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余計なお世話はしない~赤児にモツ煮込みを喰わせるな【きまぐれエッセイ】

誰かに親切にしたつもりが、実はそれが迷惑だったりすること、結構あると思うんだ。例えば、善意で差し出したものが相手にとっては苦手だったり、ありがた迷惑だったりね。

余計なお世話はしない。この一言で、ずいぶん救われる人がいるんじゃないかと思う。あたしも以前、隣のおばちゃんがせっかく作ってくれたモツ煮込みを、実は苦手なのに「ありがとう」と受け取ったことがあるんだ。心からの感謝の言葉が出せない自分に自己嫌悪。でも、正直に言えなかった自分にも反省。

人に親切にするって、難しいね。「己の欲する所を人に施せ」という言葉はよく聞くけど、自分がしてほしいことを他人も喜ぶとは限らないんだよね。逆に、東洋の教えにある「己の欲せざる所は人に施す勿れ」も同じこと。自分が嫌なことを人にしないだけじゃなく、自分の価値観を押し付けることなく、相手の気持ちを考えて行動することが大事だってことだと思う。

「相手が本当に必要としていることだけをする」というのも、なかなか難しいことだよね。相手の気持ちや状況をちゃんと理解していないと、本当に必要なことなんてわからないもの。でも、それを考えることが大切なんだと思う。自分の価値観で善悪を判断せず、相手の立場に立って考える。もっといえば、善悪なんて分類しなくていいのかもしれないね。

もつ煮込みのおばちゃんにしても、彼女は善意であたしにそれをくれたわけで、それが迷惑だったなんて思ってもいないはず。だから、あたしもその善意に感謝しつつ、正直に伝えることが必要だったんだと思う。

人との関わり合いって、本当に難しい。でも、それを考えて行動することが、結局は自分にも相手にも良い結果をもたらすんじゃないかと思う。次からは、もっと素直に、自分の気持ちを伝えるようにしてみようかな。そんなふうに、あたしは考えるようになりました。


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川越つばさ
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