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NGT48のセンターに立つひと

AKB48グループ歌唱力No.1決定戦。

私はこのイベントが好きで、初回の開催から自分のYouTubeチャンネルで取り上げています。
最近はチャンネルがこのイベントのためのものになりつつあり、「川合は歌唱力No.1決定戦ヲタクの人」というのが世間の認識なのかもしれません。

それはまあ別にそれでも良いかな?と思っていますが、同じく歌唱力決定戦が好きな方から X でタレコミがありました。
以下、全文を転載します。


「川合さん。今回、NGT48の小越春花さんは不参加だそうです。
不参加の理由は前回出場時の運営スタッフの無礼な一言。
「小越さんは毎回、地味に出るね」と言われたので出るのをやめたそうです。
年々、不参加者が増えているのはこのような無神経なスタッフがいるからではないでしょうか?悲しいです。」

以上がそのタレコミの全文です。
全文を無編集で掲載する意味は、私が編集をしてしまうことで印象を限定してしまうことを防ぐためです。

私はこの文の内容だけでは情報が足りないと感じ、スタッフとはどこのスタッフでしょうか?と確認したところ、「TBSのスタッフ」だということでした。

こういった情報の扱いはとても難しいです。
その状況が分からなすぎるからです。
人の発した言葉はその文字だけを切り取ってしまうと「意味」が分からなくなってしまいます。
バカ という言葉は本当に侮蔑の意味かもしれないし、単に笑いの感情だけかもしれないし、もしかすると深い愛情なのかもしれません。
それはその言葉が発せられた状況や、会話をしている人同士の関係性などを理解していなければその言葉の意味は理解できません。

単にタイムラインに流れてきただけならスルーすれば良いのですが、これは書き出しが「川合さん。」で始まる私にメンションされた文です。
分からなすぎるのでスルーしたかったのですが、おかしな方向に転がる可能性もあったので、私は

「なるほどです。
現場のニュアンスが分からないのでなんとも言えないのですが、
・スタッフはつまんないこと言うなや。
・小越もその程度でヘソ曲げんなプロなんだから。
が私の印象です。」

と返しました。
超絶客観的な何の面白味もない回答です。
この文章を意訳すると「状況が分からないのでコメントできません」となります。

というのは表面的、表向きの話です。
X という発言を拡散することだけが機能のツール上では分からないものに対しては「分からない」とするしかないからです。


小越春花はそのスタッフのセリフを歌唱力決定戦に出場しない言い訳に使った。

小越が歌唱力決定戦に出場しない理由はそれではない。
その本当の理由は分からない。
だけど小越春花が歌唱力決定戦に出ない理由はそれではない。

小越春花はそんなつまらないことで感情的になり、TVに出演する機会を自分から放棄するような人間ではない。

小越春花はNGT48のセンターだ。

この地球上に存在する全てのガールズグループにおいて、「NGT48のセンター」というのは最も過酷なポジションだ。

毎日、自分には無関係な理由で理不尽な誹謗中傷を浴びせられ続ける、常人には想像すら及ばない壮絶な立ち位置。

小越春花はそこに立って笑うことを使命としている人だ。
無神経な者の無粋な言葉くらいでその使命を放棄するような弱い心でNGT48という十字架を背負ってはいない。

小越春花は歌唱力決定戦には出場しないと判断した。
それはNGT48のセンターとして、今は他に優先してやらなければならないことがあるということ。
だから小越春花は歌唱力決定戦に出場しない。


それだけだと思います。

彼女がその判断に至った背景には、新井りりのを失った三村妃乃と清司麗菜という二人の存在があり、歌唱力決定戦という戦場において「NGT48」を背負って戦うには自分よりもそのふたりの方が適任、と考えたのでしょう。
自分よりも適任の者がいるならば自分はより適する任に就く、のだと思います。

小越春花はNGT48のセンターです。

私はNGT48のセンターに立つ人を信じます。


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