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編集長24時間366日

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出版プロデューサーであり、書籍編集長である一人の人間が日常活動の中で何を考え、どのように仕事をしているのかをリアルに書いていきます。
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2024年10月の記事一覧

【出版脳のつくり方 97】まずは出版契約を

出版契約書を早めに結びましょう。

口約束で出版が決定し、
正式な契約書は本の発売後――
などという慣習がまかり通っていました。

しかし、印税の%や契約内容を
当初の約束よりも低めの内容に
変えられるケースも出てきています。

出版を事業・ビジネスとして考えた場合には、
まず契約ありきです。
最悪でも印税などの条件面は
メールの文面で残しておくようにしましょう。

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「出

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【口グセ一つで全てが変わる!】

【口グセ一つで全てが変わる!】

こんにちは!

毎週土曜日朝8時から配信中の
ライブ番組「著者フェス!Saturday」。
Facebookグループ、YouTube等で配信しています。

話題の本の著者をゲストにお招きして、
ご著書のエッセンスを語っていただこうという趣旨です。

今週11月2日(土)のゲストは、
倍増経営コンサルタント で
中小企業診断士の中尾友和さん。

ご紹介するご著書は、11月6日発売の新刊
『部下が勝手

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【出版脳のつくり方 96】その物の価値が大切

面白いが先、
役に立つはその後です。

本は読むだけで面白い、
楽しめるのが前提ではないでしょうか。

「面白い」にもいろんな種類があります。
ストーリー性に引き込まれる。
知らない事実や新しい方法が書いてある。
驚くようなことが描かれている――。

本を閉じた瞬間になにがしかの満足感があること。
それが良い本の条件の一つです。

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「出版脳のつくり方」では、
商業出版した

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【出版脳のつくり方 95】アンチもファンのうち

アンチの意見を受け入れる必要はありません。
受け止めるだけでいいのです。

出版するとAmazonのレビューやSNSなどで、
あなたの書籍やあなた本人に
批判的記事を書かれるかもしれません。

気にするなとは言いません。
「そういう意見や見方もある」
そのぐらいに思ってください。

批判記事を書くのも
時間と労力がかかります。
それだけ、あなたとあなたの作品に
関心を持っている証拠です。

―――

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【出版脳のつくり方 94】まず読者のニーズ

こんにちは!
打開策は、諦めないことです。

「自分の書きたいテーマで出版できない」
――出版を実現している方からも
よく聞く悩みです。

あなたがどんなにそのテーマに詳しくても、
どんなに実績があっても、
出版社が「売れる」と判断しなければ、
出版はできません。

出版するためには、
何が足りないのか。
読者のニーズは
本当に「そこ」にあるのか。
自分の気づいていない、
別の切り口で見せられない

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【出版脳のつくり方 93】出版したい人は言葉を磨く

おはようございます!

出版したいなら、
日ごろから言葉を磨いていきましょう。

ビジネス書や実用分野の書籍は
図やイラストを多用する傾向が増していますが、
それでも言葉を抜きにはできません。

必要なのは、
単なる説明文ではなく、
人の心に響く言葉、
人の感情を動かす言葉です。

SNSやブログ、
メルマガなどの文章はもちろんのこと、
講演、セミナー、ビジネス上の会話、日常会話
――常に言葉を意

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【出版脳のつくり方 92】著者はやること、多すぎ⁈

著者の方がやるべきことが多くて、
大変な時代になったなと痛感しています。

良い本をつくることは当然ですが、
宣伝プロモーションにも
力を入れてくれる著者が多くなっています。

SNS発信、クラファン、Amazonキャンペーン、
記念セミナーやイベント…息つく暇もありません。

出版プロデューサーとして、
この現状を何とかしたいなと考えています。
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「出版脳のつくり方」では

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【出版脳のつくり方 91】出版できるきっかけは、一人ひとり違う

出版にいたるルートも皆、
違っていいのです。
一人で出版社に売り込んで
採用される人もいれば、
出版塾や講座で企画書のつくり方を学んで、
オーディションに挑戦する人もいます。

どのコースがベストとか正解とか、
一概に言えません。
選ぶのに迷う時間があったら、
お試ししていけばいい。

他の人の感想は関係なく、
自分にしっくりくるかどうかで、
選んでいきましょう。

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「出

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【出版脳のつくり方 90】タイミングは人それぞれ

「あの人が出版できたのに、
なぜ私ができないんだろう…」
焦る気持ちはわかりますが、
悲観する必要は全くありません。

誰でもその人に合った
タイミングがあります。
出版社や編集者との相性もあります。

さらにビジネスに勤しみ、
企画をブラッシュアップしつつ、
一つひとつのチャンスに
チャレンジしていきましょう。

大切なのは継続することです。

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「出版脳のつくり方」では

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【見習いたい働き方、そして生き方】

【見習いたい働き方、そして生き方】

ベストセラー作家の祭典「著者フェス!」。
そのWeekly版として、
毎週土曜日朝8時から「著者フェス!Saturday」を
Facebookグループ等でライブ配信しています。

話題の本の著者をゲストにお招きして、
ご著書のエッセンスを思いきり語っていただこうという趣旨です。

今週10月26日(土)のゲストは、
ドイツ流ライフコーチの西村栄基(しげき)さん。
ご紹介するご著書は、『ドイツ人のす

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【出版脳のつくり方 89】2冊目が決まらないと悩む人へ

実は「2冊目、3冊目が決まらない」
というご相談も多いです。

そこそこ売れても出版社のほうから
オファーが来ることは、
ほとんどありません。
1冊目が重版していなければ、なおさらです。

あなた自身が動く必要があります。
まずは企画書をつくっておき、
1冊目の担当編集者に相談してみましょう。

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「出版脳のつくり方」では、
商業出版したい人たちに
心構えと準備、企画書作り

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【出版脳のつくり方 88】類書を読みまくれ!

出版するには、
読書家である必要はありませんが、
類書や売れている本を研究する必要はあります。

類書には何がどのように書かれていて、
何が書かれていないのか。
自分が書けることは何か。
自分の独自性は何か。
このベストセラー本はなぜ、
売れているのか。

たくさん読み込んで、
研究してください。
それが出版への早道です。

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「出版脳のつくり方」では、
商業出版したい人た

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【出版脳のつくり方 87】選ばれた人の責任と自覚

書籍の初出版に限って言えば、
商業出版できる人は、
年間で約1万人に一人です。

今週末に始まるプロ野球の日本シリーズの球場でも、4人か5人しかいない計算になります。

“選ばれた人”になるわけですから、
いわば“公人”と言ってもよいでしょう。
それだけの責任と使命が付いてくると、
自覚してほしいと思います。

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「出版脳のつくり方」では、
商業出版したい人たちに
心構えと

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【出版脳のつくり方86】商業出版の著者は選ばれた人たち

商業出版の価値の第六は、
希少性があることです。

紙の書籍を商業出版するには通常、
何段階もの企画審査があります。

1冊の紙書籍を制作・販売するには、
数百万円の資金がかかります。
しかも売上げは、業界全体として
減少傾向が続いている。
ですので、投資に値するかどうか、
厳しく審査されるのです。

つまり、紙で商業出版をしている著者は、
選ばれた人たちと言えます。

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