脚本を書いている。日付が変わった。〆切の曖昧な境をぼんやりとさせて明け方までになんとかというスリリングな夜を過ごしている。

執筆の息抜きにnoteを書く。脚本は、やっぱりセリフの運び一つ、きちんと意味を考えて、有効な言葉を選ばないといけないけど、ここは特に誰に読んでもらうというわけでもないので、つらつらと。

なるべくシンプルな言葉の組み合わせで、ハッとするようなセリフを書きたいなあと思いつつ、なかなかうまくいかない。理想は、なんでもない、軽い言葉を組み合わせて、思いも寄らないパワーを産むこと。

やはり愛してやまないスピッツ。

エンドロールには早すぎるの「君のくしゃみが聞きたいよ」良すぎる。
そんな恋心の描き方あるかね。「君の声が聞きたいよ」とかなら誰でも書けるけどねえ。くしゃみが聞きたいよ、かあ。いいなあ。くしゃみ聞きたいって思ったことないけど、そう言われてみれば、そんな気持ち、わかる気がする。

歌ウサギの「君の耳たぶに触れた感動だけを歌い続ける」なんて、天才かよマサムネと思った。天才なんだけど。耳たぶに触れる、って行為、甘酸っぱさもあるし、ぎこちなさもあるし、秘密めいた匂いもあるし、耳たぶに触れる関係って、めちゃくちゃ生っぽくていい。

YM71Dの「演じてた君に恋して、素の君に惚れ直して」も、むちゃ良い。このわずか一行で、ちょっとしたドラマじゃ。

あんま書かないけど、恋愛のシーンとかセリフ、いつも苦労するものなあ。好き、とか愛してる、とか書いときゃ形として成立はするんだろうけど、ありふれすぎてもはや記号にしか聞こえない気もする。恋愛の、どうにもならぬ感情を、何として表現するか。なるべくシンプルな言葉で、だけど、ハッとするような。

休憩おわり。書き終わったらスピッツとかフジファブリックとかフィッシュライフとかgateballersとか聞きながらぶらぶらドライブにでも行きたいなあ。コンビニであったかいお茶と肉まんを買って、海行って寒くてすぐ車に戻ったりしたいものだ。さ、書こう書こう。

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