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№1観光Webメディアへの挑戦

noteの「バッジ」を集めたいので、プロフィール用の記事を書いてみようと思います。
三重県観光連盟に勤務して5年目になるわけですが、今までの取り組みを振り返りつつ、これからの展望や目指すべきところを改めて整理してみようかな、と。

三重県観光連盟のお財布事情。

観光連盟という組織には、いろんな役割や仕事があるわけですが、メインは観光情報の発信だと思ってます。
情報発信(プロモーション)には多種多様なやり方があって、お金さえあれば、マスメディアを使った派手なこともできるわけです。

ただ、三重県観光連盟というところは、とにかくお金が無いんですね。
全国の各都道府県に、うちと同じ観光振興団体が一つずつあるんですが、その中で比べると予算規模は全国最下位という状況。

ちなみに全国トップは東京都の「東京観光財団」さんで、令和2年度の収支予算における経常収益は109億円。
三重県観光連盟は、その1%にも満たない 8,600万円。

観光誘客というのは、言葉は悪いのですが、ある意味お客様の奪い合いでもあるわけなので、これだけ差があると厳しいというのが本音です。

戦う場所

とはいえ、お金が無いことを嘆いていても始まりません。
日本を代表するマーケター、森岡 毅さんが言われるとおり、
「資源は常に不足している」からこそ「戦略=目的を達成するための資源配分の選択」が必要なわけです。

幸いなことに、当連盟の公式サイト「観光三重」は、当時の担当者とコンサルさんが優秀だったおかげで、すでに多くのアクセスを集めていました。

さらに幸いなことに(?)、自分が"初級シスアド"資格をもっててウェブ関連に多少は明るいということで、ウェブでの情報発信に力を入れていくことに。

※こうやって書くと、いかにも戦略的に取り組んだ感じですが、お金がないので他にやれることがなかった、というのと、自分が好きだからやってた、というのが実態です。。。

都道府県公式観光情報サイト閲覧者数ランキングで全国1位に!

公式サイトでコンテンツマーケティングに取り組み、SEOも頑張ってきた結果、(公社)日本観光振興協会が発表する「都道府県公式観光情報サイト閲覧者数ランキング」で、2019年に全国1位となりました。

正確には、スマホ部門で全国1位、PC部門で全国4位、合計で全国1位ということです。
2017年はスマホ全国3位、PC全国5位2018年はスマホ全国2位、PC全国4位ということで、年々順位を上げてました。

手間暇をかけて頑張ってきたので、全国1位になった時はめちゃくちゃ嬉しかったですね。当時のWeb担当者と一緒に喜んだことは、大げさではなく一生忘れないと思います。

SNSでも全国1位!(自分調べ)

SNSでの情報発信にも力を入れてきました。
なんといってもお金をかけずに発信できる、というのが一番の理由ですね(笑)

特にInstagramについては、観光とも親和性が高いということで、必死になってフォロワーを増やしました。
結果、Instagramについてはフォロワー数全国1位を達成!

その他のSNSについても、

Facebook:全国4位
Twitter:全国7位
LINE:全国2位
YouTube:全国3位
メールマガジン:全国2位

ということで、かなり上位となっています。
2018年12月時点の数字なので、現段階で調べれば、もっと上位になってるはず。

ちなみにこの調査、自分が全国の観光振興団体に調査票を送付して、集計したものです。
誰も調べてくれないんで、そんなら自分で調べてみようと(笑)

実は、Instagramのフォロワー数が全国で一番多いのは調べる前から分かってたんですが、こうやってきちんと調査せずに「うちが一番!」って言ってても誰も信じてくれないということで、裏付けをとって公表したところです。

サイトを活用したマネタイズ

サイトとSNSでの情報発信に力を入れてきたのは、Webに特化することで強みを発揮する、という狙いとともに、マネタイズをしたい、という思いもありました。

もともと個人的にアフィリエイトに興味があったので、一定のアクセスがあるサイトであれば、ある程度のマネタイズはできると踏んでたんですね。

もちろん、公式観光サイトでマネタイズをすることについては判断が別れるところですし、特にアドセンス枠を設けることは、否定的な意見のほうが多いんじゃないかと思います。

