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7月23日 読書会報告
川口市出身の自称読書家 川口竜也です!
7月23日の午後に開催した「東京読書倶楽部」読書会の報告です!
この日は新規の方が6名、リピーターが1名の合計8名の大所帯で神保町散策と読書会。読書会自体初めての方も多く、また新しい世界を知る機会となった。
リピーターがいることは心理的安全性になるが、やはり新しい世界を知るためにも新規の方がお越しになってくれると嬉しいものである。読書に対する捉え方が違うからこそ、読書がより面白くなる。
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・紹介して頂いた本
武者小路実篤「友情」新潮社
武者小路氏が志賀直哉氏と女性との三角関係を描く自伝小説。失敗を肯定的に捉え、前に進もうとする姿が美しい。昔の作家は陰の雰囲気があるけれども、武者小路氏は陽、生きる力や勇気を与えてくれる。
石井研士「魔法少女はなぜ変身するのか」春秋社
魔法少女が変身する姿が巫女の踊りと一致するのではないかとふと疑問に思い、手に取ったという。なぜ変身中踊るのか、いつ頃から少女は変身し始めたのか、アニメをもとに解説していく。
話は変わるが、最近映画「美少女戦士セーラームーン Cosmos」を観に行ったという紹介者。「この戦いを終わらせるために戦う」という姿にときめいたという。
伊丹十三「ヨーロッパ退屈日記」新潮社
この本を読んでニヤッっと笑ったら、本格派でちょっと変わり者。エッセイなのに臨場感があり、挿絵も伊丹氏が自ら描いているのが良き。
永松茂久「出会いとつながりの法則」大和書房
出会いというものは、運命的なものではなく地味なものである。小さな出会いを大切にするために、①波長の法則と②フォーユー精神を大切にすべし。やはり価値観が一致する人と一緒にいるのがいい。
米澤穂信「クドリャフカの順番」KADOKAWA
氷菓シリーズ3作目。今年から新卒として社会人となった紹介者。「期待」は諦めの言葉というセリフにひどく心が揺さぶられる。
また、名作はいかにして名作になるのかという議論において、自分に才能がなくとも周りからの評価で名作になるという考え方もあるが、やはり自分には少なからず才能があると思ったほうが良いと、仕事をしてしみじみと感じる。
洲之内徹 「きまぐれ美術館」新潮社
絵画と言うとヨーロッパの画家がフォーカスされがちだが、同時代に生きてきた日本の画家について紐解いていくのがこちらの作品。単なる芸術論ではなく、著者が当時の時代について語るのも勉強になる。
村上龍「69」文藝春秋
1969年 長崎県佐世保にてモテたいという願望からやんちゃしまくる村上龍氏の自伝的小説。彼曰く、唯一の復讐方法は、彼らよりも楽しく生きることであると。こういう生き方をしたいと思う今日このごろ。
7月の読書会スケジュール
7月29日(土) 19:00~22:00
飲み有り読書会 BOOK & BOOZE!
→ あと2名で満員です!
ご興味ありましたら、コメントやPeatixにて是非お待ちしております。皆様に会えるのを心よりお待ちしております(*^^*)
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