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コミュニティ運営歴15年『猫町俱楽部』山本さんのコミュニティ観に触れてみた

コミュニティ運営の超ベテランである山本さんから話を聞く機会があって、ちょっと興奮気味なので気付いたことをメモがてら書きまくります。

いや~山本さん、コミュニティ運営歴15年。15年前、僕は何してたかなぁ(大学生でした)mixiが流行っていたころですが、あの頃に読書会のコミュニティを立ち上げて育てていき、現在は月に30回の読書イベントが開催されるコミュニティへ成長。それだけでもワクワクしますよね。

読書会コミュニティは経営勉強会からはじまった

山本さんに猫町倶楽部を始めたきっかけを伺うと、職場の仲間との勉強会からスタートしたそう。4人くらいでビジネスの勉強をしようという流れから読書会をやることに。いいねいいねと仲間に声をかけていったら半年で30名を超える規模に。これはすごいかも、と思われて経営勉強会から読書会を中心におくようにしたとのこと。少人数で認識合わせをして育てていく感じ、これは今となってはスタンダードな方法ですが、15年前からやられてたんですねぇ。

コアメンバーで場の空気が出来上がってからはmixiを使って露出を上げる工夫もされたそう。『足あと機能』という機能を使って(なつかしい!訪問履歴的なヤツ)相性の良さそうなワード検索から、ユーザーに足跡をつけにいってページを見てもらうように動いたり。一日15分、毎日足あとをつけるということを続けられたそう。むむむ、やっぱり勝手に人が集まる場って初めからはできないですよね。なんらかの必然性があって成長してきたのだなと納得です。

月に30個の読書会イベントが起こるワケ

オンライン読書会を検討するにあたって、猫町倶楽部のあるべき姿はかなり議論されたそう。「最初に考えたのは『毎日読書会をやる』これは組織的な力がないと難しいけど、猫町倶楽部ならできると思った」と山本さんは語る。

え、毎日運営メンバーがイベントやるの?どうなってるの??と思いますよね。猫町倶楽部さんには運営に関わる人をサポーターと定義していて、その数100人(全体の3割)だとか。100人運営!!びびりますが、これは昔からそのシステムで運営されていたそう。

進んで運営側に関わってくれるメンバーが増えることは、コミュニティ運営者にとってはありがたいことです。でも何で?運営側にまわるメリットは?と思いませんか??山本さんいわく「楽しんでやって欲しい、楽しくなくなったらやめてもOK」とメッセージをしているらしいです。運営にも運営の楽しさがあって、一番楽しそうにイキイキ活動しているのはサポーターだなってメンバーから見えているそうです。楽しそうなところに人は集まるんだよなぁ。

コミュニティオーナーとして心がけていること

2年前に読書会入門という本も描かれた山本さん、コミュニティオーナーとして心がけていることはどんなことがあるのでしょうか?これもお話しくださいました。

・山本さんが直接声をかけてサポーターさんにスカウトすると、重く受け取られるのでさけている

・課題本は山本さんが最終決定している。その後はサポーターさんにお任せする

・自分が面白いと思う、好きだと思うことに取り組む

コミュニティオーナーは考えることもやることも多い印象があります。よくよく考えると面倒くさいこともありますよね。仕事じゃないのにやること一杯で大変だ~と悩まれている方もいるのではないでしょうか。

山本さんの言葉を借りると「徹夜してもやりたいと思えるかどうか」それくらい自分が熱狂しているかどうかが大事だと伝わってきました。山本さん自身には非常に落ち着いたイメージを受けたのですが(笑)コミュニティオーナーが前に出ず、メンバーの出番を量産していく姿勢、これが自走するコミュニティには必要なんだろうな。見習いたいところですね。

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↑こんな感じでイベントめちゃ多いらしい


イベント以外もすごいぜ猫町倶楽部

そして、もうひとつ。ブログ投稿も多いぞ。猫町倶楽部。イベントがコミュニケーションの中心かと思いきや、オンラインでのコミュニケーションも盛り上がってるんですね。

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読んだり、書いたりするのが好きな方が多いとのことでしたが、主体的にメンバーさんが関わっていこうという姿勢が伺えますね。はじめは10人くらいのサポーターさんが動かれていたそうですが、サポーターさんも100人いるというのは強いですね!みんなが書くから自分も書こうかなって相乗効果が生まれそうです。ここまで育てるのが大変ですが、成長してしまえば自走していくのですね。現在は毎月30人くらいの入会があるそうですよ。さらに成長中とのこと。

今後コミュニティをどう育てていくか

山本さんは読書体験をさらに広げていきたいとお考えでした。例えば『早朝読書会』。この日も開催されていたようですが、朝5時半からの読書会に40人が参加したらしいです。スゴイ熱量。確かに朝の時間は自分のために使える人が多そうですよね。読書からはじまる一日なんて良いなぁ。また達成感が共有できる『長編読書会』という試みも始められているそう。

・早朝読書会⇒早起きの習慣ができる

・長編読書会⇒一緒に走り切った達成感、仲間を得ることができる

読書の用途活用といいますか、新しい価値を作っていかれてるなぁと感じました。読書会コミュニティでも読書が目的化していない、そんな視座にも学びがありますね。

毎日動きのある場所でありたい。そう話す山本さん。日々、改善と変化を繰り返していく、動かなくなったら終わりだよなぁというお話もありました。リアルからオンラインに変わってからもオンラインでしかできないことを探していくという視点は常に持たれていたようです。『毎日読書会』『早朝読書会』はオンラインの良さを活かしたイベントですよね。うまいなぁ。一方でコロナ禍があけてリアルでのイベント開催を待つ声もあるそう。このバランスは僕も悩んでいるところです。うまくやらなきゃなと思っています。

あとは、外部とのコラボ。内輪で盛り上がっていくと閉鎖的になるのでコラボレーションもしていきたいそうです。あとでお願いしてみようと思います。

コミュニティの力をかりて『できない』を超えていく

最後に、印象的だった山本さんの言葉を紹介。『コミュニティの力をかりて、自分自身のできないことを越えていく』みんなでやるから本が読めたり、早起きができたり、コミュニティを活用して多くの人が自分の可能性を広げられる世界観。ステキ。そうだよなぁ~と思いました。コミュニティって良いなぁ。そんなことを感じました。

山本さん、ありがとうございました!

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