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夏の終わりに『それってキセキ』な日々を振り返ってみた。

やっとありがとうが言えた。
これで読書会もようやく終わる。

僕はその日、GReeeeNのライブ会場にいた。その日はツアーファイナルだったんだけど、ある人にお礼を言うタイミングを待っていた。

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僕は書籍のファンが集い、良さを語り合う読書会のイベントを仲間と開催したり、参加したりしているんだけど、今回の話は5月に行った『それってキセキ GReeeeNの物語』の読書会を主催者としてイベント運営をした話になる。

イベントのレポートは仲間が素晴らしいものをたくさんたくさん書いてくれたので、まずは、雰囲気を感じてほしい。

ここでは、僕のことを書こうと思う。

こちらの書籍の読書会開催は実は2回目。今回は前回の運営メンバー5人の仲間から思いが伝わり、10人以上のスタッフで活動できることになったんだけど、僕は自分以外の仲間全員にあの日の感動を味わってもらいたいと思い、リーダーになった。以前のイベントでは僕がみんなに支えてもらい、沢山の財産を得ることができたので、今度は仲間が同じような思いを味わってくれたらいいなと思っていた。

↑第一回の読書会のレポートです。

僕は自分自身がリーダーになって、当日は全体の動きをフォローして、みんなのやりたいことや役割が際立つようにと考えていた。

結果、イベントは前回よりも美しくハイクオリティだったし、前回と同じ役割を担当してくれたメンバーはもう一段クオリティを上げるために、GReeeeNにゆかりのある郡山まで行って素材の撮影をしてくれたり。みんながそれぞれの好きを追及して形にしてくれた。僕はただただありがとうを言った。

そして、スタッフからのサプライズグッズというのを用意していたんだけど、このグッズの「しおり」。ここではちょっとしたドラマもあった。

読書会前日、グッズ班が仕上がったしおりを見て、チャットで悲鳴を上げていた。なんと、入稿原稿のミスでデザインが思い描いたものと違ったという事件が起こっていた。このクオリティで参加者の皆さんにお渡しは出来ないと、みんなのチャットに謝罪がアップされる…。

仕事ならこんな場面で何が起こるか。上司が怒鳴り散らしたり、担当者はへこんでメンタルがおかしくなってしまうかもしれない。

ところが、そこからがキセキだった。

『シールでミスを隠そう』『いや、それは目立つから無理だよ』チャットの中で、この状況をなんとかしたいとみんなが議論を始めたのである。時計は24時を過ぎていたと思う。そこで、ふと誰かがこんなつぶやきをした。

『私たちは、このグッズ制作を通して、何をしたかったのだろう?』

僕たちが伝えたかったのは、忙しい中、子育ての合間に、テスト期間の合間に、遠くから来てくれるであろう、参加者の皆さんに対する感謝だ。ど素人のイベントに50人以上の人がエントリーしてくれて日本の各地から来てくれる。こんなありがたいことはないねと本当にうれしかった。

僕らは翌日早めに集まって、しおりに参加者の皆さんに対する感謝のコトバを寄せ書きすることにした。ミスのあった箇所の上からメッセージを書き、ミスの箇所を脇役にすることで解決させようとしたのだった。

ハンズで買い物を済ませて2時間前には集合、ミスのしおりに順にメッセージを書いていく。沢山の感謝の言葉がしおりに書かれていく。僕は誰かの手に渡るであろうしおりを前に、運営メンバーの顔を浮かべながらメッセージを書いていたと思う。

僕の書いたメッセージは仲間にあてての気持ちでもあった。

そんな時、もうひとつ別のデザインのしおりも届いた。仲間が夜のうちに即日納品可能印刷会社に交渉をしてくれたらしい。手元には、キレイなしおりと、僕たちのメッセージの書かれたしおりが出来ていた。

僕らは読書会が始まる前に、最高の仲間とチームワークについて考えるきっかけをもらい、それを手に入れることができた。

そんなこんなで、読書会は当日に向かっていき、イベントは大成功で、僕は涙をこらえながら、あっという間の3時間を過ごした。そして参加者のみなさんとは夏にライブで会いましょうなんて話をして別れたと思う。

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・・・僕には宿題が残っていた。

当日、急遽参加できなかった方で、読書会を盛り上げるために看板を寄付して下さった方がいたんです。これにはとてもびっくりして、スタッフ一同本めちゃくちゃ感動していたんだけど、僕は開催後にお礼が直接言えなかったことが気になっていた。

実はこのnoteも数か月前に書いていたものの、そんな気持ちからUPする気になれず、お蔵入りしていた。

あの姉さんにはファイナルでお礼を言わなければ!!

それは心の中に宿題として残っていたのだった。

ということで、時は流れ8月末。ついにライブに参戦した僕とPJメンバーは初めてのライブに感動して、脳みそも心臓も破裂しそうな状態で、姉さん探しを行った。

ライブの素晴らしさは語りだすと本当にnoteが終わらなくなってしまうので、今回は心の中に置いておくんだけど、読書会に参加して下さった方たちが沢山会場に来ていて、会えなかった方もきっと同じ空気を吸っているのだと思うだけで、僕はもう幸せな気持ちになった。(本当は全員に会いたかったんだけれど…)

↑相棒ホリーは着替えが間に合わず、スーツでの参戦。

そして、色んな人の助けを受けて、ようやく姉さんとも再会することができた。実にライブが終わってから1時間後。さすがに会えないのでは、とそわそわしていたタイミングでこれまたキセキなタイミングでの再会だった。


やっとありがとうが言えた。


「ようやく、読書会が終わったね」

なんかライブが終わったということもあって、心の中にぴゅ~っと風が通り過ぎて行ったような感覚。夏の終わりの切なさをこんなに感じるのは久しぶりだね。なんて、僕は相棒と話しながら、会場を後にしたのだった。

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それから僕は「それってキセキ」著者の小松さんに挨拶に行かせて頂いた。

読書会で参加者の方から頂いた、たくさんのメッセージを届けながら、僕自身も初めてGReeeeNのライブを見に行って感動したことを話した。

小松さんからは、こんな言葉を頂いた。

「そうなんです。GReeeeNは詞をとても大事にしていて、このひとつひとつの歌と詩に込められたストーリーはとても大事に作られているんですよ」

どんなアーティストだってそうに決まっていると思われるかもしれないけれど、ライブに行った僕には特別な響きで心に響いた。

歌詞か…

そんな話から、歌詞とそのストーリーにスポットを当てた「それってキセキ」の読書会ができたらいいんじゃないか、と企画案が生まれた。

この秋、読書会をもう一度開催したい。

お世話になった人たちが「好きでつながり、集まれる場をつくりたい」

こうして季節は夏から秋へとバトンが渡されるのを感じながら、僕らは「読書の秋」に向けて再び動き出すことになった。

「それってキセキ」秋の読書会★11月24日@都内

ということで詳細はこれから紹介しますが、走り出しました!

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