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【家飲みナチュラルワイン】古代遺跡の近くの畑 〜レ・ヴィニェッテを飲んで〜(2025/1/14)#14

昨日のnoteでご紹介しました「レ・ヴィニェッテ / フザイオ 2023」「レ・ヴィニェッテ / ポッジャレッロ 2022」についてのティスティングレポートです。


レ ヴィニェッテ / フザイオ[2023] Le Vignette / Fusaio

レ ヴィニェッテ / フザイオ[2023] Le Vignette / Fusaio

抜栓したのは1/9(木)で、飲み切ったのが1/13(月)でしたので5日間楽しみました。イタリアワインを飲む時は大体、ラディコングラスといつものうすはりグラスで飲み比べをしています。

開けたてはやや還元しています。香りもおとなしく少し閉じている印象。何かが突出しているわけではなく、ドライな味わいで甘みはほとんど感じず、食事に寄り添うトスカーナ・ビアンコだなぁ、という印象です。現地で飲んだワインとヴィンテージは違うのですが、もう少し開放的だったような気がしました。

色調はやや濃いめの黄金色で、醸しを施したワインの見た目です。タンニンは少しビターな感じがあります。還元は軽いものでしたので、スワリング(グラスをぐるぐる回す)で消えました。まだ開いていませんが、鼻の奥にほのかな芳香があるのを感じましたので、明日以降の楽しみとします。

2日目
やっぱり昨日より断然美味しい!びわやアプリコットの果実味が徐々に開いてきました。緊張感が解けて良い感じです。イタリアンはもちろん和食などいろんな食事に合いそうです。

5日目
最後はもはやピーチティー🍑な味わいでした!ほぼ残っていませんでしたが、最後までへたる事なく美味しく飲めました。

レ ヴィニェッテ / ポッジャレッロ [2022] Le Vignette / Poggiarello

レ ヴィニェッテ / ポッジャレッロ [2022] Le Vignette / Poggiarello

柔らかく飲みやすく親しみやすい印象です。その柔らかさと上品な雰囲気が特徴的で、ほど良いタンニンがアクセントとなり、どんなシーンにも寄り添ってくれそうな一杯です。白ブドウが20%ブレンドされているからでしょうか、全体として軽やかで飲みやすさが際立っています。

グラスからは明るい赤果実の香りが広がり、程よい酸味と古樽由来の風味が調和しています。奥行き、深みを感じる味わいです。

いつも通り、ラディコングラスと薄はりグラスで飲み比べをしてみました。ラディコングラスでは、ワインの柔らかさや明るい果実味が存分に引き立ち、全体として開かれた印象。一方、薄はりグラスでは、タンニンのきしきしとした質感が際立ち、果実味が強調されるものの、柔らかさが抑えられ閉じた印象を受けました。

グラスひとつでここまで印象が変わるのは興味深く、本当にワインて不思議で奥が深いです!圧倒的にラディコングラスの方が個人的には好みでした。

こちらは3日で飲み切ってしまいましたが、3日目も果実味は保たれたまま、柔らかな飲み口は健在でした。本来はあと数日、経過観察をしたかったのですが、美味しく飲み切ってしまいました。

まとめ

今回の2023ヴィンテージの白ワインは、病害の影響で収穫量が激減、彼らのブドウだけでは一樽さえも満たすことができなかったので、サンタ マリーアがアンソニカを分けてもらっている農家から、高樹齢の区画のトレッビアーノ、マルヴァジーア、アンソニカを購入し、自社のブドウと混醸したそうです。

彼らの自社ブドウだけで醸したワインはまた違った雰囲気になるのでしょうね。

またトスカーナの造り手らしく赤ワインが素晴らしいと感じました。チャーミングですが、凛とした雰囲気があり、フードフレンドリーなワインです。

幸運にも今回はワインを造っている人にもお会いすることができました。美味しいワインを発掘してきてくれるインポーターさんには感謝しかありません。日本初入荷でまだまだ飲んだことがある人はそう多くないと思いますので、もし見かけたらぜひ飲んでみてください。


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