で行われるHead West Marketに参加することになりました。今回はヘイズバレーというなかなか個性的なショップ、洒落たレストラン、カフェがある場所で、結構好きなエリアなのでとても楽しみです。だんだん仕上がってきたトートバッグを完璧にしていくつか持っていくつもりです。あと、柔らかい黒のヌメ革で作ったハンドルが一つのトートバッグも。今回は良質の成分がたっぷり詰まったお肌に優しい石鹸で定評のあるHeavenly Soap Companyさんと同じブースでの参加です。私は皮膚が赤くなったり痒くなったりしやすいので使う石鹸を選ぶのに苦労しますが、ここの製品は問題なく使えています。マーケットの参加とっても楽しみです。 

 今更ですが、Twitterをはじめました。TwitterはHater(ヘイトする人)が跳梁跋扈するメディアだというので今までアカウントなしで時々読むだけだったのですが、ふとカワイデザインズのハンドル名をとりあえず作っておくべきだと思い立ち、作りました。まだイマイチ使い方が分かりません。何人かの気になる人たちをフォローしてみると、有名な評論家に普通の人が喧嘩を吹っかけている様子が確認できました。うーん、やっぱり怖い世界だ・・・。しばらくはフォロワーとして高みの見物をいたします。あと時々クスッと出来そうなのでとりあえずデイブ・スペクターさんもフォローしておきました。

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最近家族に加わった梅ちゃん。暗い気分も一瞬で吹き飛ばす可愛さ。

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