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マーベル作品大好きマンが、マーベル映画の良さを、段階を踏んで説明しよう その②

この記事の続きです

前の記事で「マーベルとはそもそも何なのか」「マガジンのタイトルになっているMCUってなんなのか」という基本的なところを説明したので、次はいよいよ自分なりに考える「マーベル映画の良さ」にフォーカスをあてて語ろうと思います! 

書きたいことはいろいろあるのですが、細かい良さやフェイズごとの特徴やマーベルの会社自体の事情などは、時系列的に良いタイミングで説明していきたいと思うので、ここではシリーズのおおざっくりの魅力について語ります。

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色んなヒーローが同一世界にいる。


やっぱり一番はこれですね。作品を実際に見てみると、この一文では伝わらないほど色んな魅力を生み出しています。

まず、前提中の前提条件になりますが、マーベルのヒーローたちが生活する舞台は実在の街なのです。

これがライバル出版社のDCのヒーローだと意外とそういうこともなく、例えばバットマンはゴッサム・シティ、スーパーマンはメトロポリスという架空の街に住んでいます。実はこういうところにもマーベルとDCのスタンスの違いが現れているように思います。

どういうスタンスが出ているのか、わかりやすく言うと、DCのヒーローたちは理想的な人物像であることが多く、マーベルのヒーローたちは人間的もしくは立場的に弱いことが多いです。神話的で重厚な多数の傑作を生み出しているDCに対して、マーベルのヒーローたちはより身近でリアルな人間であり、キャラクターに人間的な魅力や愛嬌があるのです。(DCの素晴らしさについてもいつか書きます、、、)

マーベルヒーローの弱さの例を出すと、例えばアイアンマンは大富豪で超天才でプレイボーイのお調子者ですが、原作ではヒーローの重圧からアルコール中毒に陥ったりするキャラクターです。

アルコール中毒になるのは「Demon in a bottle」という話なので興味あれば是非確認してみてください

って言いつつなにかしら作品の断片に触れれるものを埋め込もうと思ったら、なんとMARVELの公式サイトで原作を少しだけ読めました!!! 便利な世の中!(すべてを読むにはサブスク登録が必要そうですが)

他にも、スパイダーマンの中身のピーター・パーカーもオタクで原作ではとてもイケメンとかいえないようなルックスをしている学生です。マーベルのヒーローたちは恋愛や人間関係に悩むし、時には仕事にも困るのです。MCU作品の中だと、10代のヒーローであるスパイダーマンは一番若いヒーローなので、他のヒーローとの差が特に際立ってます。「親愛なる隣人」としての良さがすごい。

こういった人間的な魅力や弱さの例をあげればキリがないのでこれ以上は割愛しますが、映画でも原作で描かれるような人間的なキャラクターの魅力が出ていると思います。

さらに、その①で説明したように、MCUのヒーローたちはみんな同じ世界に存在しています。これは物語的な関係性や複雑なプロットとしてももちろん面白いのですが、実はもっとシンプルに彼らが交流すること自体が最高なのです。MCUのキャラクターたちは、みんな完璧な人間ではないので、みんながみんな出会っていきなり仲良くなるわけでもないのです。例えば究極に真面目なキャプテン・アメリカと飄々としたアイアンマンのコミュニケーションはどこかチグハグだったりして、そういうところに愛嬌のあるリアリティが宿ってます。それぞれが映画一本使って丁寧に背景を語られた魅力ある人物たちが、別作品でクロスオーバーしてリアルなコミュニケーションを取るシーンには、脚本うんぬんではないキャラクターの魅力をひしひしと感じます。

MCUを観ている人たちは、きっとみーんな俳優たちの絡むシーンが大好きなはずです。もう削るところが無いような完成度の映画の中にも、無駄な会話シーンを入れてくれるところが最高なのです。

