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【家飲みナチュラルワイン】ロワールの新星シモン・ルイヤール(2025/1/22)#22

シモン・ルイヤールという生産者のワインを飲んだことありますか?3〜4年くらい前から細々と日本に入ってきていて、川越角屋酒店でも何度か取り扱ったことがあるので飲んだことがある人もいるかもしれません。以前入ってきた頃はネゴスワインと言って、自らが栽培した葡萄ではなく、友人や信頼のおけるブドウ農家から購入したブドウでワインを作っていました。南仏のブドウで醸すワインだったのですが、柔らかく軽やかな口当たりが特徴的だった覚えがあります。

シモン・ルイヤール / ミュゼット [2019]

2019年にアンジューで自身のドメーヌを立ち上げたシモン・ルイヤール。これに先立ち、彼は8年間にわたり、ラ・グランジュ・オ・ベル、レ・ヴィーニュ・ド・ババス、ドメーヌ・ドゥ・ラ・トゥルネル、フィリップ・ボールナール、フレデリック・アニェレーといった、多様なスタイルの生産者のもとで経験を積みました。彼の畑は4ヘクタールで、ロワール地方の代表的な品種であるシュナン、ガメイ、グロロー、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨンが植えられています。さらに最近、シュナン、グロロー、サンソーを植えた新たな区画(80アール)も加わりました。

この生産者のドメーヌ(自社畑のブドウ)の ワインが先月リリースされました。試飲会で美味しかったのでワインを2種類買いました。その前のヴィンテージのワインも美味しかったので1種類購入していたのですが、しばらく飲んでいなかったのでこのタイミングでティスティングしてみました。

シモン・ルイヤール / アプレ・ラ・プリュイ [2022]

開けた瞬間に軽いガス感が感じられ、生き生きとした印象を与えてくれます。このピリリとした軽快なガス感が、ワクワク感を刺激します。時間の経過とともにガス感は落ち着き、柔らかで優しい味わいへと移行します。グロロー特有の軽快さと親しみやすさが存分に引き出されており、口当たりは軽やかでありながら、しっかりとした骨格が感じられます。
タンニンは控えめで、程よい存在感を示し、全体のバランスを整えています。果実味は控えめで、熟れすぎた感じはなく、爽やかな酸とともに調和しています。食事との相性も幅広く、例えば、軽い前菜や白身の肉料理、あるいはチーズと合わせても楽しめる万能さが光ります。
「アプレ・ラ・プリュイ」という名前の通り、雨上がりの澄んだ空気のような清々しさと自然なエネルギーを感じる1本。

さて、1/17(金)に行った試飲会で開けたワイン。「日持ちのするワイン」という裏テーマがありましたので、ちょいちょい確認する予定だったのですが、土日で全て完売してしまいました。検証はできませんでしたが、飲んでくださった皆様の反応はすこぶる好評だったようです。中には一部のワイン(カステッラーダ)を目指してお越しいただいたお客様もいらっしゃったとか。皆様ありがとうございました!

「日持ちするワイン」の検証は自分で開けるボトルで行った方が良さそうですね笑。また折を見て様々な情報を発信していきますので、よろしくお願い致します。


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