父の思い出(ちょうど地デジ切り替わりの頃)


2011年8月1日
昼、入院中の父が病院から電話してきた。退院予定のことかと思ったらまず第一声が『テレビどうなった?』であった。いやいや、アンテナないので映ってませんよ、といったら、どういうアンテナをどこに建ててどうやって調整しようか、その材料はどこに売ってるとかそんな話であった。テレビ命なのか?

2011年8月3日
明日UHFアンテナが届きます。それと同時に父が退院してきます。私は好き勝手に部屋を使ってましたのでこれから片付けねばなりません、そのうえ、明日は病院に迎えにいって、そのまま屋根に上ってアンテナをとりつけて、午後から仕事にいかねばなりません、めんどくさい

2011年8月4日
それでも父は喜んでテレビをみております。小学生のときに、特に生活に必要もなかったのに高い金をだして私ら兄弟がテレビゲーム15という、ファミコンが出る前のテレビゲームを買ってもらったのを思い出しました。40年経過して立場が逆になったのでしょう、めんどくさいという気分はなくなりました

2011年8月4日
その簡易アンテナで父はずーっとテレビを見ている。もっといいテレビを買ってやればよかった

2011年8月5日
朝起きると父が『テレビすごくいいなあ、きれいにうつるなあ』などといっている。もっといいテレビにしてやればよかったなあ、ほんと。そのうちもっといいテレビ買ってやる。それにしてもせっかくアンテナついたのに、DVD借りてきて見てるのはどうか?それも綾小路きみまろのDVDだ。理解しがたい

2011年8月5日
ひどくアンテナの性能にお気に入りの父が、これはいいなあ、をずっと連発している。病院のテレビは16インチで父の寝所に購入したのはサイズの都合から19インチだ、それでもいいないいなを連発する。次は算段してその場所片付けて、もうちょっと高級なのを買ってやるからまっておけ

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