カワイ時間ですごす。そろそろ寝る時間なので寝る。(もうすぐ朝の六時)

 この家を直して使う、という選択肢はない。直す価格とちょっとで新築が建てられる。一番贅沢な方法は、ここに住民票を置いたまま、不要なものは放置したまま、週に二度くらい通える程度の近距離にもう一軒家を買う、なのだけど、だからその金がありゃ(だってあっちは土地の値段込みだ割高だ)今の場所に小さめの戸建を新築できるのだなどと頭の中がぐるぐるまわって、続くかどうかわからない)と書いたが、続いた。

 外壁が浮き上がって剥がれ落ちそうになっていた。正月は邪魔なものだ、雪は邪魔なものだ。工事を請け負う工務店が軒並み休みだ。複数見積もりとって直せるものなら、と一瞬考えたが、剥がれ落ちそうになってる他の部分が大丈夫なわけがない、家のまるごと外壁張り直しになるだろう、その価格は数百万円になる。その価格で、ちんまりとした札幌のはずれの戸建が土地付きで買える。一人で住むにはどでかすぎる家で、数年触ってない家具とか入り込んでいない部屋とかまである。その外壁全とっかえしたら莫大な金額になるバカバカしい誰が直すものか。
 どうやら、居間を放棄して住み続けるのが最も安上がりであるが、そのためにかなりの片付けと不用品廃棄をせねばならんが、寒くてまるでやる気が起きない。まちがいなく四月以降の大雨の日にはこの居間が使用不能になる、ほどにボロくなっている。あと三ヶ月もある。ゆっくり片付けでもしよう。
 
 もう魚釣りも行く気にもならない。知り合いなどいればよい竿よいリールその他を全部くれてやるのだけど、そこまでの人間関係を切り捨ててきたので、道端にご自由にお持ちくださいでもやろうか。ああ、ジモティーで差し上げます無料、ってのがあるかwww無料で飛びつく連中と交渉もしたくないんだわ。釣ったところで食わないしな。あと無駄に暇な毎日いる年寄りと顔もあわせたくもない。そういえばもう私がネクタイをする機会はほぼ無い。いいネクタイもあるのに。高いのだけ残して全部捨てるか。

 もう古着屋に行く気にもならない。残りの人生で着る服はもう十分にある。痩せた嬉しさでがしがし買うたのだった。買うたはいいがはいていくところも買い物の買い出しくらいしかない。
 もう古本リサイクル系にも行く気がないのだけど、先日、日本の古本屋で神道大系全巻70万で買えるのか、とか、大正蔵33万で買えるのか、どれ買うて並べるかと思うたがまだ皇清経解も通志堂経解も四部ナントカもあんまり開いてないのにそのでかい叢書は残りの人生でただ床を沈めるだけになってしまうではないか。これが30歳だったら買ってた。その手の叢書は若い時に買っておくに限る
 タトゥーショップでも開業しようと思うたが、だいたい来る連中が私の大嫌いな層の連中ばかりなので、そんなの相手に客商売もしたくない。自分で手に入れた技術、自分の身体でいろいろ彫っておくほうが楽しいのだけど、寒いとそれも面倒になる、
 ともあれ、いまメインで使用しているこのちょっと広い部屋をどうにか最小限放棄して過ごすのが一番安上がりなのだけど(もっと生活が出来ない不具合が出たら引っ越しか建て替えにするのだが、きっと通じないかもしれないが、私だからまだ生活できるのであって、父が存命なら「よし建て替え」になってるぐらいひどい)、新築の狭い家のちんまりした生活もよいなとおもいながら不動産サイトを毎日眺めるが、個人的に「どんな大手でも不動産仲介と不動産売買の業者はクズ割合が高い」と思うてるので、そっちでも二の足を踏む。
 
 カワイの備忘録としてのやらなきゃならない順番
 まず段ボール大量に買うてきて必要なものを詰める
 居間放棄でしばらく過ごす
 不要なものは裏庭にゴミ屋敷のように積んでおく(家解体の時に一緒に処分する)
 その間に建て替えよりよい不動産の出物があれば買う(ここは倉庫代わりとして使う)
 出ない場合、解体更地にして安いちんまりした新築を建てる(近所のジジイババアは番犬として結構役に立つ)

 あと二十数年で私は八十歳になる。カール・ラガーフェルドは85歳没か。80過ぎたジジイもババアも90過ぎたジジイもババアも私の祖母曾祖母祖父曽祖父にいたが、90過ぎたのは明治生まれの連中ばかりだ。最近は七十過ぎで大体有名人があっちにもっていかれる。まだ若いのに、という感情は全然ない。まあまあいいとこまで生きたなおい、くらいだ。

 私は今地球が真っ二つに割れて或いは巨大惑星でも衝突して地球など全人類ともども全部滅亡すりゃええ(いま書いているこの瞬間にそれがきてもかまわん)くらいで毎日過ごしておるがやっぱ預貯金とかっちょいいまだ着てもいない服や聴いていないCDそして読んでない本がちょっともったいないが、それ以上にこの地球上、この一瞬で全滅するならそっちのほうがたのしそうなのでそっちをえらぶかな。

 ああいいや、もっと大事な目標がある。私の大嫌いな連中が苦しみのたうちまわって退場していくのをやっぱりこの目で見たい。そのくらいまでは長生きしたい。まあ間違いなく、みられるよなあ、というのだけを楽しみにカワイ時間ですごす。そろそろ寝る時間なので寝る。(もうすぐ朝の六時)

 来週は通院日、きっと検査数値の健康さが更新されるだろう、間違いなく。目の前に掛け時計があるが通院日くらいにしか私には意味がない。きっと世間的には朝というものなのだろう。私は朝に飲む薬と眠剤とを一緒に飲んでこれから寝るのだけどこれは朝に勘定されるのだろうか、まあ世間的に朝なんだからかまわん。昼過ぎに起きて銀行に...…ああ、休み明けの銀行は混むのか邪魔くさいなあ一般人ども、私の前に並ぶなドクズども。(加筆 昼過ぎに起きたさっき)

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