欲が無くなると人生終わり?
インタビューをして、その人の言霊を感じることをしています。
今までは、言霊と言うのは、エネルギーと思っていました。
米子で節約家の稲垣えみ子さんの講演があって、その考えは覆されました。
米子市消費者生活センターの主催で、「ある幸せ、ない幸せ〜自分で決める暮らし方〜」というタイトルの講演会。
稲垣えみ子さんは見た目もアフロヘアで、元朝日新聞社を早期リタイアされて、自由な生活を送られている個性的な女性。
会場も満員。その第一声に度肝を抜かれたのです。さぞかしパワフルなんだろうなと期待していました。
はじめから、マイク越しなのにひとりごとのようなトーン。
え?って思いました。大丈夫? やる気無いのかな、とも正直感じました。
終始そのトーンでお話されたのですが、意外と時間もオーバーギリギリでしたし、なにより引き込まれたんです✨✨
「老後の不安はない」
「なぜなら、何にもなくてもやっていける自分がいるから。」
もうすぐ還暦のおひとりさま女性が、東京に暮らす。町を自分の家と思えば良いと。
お風呂は自転車で銭湯へ、モーニングは近くのカフェへ。そのまま仕事をさせてもらう。他にも町のなかに、素敵なお庭があったり、今では町を歩くと、「行ってらっしゃい」と声をかけてくれる。
・・・わたしも、似たようなことをしているので笑、とてもわかります。
鳥取の暮らしですが、近くに実家のようなご飯屋さんがあり、おしゃべりできるカフェもあります。
ひとに頼って、頼られたり、普段も気にかけ合う関係の人たち。
それは、昔の日本の風景でしょうか。いやそんな息苦しい関係というよりは、ネオ日本という、自立しあった関係でつながる感覚。
ポツポツとお話しされる、ことばのトーンはとても自然体で、強い「わかってもらいたい」もなければマウント取るような媚もない。
悟りを開いたら、こうなるのかもしれないなぁと感じました。
無駄なエネルギーを使わないこと。最近のわたしのテーマでもあって(汗)誰とも戦わず、媚びずに生きるって、意外と難しいんですよね。
欲が無くなると、人生はもーっと、濃くなる。
そんな気づきの日でした。