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役者の凄さ、配役の凄さ。

MCUがここまで成功した理由は、これに尽きると思います。さすがにマーベルがこだわりを持って役者を選んでいるだけあって、毎度配役が素晴らしいのです。

まず、一作目のアイアンマンを演じたロバート・ダウニーJrの起用から最高ですね。

wikiとかにも書いてありますが、ロバート・ダウニーJrは8歳の頃からマリファナを常用していたと語っており、6度も薬物問題で逮捕されるなど、そのキャリアの中で薬物の問題が切っても切り離せない俳優です。これが先程述べたように原作でアルコール中毒と戦うアイアンマンのイメージに重なり、だんだん素の俳優を観てるのかキャラクターを観てるのかわからなくなってくるほど、役にハマってます。現実でロバート・ダウニーJrが普通に話しているだけでもMCUファンはもうみんなアイアンマンにしか見えなくなっているのではないでしょうか。俳優の人生がキャラクターの設定と重なると、こんなにもリアリティが増すんですね。ちなみに原作のアイアンマンも、映画以降ルックスがダウニーJrに寄っていきます。

さらに、最近ではロバート・ダウニーJr自身が本当にアイアンマンのような活動をするようになり、いよいよ現実と映画の区別がつかなくなってきました。


・・・などなど、ダウニーJrの例をだしましたが、その他のキャラクターも原作のイメージにピッタリか、あるいは「なるほどこういう解釈か」という喜びのある配役ばかりなので、キャスティングの発表はMCUファンの大事なイベントになっています。配役に関しても、ファンの間では日々考察が絶えません。

また、配役の素晴らしさを仮に忘れても、アカデミー賞クラスの超豪華な俳優ばかりなので、どの俳優も演技自体が素晴らしすぎるのです。自分は子供の時、「ヒーローはずっとスーツを着ていて欲しい。人間状態あんまり観たくない」と思ってた記憶がありますが、MCUは極端に言うとスーツとかなくてもいいくらい、俳優たちのそのものの魅力がすさまじいのです。

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原作ファンでも楽しめるし、知らなくても楽しめる。


出版社が作っているので当たり前といえば当たり前なのですが、マーベル・スタジオの作品は、原作ファンを楽しませるのがものすごくうまいです。

これはアメコミ映画に限らずなのですが、漫画から実写映画になった場合、「原作ファンだからこそ観ない」っていう心境になったことありませんか? 自分はこういう心境に昔から結構なっていますし、ついでに2000年代初めの頃はアメコミ映画をみて、「原作も読んでみたい」と思ったことはほとんどありませんでした。そもそも「漫画から映画にする」という行為自体に懐疑的で、作品が実写化することによって魅力が増すものなのか そこ自体にも蓋を開けるまでわからない博打のように思っていて、いつしか「漫画の実写版は地雷」なんて捉えたりもしていました。

MCU作品は違います。原作ファンだからこそ観る! 観たからこそ原作ファンになる! シリーズ全体を通して、原作ファンも楽しめるし、観たら原作ファンになれるようにできてるの、本当にめちゃめちゃすごいです。

原作を知らないから楽しめない、ということはほぼ無いので、安心して映画から入門してください。原作を知ると楽しさがさらに跳ね上がる作りになっていて、入り口の多さと作りの見事さにより感心するだけです! 原作を再現している箇所と、原作に新たな解釈を入れる場所のバランスが素晴らしく、原作知っていても完全ネタバレしちゃうこともなく、アレンジも毎回気がきいているのです。これは脚本へのアレンジや設定上のアレンジもそうなのですが、登場する機械やキャラクターの実写へのリデザインも最高です。脚本はともかく、機械やキャラクターのデザインって重要なのに「ハリウッドの流行のアレンジ」で片付けられちゃうの、ファンとして嫌ですもんね。

実は自分も、MCUにふれる前からアメコミ読んでた原作ファンというわけでもなく、MCUや格闘ゲームから原作に興味を持っていろいろ調べるようになったクチなのですが、きっと世界中にこういう人が増えているはずです。

観たら調べちゃうんですよ。。。調べて漫画とか買っちゃって自分なりに次を予測して、そして裏切って期待を超えてくるのがMCUで、それがエンドゲームなのです。

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語りたいことはまだまだあるのですが、このまま入門編で語りすぎてもあれなので、これからはもうちょっと細かく丁寧におすすめポイントと、観る前に知っておくと楽しみが増えることなんかを書いていこうと思います。


あーやっとマガジン始まる、、

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