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【投票用紙の秘密】普通紙ではない!心地よい書き心地を生み出している「ユポ紙」

こんにちは!
川江光です!

参議院選挙が6/22に公示され、来週末7/10は投票日を迎えますね。
もう既に期日前投票をされた方もいるかもしれませんが、投票の際に書く投票用紙
とてもツルツルしていて書き心地が良いな、という印象を持ったことはありませんか?
気になって調べてみると、投票用紙はいわゆる私たちが普段使っている紙ではなく、「合成紙」が使われているようです。

今回は投票用紙に使われている「ユポ紙」についてご紹介します!

①木材ではなく樹脂ベースの「ユポ紙」

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普段よく利用している紙には木材の繊維が使われていますが、
投票用紙には木材ではなく樹脂をベースにした合成紙が使われています。
その名もユポ。

ユポの主な原料に使われているのは、合成樹脂ポリプロピレン樹脂です。
使用されているポリプロピレンは「リサイクルの優等生」と言われており、燃やしても有害物質の出ないクリーンな素材でさまざまなリサイクルが可能です。

見た目は一般の紙とよく似ていますが、合成紙を利用することで、ユポ紙は丈夫で破れにくく水に強い特性と、しなやかさといった印刷の特性もあわせ持っています。

②強さと復元力で選ばれた投票用紙

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ユポ紙の特徴としては、主に紙より以下の点に優れているとされています。
・水に強い
・破れにくい
・表面が滑らか
・油・薬品に強い
・表面が滑らか

その中でも投票用紙としてユポが選ばれている最大のメリットは、「折れにくい」という合成紙の強さと復元力です。

選挙では投票が締め切られた後、職員によって開票作業が行われる際に、
スピードと正確性が求められる中、1枚ずつ紙を開く作業に時間がかかっていたようです。
そこでユポ紙を使うことで、投票箱に入れた瞬間、折りたたんでいても自然とすぐにもとに戻る特性を利用し、紙を開く時間が短縮され、開票作業の手間と時間が大幅に短縮可能になったようです。

また破れにくい特性を利用して、投票用紙だけでなく、選挙ポスターなどにも使われています。

環境面からみると、
有害物質・環境負荷物質を使用していない点や
ISO14001の認証を取得した工場で生産しているなど、環境に配慮した製品を展開し、環境負荷の削減に貢献している合成紙になります。

③まとめ

今回は選挙の投票用紙に使用される合成紙「ユポ紙」についてご紹介しました。
実はこのユポ紙、SNSでも書き心地に注目が集まっているようです。
あまり一般には流通されていない紙なので、
まだこれから投票に行かれるという方は、ぜひユポ紙の書き心地も実感してみてください!

◼️参考
・ユポ・コーポレーション公式サイト

・讀賣新聞記事



以上
川江光


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