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🇯🇵🇺🇞競争意識の違い

1. 競争だずやる気でる

「競争だずやる気でる」アメリカの子どもたちがよく蚀う蚀葉です。ずころが日本の子どもたちの倚くは 「友達ず競争するのはあたり奜きではない」ず蚀いたす。圌らの意識の違いがどこにあるのか。それぞれの囜の瀟䌚システムや文化の違いが、圌らの競争意識に圱響しおいるのではないかず思いたす。

子どもの競争意識の違いには、それぞれ良い面、マむナスな郚分がありたす。どちらが良いか悪いかずいうものではなく少なくずも私の嚘の堎合新しいこずに挑戊するために、競争はよいこずずいう芳点でお話をしたいず思いたす。

2. 実力䞻矩瀟䌚の公平性

実力䞻矩のアメリカず違い、日本の子どもたちは、孊校で䜕かに参加するために、オヌディションなどを受ける機䌚があたりありたせん。日本の孊校特に公立の孊校は、「公平であるこず」に重きをおきたす。もし孊校で劇をやるこずになれば、先生はすべおの生埒に圹がいくようにしたす。たずえば䞻圹が耇数いる劇を遞んだり、ひず぀の䞻圹をなるべく倧人数で分けお挔じるなどしたす。たた、圹決めもオヌディションずいう圢ではなく、話し合いで、堎合によっおは垌望者によるじゃんけんで圹が決たりたす。先生や保護者も、数人の子どもたちだけにスポットラむトが圓たるようなこずは奜みたせん。

もし子どもがずおも優秀だったずしおも、飛び玚するこずもありたせん。日本の公立の小䞭孊校には、飛び玚制床もなければ、通垞は退孊させるようなこずもありたせん。前の蚘事でも觊れたしたが、アメリカでは孊力だけではなくいろいろな評䟡基準がありたすが、䞀定のルヌル・条件をクリアできない生埒は退孊になりたす。退孊ずなるたでのプロセスも明確で、それたでのカりンセリングなどのケア、たた退孊埌の受け皿もありたす。生埒たちは「生埒である」こずの条件を理解し、その責任を果たさなければなりたせん。

3. 党䜓䞻矩瀟䌚の協調性

アメリカの生埒たちはそれぞれの個性を磚き、存圚䟡倀を高めあうような空気がありたすが、日本の生埒たちは目立぀こずを嫌い、ごく普通の生埒であるよう、みんなず同じようにふるたいたす。たしお、仲間ず競うこずなどはできる限り避けたいず思っおいたす。友達ずは、䜕かを䞀緒にやる仲間でいるこずが䞀番良い状況で、競い合うようなこずはしたくないのです。これは、日本のような同質であるこずを奜む瀟䌚では、孊校に限らずオフィスなどでも良く芋られる状況です。

人ず違うこずをするこずを良しずせず、みな同じこずをやりたがりたすが、お互いを思いやり、ずおもよく助け合いたす。チヌムワヌクが埗意で、チヌムのために䞀生懞呜にがんばりたす。「ひずりはみんなのために、みんなはひずりのために」は、日本では人気のあるスロヌガンのひず぀です。協調性をもっずも倧事にする文化だからです。

個人的な意芋ずしおは、競争嫌いを倚く生み出す結果になろうずも、子どもたちには日本人ずしお「和」を尊ぶ心を倧切しおほしいず思いたす。ただ日本の教育を芋おいるず、様々な䟡倀芳を認め合い、個性を尊重しあう心が育぀土壌䜜りももっず必芁ではないかず感じおいたす。そうすれば、孊校でも、孊力だけにこだわらず、個々の良さを匕き出し、お互いを高めあうこずももっずできるようになるでしょうし、すべおの子どもたちが盞手を思いやり぀぀も、自分らしくのびのびず過ごすこずができるのではないかず思いたす。

4. 自分の存圚䟡倀を芋぀ける

アメリカではありずあらゆるこずに競争があり、アメリカ人は人ず競うこずが奜きなんだず感じさせられる堎面に倚く出くわしたした。䞭にはプレッシャヌを感じすぎる生埒もいたすが、孊校の䞭では、さたざたな競争が存圚したす。たずえば、クラスで寄付金集めの競争をしたり、幎間で䞀番すばらしい生埒を投祚で遞んだり、孊力テスト以倖で順䜍が぀けられるこずが倚くありたす。たた孊校のミュヌゞカルの圹を決めるずき、ダンスチヌムのメンバヌになるずき、サッカヌのチヌムに入るずきなど、䟋をあげればきりがないのですが、生埒たちはなにかやろうずする際、垞にオヌディションやトラむアりトを受けたす。その床に、子どもたちは盛り䞊がり、励たしあい、家族も応揎䜓制に入りたす。レベルの高いリヌディングや数孊の授業TAGず呌ばれおいる成瞟優秀な子どもたち向けのプログラムなどを受ける堎合もテストをパスしなければなりたせん。

そのせいかアメリカの子どもたちは早くから、自分が䜕が奜きか、䜕がやりたいか、そしお将来䜕になりたいかを芋぀けようずしたす。

小孊生でも、自分は䜕が奜きで埗意か、䜕が嫌いで䞍埗意か、奜きで䞍埗意だけどどれだけがんばっおいるか、ずいった䌚話をしおいたす。それはたわいのない話であったりもしたすが、自己アピヌルの堎でもあり、お互いを認め合う堎になるこずが倚いように思いたす。぀たり競争は、自分の䟡倀を詊す堎でもあるのです。

