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【新しい移動のカタチMaaS】キャッシュレスで効率的な移動の実現へ

こんにちは!
川江光です!

DXやWeb3.0、NFTなど、これからはデジタル技術の発展が私たちの生活を大きく変えていくと期待されています。
そんな中、「移動」の分野でこれから最先端な機能が広がるとされる記事を見つけました。

これからは切符を買う、チャージするといった作業は無くなり、全てオンラインで決済まで完了できる時代がもうすぐそこまできています。

①南海電鉄クレジットカード決済可能へ実験開始

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南海電鉄では、Visaのクレジットカードのタッチ決済により、南海電鉄の20程度の駅と和歌山港ー徳島港のフェリーの乗り継ぎができる実証実験を12月まで実施するようです。

現在、電車に乗る際は切符の購入、または交通系ICカードを利用していると思いますが、クレジットカード決済が可能になることで、事前に切符を購入したりICカードにチャージする手間を省くことができ、より簡単・手軽に交通手段を利用できるようになります。
南海電鉄側でも、切符の発行や、切符の改札機の導入や点検の費用が大きく、クレジットカード決済の普及により現在の負担軽減にもつながるとされています。

また交通系ICカードの場合は、タッチした瞬間に料金が精算されますが、クレジットカード決済では、最終的な金額は電車を使った翌日に決まるため、電車からフェリーに乗り継いだ場合、運賃の割引を柔軟に行うことを可能にしています。

②効率的な移動手段を実現するMaaS

今回の南海電鉄の取り組みのように、電車やバス、タクシーなどあらゆる交通機関をIT技術を用いて、より効率的にスムーズに移動を行えるようにするシステムとして注目を集めているのがMaaS(マース)です。

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(画像出典先:国土交通省 日本版MaaSの推進

MaaSは(Mobility-as-a-Service)の略です。
例えば旅行に行く場合、
自宅から空港までの電車、目的地までの飛行機、空港から宿までの電車、といった交通手段は現地で切符を買ったり、予約サイトから航空券を購入したり、それぞれの交通手段のサイトで別々に手配をしていますよね。
これがMaaSでは、スマホのアプリを使って、電車や飛行機、タクシーなど複数の交通手段の検索や予約、決済までを纏めてできるようになります。

MaaSを取り入れることによって、
・交通手段を全て纏めて簡単に手配が可能。
・乗車前に切符の購入やチャージが不要でスムーズな移動の実現。
・環境面でも積極的な交通機関の利用により、交通渋滞を減らしたりCO2排出量の削減にも貢献。

このようにMaaSが実現することで、私たちの移動は今よりさらに効率的に自由になるメリットが考えられています。

③ヨーロッパで進むMaaSの取り組み

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MaaSが最も進んでいると世界各国から注目を集めているのがフィンランド
首都のヘルシンキでは、「Whim(ウィム)」というアプリで電車、タクシー、バス、レンタカーなど交通機関で最適なルートを検索し予約、支払いを纏めて一括で行うサービスが実用化されています。
料金プランは3種類設定され、月額制で各自の利用頻度に合わせて選択することができるようです。

またイギリスではMobilleo(モビレオ)というサービスが開始されており、電車や航空券、などの予約・支払いまでを全て一括で行うことができ、旅程表もアプリで確認できるようになっているようです。
現在のように別々に手配した場合、飛行機や電車の出発時間などスケジュールを自分で管理する必要がありますが、すべての旅程をアプリ一つで確認できるのも、今にはない非常に便利な機能だと思います。

④まとめ

今回は交通手段の検索、予約、決済まですべてをスマホでできるMaaSも視野に入れた南海電鉄でのクレジットカード決済についていご紹介しました。
デジタル技術の革新、DXを取り入れることによって、私たちは今よりも簡単にそして効率的にスムーズな移動の実現ができ、鉄道側も現在抱えている課題解決へのカギとなります。これからますます広がるであろう可能性が非常に楽しみなニュースです。

◼️参考サイト

・国土交通省 日本版MaaSの推進
・総務省 次世代の交通MaaS
・IDEAS FOR GOOD  【2022年最新版】MaaS(マース)とは?意味や定義、海外事例と国内企業の動き




以上
川江光



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