でもね、うちはお金が無いんですよ(笑)

アドセンス枠からは、多いときで月に10万円以上の収入を得ていました。(今は枠数を減らしているので、そこまで稼いでません)
アフィリエイト、YouTube動画広告からも一定の収入があります。
そうした収入があるからこそ、観光情報発信をすることができるということで、バランスに気を使いつつ、今後も継続していく方針です。

「Webメディア」という位置づけ

ここ数年、意識してきたのは、
公式サイトを「三重県の観光情報を発信できるWebメディア」と位置付けることでした。

冒頭にも記したとおり、プロモーションには多種多様なやり方がある中、王道なのは、メディアを活用した情報発信です。

メディアと一口に言っても色々とあるわけですが、最近はWebメディアを活用するところも増えてきています。
うちにも、そういった営業の方がよく来られて、
「月間〇〇万PVのWebサイト〇〇に、記事広告を掲載しませんか?」
という提案をされるわけですね。

もちろん一定の効果はあるのですが、広告期間を過ぎるとせっかくお金をかけて作成したコンテンツがなくなる場合があって、それは非常にもったいないと思ってます。

三重県内には、うちだけでなく、市町の観光部局、観光協会はもちろん、多くの観光施設さん、宿泊施設さんがあり、それぞれが上記のような営業を日々うけているところなので、それなら、
「三重の観光情報を探している人が閲覧しているWebメディア『観光三重』に、記事広告を掲載しませんか?」
という提案(営業)を、こちらから積極的に行うようにしています。

なんといっても全国1位の閲覧者数を誇るメディアですし、もともとうちは「公益社団法人」という非営利の団体なので、費用対効果は抜群です。

うちにとっても、コンテンツが増えてありがたいですし、広告期間が過ぎてもコンテンツが残るということで、ウィンウィンなんですね。

この取り組みは、最近になってようやく軌道に乗ってきましたが、試行錯誤の連続でした。
いかんせん商売の経験がないので、サービスを売るということがどういうことか分かっておらず、手探りでやってきたところです。

詳しくは「仕事依頼」の記事として、改めて書きたいと思います。(バッジがほしいので)

頼られる観光連盟になるため、№1観光Webメディアに挑戦!

いろいろと書いてきましたが、一番大事にしていることは、
「頼られる観光連盟になる」
ということです。

うちにお金がない、ということは散々書いてきたところですが、一方で、会員さんからいただく会費収入は、全国的にみてもそれなりの額となっており、収入に占める会費収入の割合でいけば、全国トップレベルとなっています。

つまり、
「予算は少ないけれど、会員さんにはメリットを返さなきゃいけない」
という状況なんですね。

そのためにも、Webでの情報発信力をつけることで、
「Webでの情報発信なら、観光連盟が一番頼りになる」
と言われるようになりたいですし、だからこそ、
「№1観光Webメディア」
にならなきゃいけない、と思ってます。

ありがたいことに、毎年、会費とは別にプロモーション予算を計上していただける自治体さんも増えてきていますし、民間事業者さんからの依頼も増えてきています。
昨年度は、SNSでの発信力を評価していただき、SNS研修の仕事を受託することもありました。

そして、なんといっても「会員数が増加している」ことが、観光連盟の取り組みが評価されていることを一番物語っていると思っています。

これからも、「頼られる観光連盟」をスローガンに、Webでの取り組みを一段と強化するとともに、いろんなことにチャレンジし、常に先頭を走っていける存在でありたいと思ってます。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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※文字ばかりの記事でしたので、最後に美しい三重の写真をご覧ください。
写真提供は、無料で素晴らしい写真を提供してくれる三重フォトギャラリーさんです。
こちらは、三重県志摩市にある「横山展望台」というスポット。
詳しくは、三重県の公式観光サイト「観光三重」の取材レポート『英虞湾を見渡す横山展望台が2018年にリニューアル!新しくできた「天空のカフェテラス」にも注目!』をご覧ください。(これで、ちゃっかり外部リンク獲得です(笑))

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