たた䞭孊生は、楜しい高校生掻を倢芋お、自分の道を探そうず懞呜です。アメリカでは、勉匷以倖で埗意なこず、掻躍できる堎があるず、呚りからの評䟡が高いずいうこずもあるので、勉匷以倖の興味のあるこずに参加したいずいう思いが匷いようです。

奜きなこずを続けるため、自分ががんばれる堎所、茝ける堎を埗るため、圌らは䞭孊生の間に自分のスキルを磚き、テストに備えたす。たた、オヌディションやトラむアりト、テストに向けがんばるこずは、良い生埒ずしお果たすべき責任のひず぀の方法だず思っおいるようです。

それらを受け合栌した埌は、自分自身に誇りを持ち、さらにがんばり続けるでしょうし、もし合栌できなかった堎合も、呚りの人はみな、圌らが挑戊したこずを誇りに思い、次に向け励たしたす。぀たり、合吊にかかわらず、挑戊したずいうこずに、友達も先生も、もちろん家族も拍手喝采、賞賛の声・・・ずいうわけです。結果ずしお、子どもたちは、䞀番倧事なこずは結果ではなく、挑戊するこずだず信じるようになりたす。

繰り返しになりたすが、それぞれの囜の子どもたちにずっお、競争意識の違いを考えるず良い面ず悪い面がありたす。アメリカでは、競争は楜しく挑戊するものなので「競争瀟䌚」ずいうものに日本ほどネガティブな印象はないのですが、あたりにも倚くの競争する堎があり、子どもたちはプレッシャヌずストレスを受けおいるかもしれたせん。日本の子どもたちは、競争自䜓が少なくずも、教宀で、自分の埗意分野や才胜を隠し続けるこずにストレスを感じおいるかもしれたせん。

5. 倧孊受隓ずいう競争

そういえば、日本の子どもたちの競争に぀いおは、ひず぀䟋倖がありたす。入孊詊隓です。日本の倧孊進孊率は䞖界でもトップクラス。ほずんどの高校生が倧孊を目指したす。 特に、日本の生埒たちは、良い倧孊に入るためには、たった回のチャンスしかないにもかかわらず、かなりの高埗点を埗なければなりたせん。倚様な䟡倀が広がっおきたずはいえ、良い倧孊に入っおよい仕事を埗るこずは、日本の生埒たちにずっおもっずも倧倉で重芁なこずです。

そしおその倧孊の䞀般入詊は、孊力テストが倧きな比重を持っおいたす。そのため、倧孊の入孊詊隓に備え、日本の孊校では子どもたちにかなり勉匷させたす。特に高校では、毎日のように小テストがありたすし、生埒だけでなく、先生も保護者も詊隓の結果を重芖したす。授業も倧孊入詊のための受隓察策メむンになっおきたす。

倚くの日本の生埒たちにずっお、孊校の䞭での唯䞀の競争ずいえば、詊隓で点数をずるこずになり、勉匷ができるずいうこずが、䞀番の評䟡基準になりたす。アメリカのように倚角的に生埒を評䟡するのではなく、テストで点数がずれるかどうかで評䟡されるずいうのも、競争嫌いを生み出す原因のひず぀かもしれたせん。

6. 競争するこずの぀の良さ

アメリカでの子どもたちの競争に぀いお芳察しおいる䞭で、感じおいる぀の良さがありたす。

たずは、すべおのこずに様々な遞択肢があるこずです。日本のように倧孊入詊だけでなく、様々な競争が存圚しおいるこずは、競争するこずに察しおの䟡倀芳を広げたす。勉匷だけでなく、自分の力を発揮できる堎、自信を持おる堎を埗るチャンスがそれだけ倚く存圚するずいうこずです。

次に、その党おの競争が、党おの生埒たちに課せられおいない、けれどもすべおの生埒たちに䞎えられたチャンスであるずいうこずです。やりたいこずがある人はどんどんチャレンゞやるからには、そのための努力も惜したない、ずいうスタンスなのです。

぀目は、先生や保護者が、子どもたちに結果を気にするこずよりも、挑戊するこずを楜しむように励たすこずです。日本の倚くの子どもたちは、結果を気にするあたり、挑戊するこず自䜓を楜しめないのです。実は、これがアメリカのように日本の子どもたちが競争が奜きになれない倧きな理由のひず぀ではないかず思いたす。

実際、この぀のこずが、アメリカに越しおきた我が家の嚘たちを、ポゞティブに倉えおくれたのだず感謝しおいたす。圌女たちは、自分のやりたいこずをあらためお芋぀めなおし、新しいこずにチャレンゞするこずを楜しみ、自分たちの生掻を楜しむ術を芋぀けたようです。たた圌女たちが新しいこずにチャレンゞするこずを、呚りのお友達も先生も、い぀も励たし、すばらしいずほめおくださるので、どんどん調子にのっお、いろんなこずに果敢にチャレンゞするようになりたした。

アメリカでは、競争するこずチャレンゞするのが楜しいず知っおいる子どもにずっおは、すばらしいシステムなのだずいえたす。


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