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縁結びの神様をまつる川越氷川神社
川越氷川神社は、縁結びの神様をまつる神社として知られ、日々多くの方々にご参拝いただいています。そもそも、当神社はなぜ“縁結びにご利益のある神社”として知られているのか。その由来と縁結びにまつわる言い伝え、特別なお守りについてご紹介します。
なぜ“縁結びの神社”といわれるの?
当神社における縁結びの由来は、当神社に祀られている「五柱(いつはしら)の神々」に依るものです。2組のご夫婦神様を含むご家族の神様であることから、「夫婦円満・縁結びの神様」、「家族円満の神様」として信仰されています。
●五柱の神々
主祭神の「素盞嗚尊(すさのおのみこと)」と「奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと」ご夫婦
そのお子様ともご子孫ともされ、出雲大社の縁結びの神様としても知られる「大己貴命(おおなむちのみこと)」、さらに「奇稲田姫命」のご両親である「脚摩乳命(あしなづちのみこと)」と 「手摩乳命(てなづちのみこと)」のことを指しています。
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この神様たちは、日本神話の「八岐大蛇退治(やまたのおろち たいじ)」に登場します。
『日本書紀』では、素盞嗚尊は伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉冉尊(いざなみのみこと)との子供で、天照大神(あまてらすおおみかみ)の弟です。
自身が犯した罪により高天原(たかまがはら)を追放されて、出雲国簸川上(いずものくに ひかわかみ)に降り、 前述の脚摩乳と 手摩乳の娘の奇稲田姫を助けるために八岐大蛇を退治しました。その後、姫を妃とし、出雲の清地に宮を建て、大己貴命が誕生したとされています。
この由縁から、夫婦や家族の幸福、またこれらの良縁な関係を願う方々より、川越氷川神社は縁結びの神社として信仰されているのです。
当神社に保管している資料では、江戸時代の元禄9年(1696)の棟札(むなふだ:建物の建築・修繕などの記録として建物内部の高所に取り付ける木の札)、正徳元年(1711)に書かれた文書『氷川大明神縁起』、天保11年(1840)、安政3年(1856)それぞれの年に川越氷川祭礼にて奏上された祝詞などに、この五柱の神が記載されているのを確認できます。
「縁結びの神様」のお力を、「目に見える」かたちに
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また、この信仰に基づいた言い伝えも存在します。それによれば、
「境内の小石を持ち帰って大切にすると、良縁に恵まれる」
とされています。
この言い伝えにちなんで、さまざまな出会い、ご縁が訪れるようにと願いを込めた特別なお守りが「縁結び玉」です。身を清めた巫女が小石をひとつひとつ拾い集め、丁寧に麻の網に包んで奉製します。
毎朝神職が拝殿にてお祓いをし、8時より20体限定で頒布しています。
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「縁結び玉」についてよくいただくご質問が「いつ返納したらよいのか」というものです。
通常のお守りは一年を経過すると神社へお戻しいただくことが一般的ですが、縁結び玉は、運命の伴侶と思える人に巡り合えるまで、ずっと大切にお持ちください。
時が経つと麻の網が崩れてきますが、その際は社務所で新しく包み直しいたします。
「運命の赤い糸」が「結い紐」になる
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生涯を共にするお相手と巡りあえたら、縁結び玉を持ち、お揃いでお参りください。縁結び玉を返納していただく代わりに、あらたに「結い紐のもと」をお渡しします。おふたりをつなぐ「赤い糸」を表わす、水引製のお守りです。
当社で結婚式を迎える際には挙式前に「結い紐のもと」をお預かりし、それぞれの小指に合わせて、巫女がひとつひとつ「結い紐」をお作りします。
※結い紐の儀…川越氷川神社の神前挙式で行なわれる独自の儀式。指輪交換の代わりに、水引で編んだ赤い「結い紐」をお互いの左手小指に結び合います。今から22年前、平成14年(2002)に川越氷川神社で生まれました。
さらに、お二人の間に赤ちゃんを授かった際には、おふたりの小指にふたたび「結い紐」を結んでお越しください。結い紐をされているご夫婦には、「赤ちゃん結い紐」を差し上げています。
お子様がさまざまな人との良いご縁に恵まれて、健やかに、幸せに育つようにとの願いを込めています。
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川越氷川神社では長きにわたり、その由縁や信仰にまつわる言い伝え、特別なお守りを通じて、人々の願いを形にしてきました。良いご縁は運命の赤い糸に導かれているもの。こちらのnoteでは、今後も折りに触れ、縁結びにまつわる当社の考え方や儀式、お守りなどの情報を発信してまいります。