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第90回日本ダービー 予想

-テーマ-
今年の頂点を決める。2冠達成か、他馬の意地か。

-ポイント-
日本競馬の頂点を決める戦いが来た。
有馬記念もいいがすべてのホースマンの夢はやっぱりダービーだろう。
一生に一度のチャンスでありすべての馬が良い状態でここまでくることは間違いない。
今年のポイントは(毎年だが)やはり皐月賞組の取捨だろう。
その点も含め人気馬から狙ってみたい穴馬まで解説してみる。

-解説-

1番人気 3枠5番 ソールオリエンス


脚質:追込 適性:A 調子:A+
京成杯を完勝し2番人気で挑んだ皐月賞で4角17番手からまとめて差し切ったインパクトのある勝ち方でG1制覇。
休み明けではあったがきっちり勝ち切ってひと叩きしたここはより状態は上がっていそうに映る。
ただその皐月賞にケチをつけたい。
まずはペース。逃げないとどうしようもないグラニットが積極策。ここまではいいのだがタッチウッドも制御が効かないタイプなので暴走気味に並びかける。
そうすると前半1000mのラップは

12.3-10.9-11.9-11.6-11.8 58,5

重馬場でこのペースを刻んだら前に行った馬は残るわけがない。殺人ペースだった。
よって最後方から進んだこの馬向きになったし、追走が怪しいぐらいだったので展開利は間違いなくあっただろう。
あとは時計面。
勝ち時計 2:00.6 は9R直前にゲリラ豪雨に見舞われたこともあり重馬場だったからとすることもできる。
が、同じ日の8R特別戦の2勝クラスの勝ち時計も 2:00.6 だった。
前述の雨の影響が強いにしてもあれだけ流れて同じタイムだと物足りない。
ただ今回は状態も上向きだろうしこれといって別路線組で強力な組もいないので普通に来そう。3番手の評価。

2番人気 1枠2番 スキルヴィング


脚質:差し(先行) 適性:A+ 調子:A
東京競馬場にこだわって使われ前走は全く仕上げず全く馬にストレスをかけない競馬をし悠々と抜け出し青葉賞制覇。
ここでジンクスを1つ。第90回を数えるダービーだがこれまで青葉賞→ダービーのローテで勝った馬はいない。
ただ今回ばかりはこのジンクスも破れるのではなかろうかと思っている。
まず勝ち時計。同馬は 2:23.9 で勝っているがこれより早いのは過去に2頭。
2020年 オーソリティ 2:23.0 ダービー未出走
2017年 アドミラブル 2:23.6 ダービー 3着
オーソリティはG1勝ちこそないが同じ東京2,400mの舞台でコントレイルの2着に入るなど力は確か。
あとは相手関係。
ソールオリエンスの時に書いたが、皐月賞は"そうなるしかない"決着でどれもこれも信用ならない。
恐らくだがルメールさんがファントムシーフよりこちらを選んだっぽいし自信がありますのパターン。
昨年の悔しさを晴らすにはちょうどいい舞台。祭りを期待したい。本命。

3番人気 7枠14番 ファントムシーフ


脚質:先行 適性:A 調子:B
近年最も出世レースとなりつつある共同通信杯勝ち馬でホープフル4着、皐月賞3着と地力は確か。
ルメールさんではなく豊さんになるのはそこまで考えなくてもいいような気がする。このおじさんダービー何勝してるんだか。(7勝で断トツトップ)
この馬の最大の特徴は母母Promising Leadと母父Dansiliの大げさにいうと2×2の大胆な近親交配。
ハービンジャー産駒ながら鋭い末脚を武器にここまで戦ってきている。
戦績的には中山より東京の舞台の方があっていそうで舞台が変わることはプラスだろう。
ただやはりハービンジャー産駒。産駒のG1勝ちはJG1も含め6勝でマイルか小回りの中山か阪神内回りのみ。
やはり東京のG1で長く脚を使うよりは小回りで機動力を生かす競馬の方が向いていそう。(戦績とは逆ではあるのでここも恰好はつけそうだが。)
あとは皐月賞に向けてビシバシ作ったおつりはここであるのか?まあ強いと思うけどね。よって4番手評価。

4番人気 6枠12番 タスティエーラ


脚質:先行 適性:B 調子:A+
皐月賞は完璧に乗って勝ちには届かなかったが3着に0.3秒差をつけた2着。
前述の通り皐月賞は先行勢全崩れの展開だったが先行して残ったこの馬歯実に強い競馬をしたといってもいいだろう。
それもそのはずで父サトノクラウンは現代競馬では珍しい非サンデーサイレンスの重馬場巧者。
かつクラフテイワイフの牝系でスピードよりもパワー寄り、父マンハッタンカフェも重馬場巧者とパワーに富んだ血統構成。
前走のペースも速く馬場も荒れているタフな競馬は絶好の舞台。
今回雨も降らずあれていない馬場でどうかという不安が残る。一応新馬戦は東京競馬場で勝ってはいるが。
ただここまで使われてきていても元気いっぱいで追い切りもタフに消化。
厩舎コメントが割と弱気なのが気になるが力のある馬であることは間違いない。
ここからは蛇足だが去年中山の方が向いているという理由で買わなかったアスクビクターモアは先行して3着に粘り込み。
あの競馬をしそうなのが本馬であり、中山の方が向いてそうの見解まで同じなので馬券内に残っても何ら不思議はない。5番手評価。

5番人気 5枠10番 シャザーン


脚質:追込 適性:A+ 調子:A+
前走皐月賞は後ろからの競馬になり直線は外から追い込むも6着。
ただこの馬には向かないであろう流れたペースと荒れた馬場でよく頑張ったほう。
この馬のベストパフォーマンスは前々走のすみれSでありえないスローペースを最後方からまとめて差し切る強い競馬だと思っている。
そして今回は友道厩舎が大好きな東京の舞台。貯めてズドンが最もハマりやすい舞台であることは言わずもがな。
父ロードカナロアと母はエリ女勝ち、有馬記念2着などがあるクイーンズリングで底力は充分だろう。
かつ今回は調教が凄かった。
1週間前に栗東Wで6F78.7でラスト2F11.3-11.1の圧巻の動き。
直前は坂路できっちり仕上げる友道厩舎らしいいいラップの踏み方だった。
5番人気なのだけが許せないがこの馬は強いだろう。2番手評価で美味しい馬券を狙う。

以下人気薄で狙いたいところを。

1枠1番 ベラジオオペラ

脚質:先行 適性:B+ 調子:B
3連勝でスプリングSを制したロードカナロア産駒。
牝系がエア牝系で底力はあるが父ハービンジャーが主張強すぎるのかきれるよりも持続力型のイメージ。
中山の方がよさそう。
ここまできてなぜ推すのかだがやっぱり皐月賞。
先行勢は全滅の中、田辺が珍しく頑張ってポジションとりに行ったのがアダとなってボロボロ。
こればかりはしょうがない。今回は先行勢が手薄で前に行って残るならこのようなタイプだろう。
先行力を買ってみるかも。

2枠3番 ホウオウビスケッツ

脚質:先行 適性:B 調子:B+
ベラジオオペラとほぼ同じ。
血統も中山だと思うが先行して残るパターンが一番怖いので。

7枠14番 シーズンリッチ

脚質:差し 適性:B 調子:A
こちらは別路線組というところと、調教動いていた点を評価。
戸崎なら何かしてくれても。

-結論-
やっぱり上位が強い。しょうがない。

◎2 スキルヴィング
〇10 シャザーン
▲5 ソールオリエンス
☆12,14
△1,3,13

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