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【イベント】テール・ド・シエル2021VT試飲&販売会〜ティスティングレポート〜(2025/1/7)#7

さて、ティスティングレポートです。あくまでも個人の主観になりますので、それを踏まえた上で、ご一読いただければと思います。
今回試飲したワインはこちら!


  • シエル・ブラン[2022]

  • シャルドネ[2021]

  • ソーヴィニョン・アン・ベトン[2021]

  • ロゼ[2021]

  • ピノ[2022]

  • ピノノワール[2021]

  • ピノメルロー[2022]


  • シエル・ブラン[2022]

初日は酸味が特徴的。柑橘系のフルーツと程よいビター感がありました。緊張感のある張り詰めた雰囲気でした。二日目は柔らかさが出てきて、まろやかでコクも出てきました。ほんのり厚みもあって酸とのバランスがともて面白いと感じました。1年後の姿も楽しみです。

  • シャルドネ[2021]

初日の開けたてから全開のトロピカルな雰囲気。南国のパイナップルのような香りがムンムンです。初日は溌剌としたフレッシュな果実味を感じました。二日目も同様に全開のトロピカルな香り。味わいは初日のピチピチさは少しおとなしくなり、緊張感が解けて滑らかで柔らかくなりました。複雑味が増してきて、でもニュートラルで上品な雰囲気もあります。旨みがあり甘味もできてきます。コクのある果実味で美味しい!

  • ソーヴィニョン・アン・ベトン[2021]

今回一番人気でした。試飲会後の販売会では一番に選ばれることが多かったワインです。今回飲んだ中では唯一の卵形セメントタンクでの熟成です。基本的には桒原さんは古樽による熟成をすることが多いのです。なぜソーヴィニョンブランを卵形セメントタンクで熟成されたのか、今度聞いてみたいと思います。
味わいはパッションフルーツの芳香、干草と詰まった蜜の味わい。ハーブのような清涼感もあります。時が経つにつれて柔らかなコクが出てきます。砂糖菓子のような雰囲気のある甘やかで熟した果実も感じます。現在とてもいい飲み頃を迎えていると感じます。

  • ロゼ[2021]

ピノグリらしい膨らみのある果実味。後ろの方にベリーの雰囲気がちらほら。ややボディ感のある味わいで初日も二日目の差をあまり感じません。もちろん2日目の方が柔らかくなっている感じはありますが、2日目も美味しく飲めます。程よいタンニンとビターなニュアンスがあります。ピノノワール由来と思われる酸味が心地よい感じです。

  • ピノ[2022]

繊細で冷涼感のある果実味。出汁のような旨みがありキュートな酸味が引き締めます。収穫時に雨が降ったということをお聞きして、その痕跡が伺えるヴィンテージとなります。醸し80%、ダイレクトプレス20%。日々自然と対峙し向き合っていく中で、収穫時に雨が降るという自然の摂理を受け、その中で醸造でできることを最大限にギリギリに挑戦したとお聞きしました。
良いヴィンテージ、悪いヴィンテージなどなく、その年を素直に反映しているワインだと感じました。今の段階では1日で飲み切るのが美味しく飲めると思います。来年も開ける予定でいますので、どのように変化しているかが楽しみです。

  • ピノノワール[2021]

香りの時点から深みがあり奥行きを感じます。やや妖艶な雰囲気がありつつもミントのような冷涼感があり、出汁と旨みエキス、広がりのある酸味も良いアクセントです。北のピノノワールの雰囲気があり素晴らしいです。初日も美味しいですし、2日目も変わらず美味しい。今飲んで十分美味しさを感じることができます。

  • ピノメルロー[2022]

香りとアタックはピノノワールの柔らかな雰囲気と優しい酸味。口に含むと充実感のあるメルローらしい果実味が現れます。その中でもメルローに引っ張られすぎずに、ピノノワールの優しい存在感を感じます。ワインはとてもバランスが良くキメの細かいタンニンも程よくまとまりのある味わいです。

今回はリリースしてから2年後の味わいを皆さんで確認したのですが、正直なところ、どのワインを飲んでも美味しいし期待を裏切らない味わいです。リリースしたばかりのワインを飲んでいないので、どのように変化したのかの確認が取れないのが残念なのですが、2年後のワインをこのように楽しむことができるのは実に良い機会だな、と思いました。既に多くのファンに愛されているワインで、毎年追いかけたくなる気持ちが分かりました。

今回飲んでみて色々な疑問が生まれたので、今度桒原さんに会うときに聞いてみたいと思います。


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