タメ口と敬語と。背中をポリポリかく。
なんか、ちょっと久しぶりに来た子たちはすごく大きく見える。
お店を始めてから3年と3か月ぐらいが経ちました。
小学5年生は中学2年生になった。
小学4年生は中学1年生になった。
小学3年生は小学6年生になった。
私は34歳から37歳になりました。
教師をしていたときから思ってましたが、子どもたちと私では流れる時間が違うんですね。
もちろん経過している時間は同じ3年間。
でも、【小5⇒中2】と【34歳⇒37歳】では違う。
違いすぎる。決して同じ時間ではない。
あんなに小さかったあの子。
久しぶりに見たら、今や私より背が高い。
ずっとタメ口だったあの子。
久しぶりに見たら、今や私に敬語を使う。
私はね、基本的にずっと同じ場所に立っている。アラフォーは3年じゃ大して変わんない。でも、コミュニケーションってのは一人じゃできないから。相手が動いたら距離感は変わる。
敬語。敬語はちょっと変な感じ。なんかムズムズする。なんか置き場所が定まらない。痒いのがどこかわからないのに、ずっと背中をかき続けるのに似ている。
あれ?ここが痒いと思ったのに違うな、なんか違う。あれ?どこが痒いと思ってたんだっけ?どこをかいてるんだっけ?
たまにタメ口になる。たまに敬語が挟まる。あれ?どっちだっけ?僕たちはどこに立ってしゃべっているんだっけ?どんな口調だったっけ?
敬語がイヤなわけじゃない。タメ口は好きだけど。
成長した子どもたちが大人としゃべるときに敬語になるのは当たり前。彼らはそれを学習してきた。でも、たこやき屋のおっちゃんとしゃべるときにも敬語を使った方がいいのかな?わかんない。どうしたらいいんだろう。
きっと、この段階を経てどちらかに落ち着くんだと思う。タメ口か敬語か。ムズムズしなくなる。でも、どっちでも良いんだ。きっと。その時、その瞬間、落ち着く場所に落ち着くから。それまでは、きっと、このソワソワした感じも楽しみたいな、と思う。
願わくば20歳30歳になったあなたに、いつの日か「こんな時もあったね」なんて。そんなことを話せたらいいな。
でも…
小学5年生が30歳になったとき、私は34歳から54歳になっている。さすがに私も結構変化してそうだw
そんときはお互いに昔を思い出して「変わったなー」って笑おうぜ。
おしまい。
くっそ、なんか痒いぞ。
どこだ、どこだ。
ここじゃない。ここでもない。
もっと右上か。前はもう少し左だったような。
あ、ここだ!
うれしいーーーーーーーーー
ポリポリ
ポリポリ
ここから先は
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?