【報告】古谷湿地さかな観察会(10月26日)
「古谷湿地さかな観察会」が10月26日(土)9:30-12:00に開催されました。このイベントは環境政策課主催で、協力は自然環境部会と「小畔川の自然を考える会」です。
古谷湿地は、川越グリーンパーク西側の地形に沿って大きく湾曲しながら広がる旧荒川河川敷で、面積は約9万平方メートル、川越市唯一湿地と名のついた貴重な緑地帯です。この湿地帯は、生き物にとっても良好な生息の場として、川越市でもこの湿地帯の環境の保全に努めてきました。湿地帯の中央を流れる麦生川は荒川の旧河川で、上流は入間川の旧流路である古川排水路とつながっています。麦生川を流れる水は、荒川と入間川の合流部近くの入間川に合流します。
湿地帯の周囲は高いフェンスで囲まれ、普段は一般市民がこの地域に立ち入ることはできません。立ち入りが可能となるのは、市主催で毎年秋に一般家族を対象に開催される「古谷湿地さかな観察会」のイベントが行われるときに限られます。周囲を取り囲む高いフェンスにより、人やペットなどの侵入が拒まれ、手付かずの自然環境が保持されているこの湿地帯は貴重なサンクチュアリとなっています。
今年は天気も良く穏やかな日よりで、親子9名の参加でした。市の方で子ども用のウェダーを準備していますので、お子さんも中に入って、夢中で魚とりをしていました。ヌカエビ、スジエビ、オイカワ、タイリクバラタナゴなどが多く捕れましたが、珍しいものでは水生昆虫「ミズカマキリ」が捕れました。これまでの観察会では出現していないもので、近ごろは生息数が激減し、県によっては絶滅危惧種に指定されているところもあります。部屋に戻って採捕した魚類をみんなで観察しました。
(賀登環)