【川越角屋酒店の日常】「どんな気分?」から始まるワイン選び(2025/1/9)#9
嬉しいことにお客様からワイン選びのご相談をいただくことがたくさんあります。それが僕の仕事ですので当然と言えば当然ですし、喜んでご提案させていただいております!今回はワインのご提案のプロセスをご紹介したいと思います。
さて、「ワインを選んで欲しい」というご相談をいただいた場合、いくつかの条件を絞り込めるようにお客様と会話を続けていきます。まずお客様自身もざっくりと選んで欲しい、という所からご来店いただくケースが多いのですが、当店のワインの種類は600種類以上?ありますので、ある程度条件を絞っていく必要があります。「何でも良いからオススメを選んで欲しい。」というリクエストはこちらも結構迷っちゃいますね。
①ワインはご自宅用(ご自身が飲む用)ですか?それともご贈答用(ギフト)ですか?
この質問でまず一旦絞り込みを行います。ご自宅用ならそのままご自身の気分やお好みや飲むシチュエーションをお聞きしていきます。ご贈答用の場合は、どんな人にお渡しするのかなどを深掘りしていきます。
②タイプはどうしますか?赤・白・泡・ロゼ・オレンジなど
やっぱりこの質問は聞いちゃいますね。「何でもいいよ、任せるよ。」って方もいらっしゃいますが、やっぱり聞きたい。このお答えが赤か白の場合は、これで選択肢が半分に絞られます。泡、ロゼ、オレンジの場合はもっと絞れますので、具体的な提案に移れることが多いです。
③「どんなワインが飲みたい気分ですか?」
ワインはその日の気分で選びたい!「どんなワインが飲みたい気分ですか?」という質問が一番ベストなのかなぁ、と思っています。ここで注意しているのが、「濃いめがお好きですか?、軽めがお好きですか?」と「好き」という言葉を使用しないようにしていることです。その質問をしてしまうと、その方の好みの外へ飛び出す機会が少なくなってしまいます。つまりいつも飲んでるワインに近いものを選んでしまう可能性が高まります。もちろん、具体的な味の好みで選ぶときもありますが、特に何も決めずにご来店されたお客様の場合には、気分(グルーヴ感)を大切にするようにしています。
④How match ?
この辺りからようやく具体的なワインの提案をしていきます。だいたいうちのワインは4,000円台のワインが一番多いので4,000円台のワインを中心に、3,000円台、5,0000円台、のボトルを実際に取り出してご提案していく形になります。あまりに多いとお客様自身も迷ってしまいますので、3本くらいがちょうど良いかなと思っています。そこでお客様のリアクションを確認しながら、ご予算を推察するときもあれば、はっきりとどのくらいの予算かをお聞きすることもあります。
多少ご予算が超えても、店主のオススメを推して欲しいケースもありますし、今回は予算を決めてきた、というケースもありますので難しい所です。
最初の3本のうち、リアクションが良さそうなワインから横展開していくこともあります。このワインが良さそうだったら、同じ生産者のこのワインもいいですよ。というように。
⑤ワインが決まりました
そして、ご提案の中から選んでいただき、ご購入という流れになります。場合によっては、気になるからと1本の予定だったのに2本購入してくださる方もいらっしゃいます。また当店は以前より会員登録制(無料)を取っていまして、会員登録(無料)をしていただきますと、ポイントが貯まってお買い物に使えたり、また店側はお買い物履歴を簡単に見ることができます。ですので会員登録(無料)していただいたお客様はお買い物履歴を元に、オススメを提案させていただく事が可能です。「前回のワインはどうでした?」という会話から、「じゃあ今回はこういうタイプもありますよ。」みたいな会話からオススメすることができます。お客様にとっても私にとってもとても便利に使える機能です。
⑥まとめ
当店に置いている全てのワインについては自信を持ってセレクトしておりますので、お客様の気分やお好みと川越角屋酒店のワインを上手くマッチングできるかどうか、ということです。「こないだの ワイン美味しかった〜。」と再来店してくれるお客様がたくさんいらっしゃるのは嬉しいです。でもイマイチだった、と感じた方は戻ってきてはくれないので分かりません。
僕にできることはまずはワインの特徴をしっかりと掴んでいることと、お客様のその時の気分や嗜好をよくお聞きして、ご予算面でも味わい的にもマッチするワインを選んでいただくことです。こんな感じでワインをおすすめしております。オンラインショップで選ぶのも楽しいですが、もしよかったら店舗に来ていただいて、実際のワインセラーを見ていただいて、ワイン選びのお手伝いをさせていただけれはと思います。