皐月賞 前哨戦評価&血統診断
こんばんわ。先週は◎ファインルージュが3着に好走してくれました!それにしてもソダシは強かった...。ディープ馬場だと思ってましたがクロフネ×ブチコであの強さならもしかしたらオークスも…と思わせる内容でしたね。
今週は牡馬クラシック初戦の皐月賞です。フルゲート割れしそうですが混戦模様のメンバーがそろいましたので予想しがいがありそうです。
京成杯 中山2000m
前半63.7の超スローペースを好位のインで立ち回り、最後の直線ではイン差しで後続を完封したグラティアス。トビの大きい馬だが器用に立ち回ってコーナー4つの中山もこなした。ただタイムが遅すぎる。ペースが流れなかったといえばそれまでだがラスト1Fは12.0で同開催でアサマノイタズラが勝った未勝利のラストと大差なくラップも普通。いきなりのG1の流れになって対応できるかは疑問が残る(G1の流れにならない可能性もあるが)。血統的には父ハーツクライの母にDanzigもちなのでクラシックで戦えなくもないし、姉のレシステンシアは2歳女王に輝いたほどなので魅力はある。欲を言えばもう少し追い切りで動いてほしいが...。
きさらぎ賞 中京2000m
レースレベルがは低かったが、勝ったラーゴムは道中好位で運んで直線そのまま馬場の真ん中を通ってきての勝利で、外を回したヨーホーレイクの追走をしのぎ切った。ペースはそれなりに流れたのでラーゴムはよくやったほう。勝ちきれない競馬が続いていたが、直線の長いコースではキレ負けしていた印象で、血統的にはキレより持続力なので中京→中山のコース替わりはプラスに働く。斎藤崇×机は鉄板だが、逃げず番手で貯める競馬をするはず。逃げるであろうタイトルホルダーより内に入ってしまったが行かせて2番手ぐらいで競馬できそうだが追い切りがイマイチで積極的には買えない。2着に敗れたものの、ホープフル3着の実績があるヨーホーレイクは悪くない競馬をしたがリステッド、G3で勝ち切れない馬には勝ち切ってほしかったのが正直なところ。血統的には、母クロウキャニオンの仔は本馬も含め11頭のディープ産駒がおり、クラシックでも勝負になった馬が多数。早熟で見限るにはまだ早く現状の完成度が天井かもしれないがまだ馬券内に来てもおかしくないだろう。ただこちらも追い切りが微妙で、内枠は全くいらなかったので立ち回りが難しそう。
共同通信杯 東京1800m
前半37.4-後半33.8の超スローペースを2着以下に2 1/2差をつけたエフフォーリア。2着ヴィクティファルス、3着シャフリヤール、5着ステラヴェローチェは重賞勝ち馬でトライアルレースの中でも最も強いメンバーのレースだっただけに、ここを完勝されると強いとしか言いようがない。血統的には父エピファで母父ハーツで大トビの分東京の方がよさそうだが好位で立ち回れるタイプなので中山もこなせそう。ただ、外目の枠がよかったので中枠は微妙。1週間前の追い切りは抜群だったが、最終追いは鹿戸厩舎なのであまりやってこないだろうとおもったが、それにしても併せて遅れている点は気がかり。能力は評価するが本命は違うところから。5着に敗れたステラヴェローチェは父バゴなのでいくら母父がディープとは言ってもスローの瞬発力勝負では分が悪かった。斤量も1キロもらっていた点もあってかあまりいいパフォーマンスではなかった。だが賞金も足りていたし皐月メインならまだ巻き返す余地はある。中山で雨が降ってパワーがいる馬場になればパフォーマンス上昇は必須だし、内枠を引けたのでぜひとも前に出していってほしいところ。
すみれS 阪神2200m
スタート後大きく外に膨れて後ろから2頭目を追走することになったディープモンスターだがここでは力が違った。大外一気で前の馬を飲み込んだがメンバーレベルは相当低かったか。血統的にもクラシック王道のディープ産駒の配合ではなく、まだよくなるのは先か。ここまで戦ってきた相手が弱いのも気になるがすみれS組の相性の悪さも気になる。同レースの勝ち馬は過去10年すべてが皐月賞に出走しているが馬券内に来た馬は一頭もいない。ただし、ほとんどの馬が人気していないので安易に鵜呑みにするのは危険。だが裏を返せばそれほど有力馬は同レースには出ないといえることは確か。人気になるならここでは軽視したい。
弥生賞 中山2000m
前半62.6の何度目かのスローペース。勝ったタイトルホルダーはスタート後若干押して逃げ、距離不安で積極的に来なかったルメールを味方につけ逃げ切った。父ドゥラメンテで母系はこてこての欧州血統で前で受けて貯めてしぶとく粘れるタイプでまさにその競馬になったか。本番は逃げ馬がいないが早めに競りかけられ田辺なので焦るときついか。展開次第では。賞金的に余裕があったダノンはスタートは出たが控える競馬を試した感じ。見事に引っかかった分、最後は交わせなかったが上がり最速は使えているしこんなものか。ジャスタウェイにDanzigで前述のグラティアスと似た配合でホープフル勝ちもあるが、今年のホープフルのレベルがそもそも疑問。ホープフル同日の3R未勝利で2:03.0が出る馬場でホープフルは2:02.8。未勝利を勝ったのがタイムトゥヘブン(京成杯2着)なので強かったといえばそれまでだがメンバーも微妙だった。プラスのポイントとしては調教は動いている点。この厩舎は短距離で有名でクラシックにはあまり縁がないように思っていたが今回どんな仕上げで出てくるか楽しみではある。
若葉S 阪神2000m
前半61.5のややスローを好位で折り合って2着馬に0.5秒差をつけての完勝。強い競馬だったがメンバーレベルが低かったのが気がかり。血統的には近親にスイープトウショウがいる血統でミスプロ系をつけると走る傾向にあるのでこの配合は悪くない。気がかりは最内でゲートがあまり早くないので包まれるときつそう。いくらルメールでもきついか。2着シュヴァリエローズはここではキツイ。
スプリングS 中山1800m
重馬場で行われた当レース。勝ったヴィクティファルスは共同通信杯2着の実績的にも、母父Galileoの血統的にもぴったりのレースだった。やや内目の枠に入ってしまったが鞍上も2回目でスタートが改善されていれば中位から進めて4コーナーからまくっていけそうで調教も問題ないので有力馬の一頭。2着のアサマノイタズラも父ビクトワールピサで母父キングヘイロー、母母父オペラハウスなので重馬場は絶好だったか。できれば内目の枠でポジションをとりたかったが、外目の枠なら詰まることもないので悪くはないか。どちらも3着以下を離しておりレベルもそれなりに高かったメンバー。しかも当日は雨が降りそうで当レースの再現があってもおかしくない。
直行(朝日杯FS 阪神1600m)
レッドベルオーブは朝日杯3着。この血統はひたすらにディープをつけられており、王道配合といえるだろう。この配合なら中山より東京や阪神外回りが向いているとみるし、大外枠ではさすがの福永でもキツイ。雨が降るのもマイナスに働きそうでダービーの方が狙ってみたい。
まとめ
①雨なら(重or不良)
◎3 ステラヴェローチェ
〇5 ヴィクティファルス 14 アサマノイタズラ
△7,8,9,15
②馬場が渋らないなら(良or稍重)
◎7 エフフォーリア
〇3 ステラヴェローチェ 8 ダノンザキッド
△5,6,9,15