そろそろ私は母より長生きになる
例えば小学生時代中学生時代高校時代大学時代卒業後の付き合い他、久しぶりに会ってみたい人はそこそこいるのだけど、逆を考えてみると、私は特に会いたくも話したくもないしというか、プラス方向にもマイナス方向にも行かない、そもそもそういう感情が起こらないよ記憶にもそれほど残ってないし、みたいな方からいきなり家を訪ねられて「やあひさしぶりー(満面の笑み)」みたいことを言われても「え……あ……ども……」くらいの感情しか起きないが、きっと現実には、付き合いのいい私のことだからもっとサービスして喜ぶふりでもしてあげると思うのだけど、ここらへんはほんと、勝手にコクられて当惑する女の子の気持ちがとてもよくわかる喩えだと今書きながら思った。
ただし、女の子のコクられには実害や迷惑を伴うことがきっと多いと思うので、相手の意思他を十分調べ理解したうえでないとダメだ。よくサプライズで「結婚してください」やってる動画がツイッターにも流れてくるが、あれは、
「名前呼ばれて土俵に上がって準備運動して塩まいてハッケヨイして、また立ち上がって水でも飲んでシコ踏んで塩まいてハッケヨイして、また立ち上がって同上やって相手との気合十分を確かめてからぶつかる」
が必要なんで、そこらへんで手を抜いたやつが「あれをやりゃ感動してOKしてくれるだろう」と勘違いしてしまってしくじってる姿も流れてきたことがあって、その時は「ああ、女の子、災難だったな」と思う。
そんなことを考えながら、冒頭の久しぶりに会ってみたい人ら、というのには自分からは働きかけないようにしよう、と思うのだけど、実際の私は小中高とかなり目立っていて、人付き合いもよく、学年で知らんやつはいないくらいで、それを実感したのが、全く卒業校とは関係なく交流を持ち仲良くなったネットの固定ハンドルが「うちの会社の部下にあなたの高校の同級生がいた。私の名前を出すと『え!カワイ君のこと、なんでしってるんですかwww」と言われた、みたいな好反応だったのをきいたり、講義のあとで近づいてきた学生が「あのー、〇〇ってしってます?私の母なんですけど」といったそのお母さんとは私は高校時代三年間、同じクラスになったこともないし、一度も会話をしたことがないのだけど、美人さんだったので私は記憶してたのだが、なんだ彼女は私のことを名前まで憶えていたのかすごいな、とかいうこともあったりして、まあまあ好感触で受け入れてもらえるだろうけど、いまわざわざ会って話す話題もないし、ああ、タトゥーを見せびらかせるか、じゃあ次の同窓会にはちょっと顔でもだしてやろうという気に少しなったが、やっぱりめんどくさいのできっといかない。この段落、とても自慢げに書いている。
で、表題のことを書く予定だったのだけど、これでひとまとまりになったので次回にする。