犬を飼っていたころの話(全部で8行くらい)
チャウチャウはむくむくしてかわいかった。18年くらい生きた。最後はもう歩けなくなってしまっていた。散歩に連れていこうとするがちゃんと歩けずに横たわってしまうのだった。火葬してちゃんと骨が戻ってきた。
消防車のサイレンがきこえると遠吠えをすることが多かった。
真夜中に遠吠えをすることがあった。どの家からかわからないが、遠吠えがはじまるとしばらくして家に無言電話がかかるようになった。町内会で連絡先一覧を配ってるような昔だから家の固定電話の番号は近所の連中は知っていた。うちに電話をかければ遠吠えがやむと思ってやがるらしい。
そこの家、家族もろとも不幸になって苦しんでいけばいい。