どんな料理も美味しく食べられる魔法の習慣【食べログに遺された生の記録・マガジン】
2010年11月05日(金曜日)訪問
午後の2時過ぎ、相方の妹分がひもじい思いをしている様子だったのでちょっとお茶しようということでこのお店に連れてきたという。
相方はお昼には近くの黒豚劇場にて黒豚生姜焼き定食とキャベツ盛、さらに牡蠣フライをがつんと食べた上、事務所にあった柿を(独りで)たらふく食べていたものの、妹分があまりにも朝からメシを喰っていないことを悟られまいとするけなげな様子を不憫に思い、
「アタシ小腹がすいちゃった。あーたパスタでも食べないこと?」といって、メニューの左上にある南イタリアの恵みトマトソース大盛をさっさと注文したのだった。
妹分は南イタリアの恵みトマトソースを食すなり「おいしい、おいしい」を連発してして、ついでにサラダもといってまたたくまに平らげたのだという。
それからというもの、安くておいしいイタリアン・トマトカフェジュニアは、(少なくとも妹分だけには)大評判なのであった。
そんな経緯があり、本日相方に連れてこられたお店です。
マルヒロ1Fにこのようなお店があったことさえ知らなかったので、店内に一歩足を踏み入れた第一印象はとても新鮮でオシャレな印象を受けたのでした。そそくさと席につこうとすると店員さんに呼び止められました。ファストフード店のように事前にオーダーして支払いを済ませるシステムのお店なのです。
妹分がおいしいを連発していた南イタリアの恵みトマトソース(大盛)とシーザーサラダ、そしてコーヒーをオーダーしました。
シーザーサラダはフレッシュでおいしかったので、もぐもぐと兎のようにフォークを休める暇もなくひたすら一心不乱に食べました。
さて、期待の南イタリアの恵みトマトソースですが、大盛を注文したにもかかわらず盛り付けにボリューム感がなく思わず「これが大盛?」とつぶやいてしまいました。
煩悩多きこんなあたしは、大盛と謳うからには「おッ、おー!」と歓声があがるくらいの盛り付け具合でなければいけない。サプライズイングな声を上げることがないにしても、せめて視覚的には大盛感を認識できるようにして欲しい。
……と思って仕舞うのです。
ああ、あたしはまだまだ精進が足りないナと反省しました。
次にお味の方ですが、
サイゼリヤ的に表現すれば、不味くはなかったです。
妹分のように年中お腹をすかせていればなんでも美味しく感じるもの。
あたしはといえば一日二食で昼食時には完全空腹状態、軽い飢餓状態といってもよいくらいの状態でいつも昼食に臨んでいます。
基本的にどんな料理でもありがたくおいしくいただいているのですが、感想となれば、これ身体の反応より精神からの感受が主なものですからお店または店主、あるいは料理人の精神を料理を通して感受するものだから、食材が高価だとか有名な店だとか、何かにこだわっているとかそんなものはまた別のハナシで、料理に込められたその心をいただいているような気がします。
期待したお店にはいつも口数(文字数)が多くなってしまうこんなあたしは、期待していなかったこのお店のコーヒーの旨さに、感嘆の声をあげたのでした。
御馳走さまでした。
イタリアン・トマトカフェジュニア 川越アトレマルヒロ店
#食べログに遺された生の記録
#創作大賞2024 #エッセイ部門 #エッセイ #食べログ #私小説 #手記
常日頃から並々ならぬお心遣いをいただき感謝いたします。これからも変わらぬお引き立てのほど、よろしくお願い申し上げます。