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心は“言葉”を食べている
川口市出身の自称読書家 川口竜也です!
本を読んでいると、素晴らしい言葉や名言、心に残ったフレーズなどに出会うことがございます。自らを鼓舞したり、心の傷を癒やしたり、人生の指標とも言えるような言葉に出会うこともございます。
私が知り合いから教えていただいたことにこんな言葉がございます。
「体は食べ物を食べて成長し、心は言葉を食べて成長するよ」
我々の体を作るのは口に入れるもの、つまり食べ物です。予防医学の側面からも、健康体でいるためにも高カロリー・高脂肪食品、食品添加物は避けて、自然由来の食品や良質な栄養素がしっかり取れる物を食べることを推進しています。ゆえに、自分の普段食べているものが、自らの体を作っています。
では、心は何によって育まれていくか。それは言葉です。
言葉を一番聞いている(吸収している)のは誰か、他ならぬ私自身です。相手から聞いた言葉や読書で得た言葉、それらは無意識のうちに自らの心に響いていき、血肉となっていきます。そのため、どんな人と一緒にいるか、どんな本を読むかが重要になってきます。
例えば、自分の周りにいる人がネガティブな言葉ばかり使っているならば、自然と自分もネガティブな言葉を使ってしまいます。
「スキルもないのに転職なんてできないよ」
「起業なんて、絶対に無理だよ」
「成功できる人は一部の人だけだよ」
そんな人たちと普段一緒にいたら、自分もそういう考え方になってしまいます。本であっても、真面目に勉学に励むのならばエンタメや娯楽しかない本や心を悩ますような悪書は避けるべしとジョン・トッドの「自分を鍛える」三笠書房でも述べております。
夢や目標を達成するためには、自らを律して、付き合う人や本を慎重に選ばねばなりません。昔から仲がいいとか会社の同期だからという理由だけで、自分に悪影響を与える人と一緒にいても自らの心が荒んでしまうだけです。
加えて、もう一つ気に掛けることがございます。それは自分が発する言葉です。自分の言葉を一番聞いているのは他ならぬ自分です。自分が話すことが上記のような言葉ばかりならば、当然「自分なんて…」と考えてしまうものです。
でも、だって、〜たら、〜れば
この言葉は無意識のうちによく使ってしまいます。
「世の中にはうまくいく人がいる、でも私は…」
「だって自分には向いていないだろうし…」
「私がもっと明るい性格だったら…」
「学生時代もっと勉強していれば…」
その言葉に続く言葉は、結局言い訳です。できない理由を述べるための前提作りをしてしまっています。正直私もよく使ってしまいます。
だからこそ、自らが発する言葉は気をつけて使うことです。ポジティブな言葉や前向きになる言葉を使うことにより、徐々に考え方が前向きになるのはあながち間違いではありません。
じゃあどうする?
この言葉の後は、次の行動を考えるきっかけになります。スキルがない、経験がない、見た目が悪い、暗い性格、集団行動が苦手…自分の欠点なんてあげればキリがないです。
過去を変えることも、等身大の自分を変えることはできません。今の自分、身ひとつで戦う必要があるのです。逆に言えば、自分だからこそ出来ることがある、そう考えた方が前向きになれます。何もないならば、伸び代しかないですと胸張って言えばいいのです。
ただ、そんな簡単に前向きになれるなら苦労しないという方もいらっしゃると思いますが、何事も物は試しです。実践することが始まりです。いくら健康のために良質なものを摂取することが大事だとしても、ただ食べているだけでは肥えてしまうだけです。知り合いの言葉を借りれば、
「体が健康になるためには、食べるだけでは不十分。体を動かして筋肉をつけなければならない。心も同じで、インプットした言葉はアウトプット(実践)することにより精神を育む必要がある」
言葉を操る力は、自分を、人を、世界を変える力を持っています。使う言葉を変える、まずはできることから始めていきましょう。それではまた次回!
・追記
冒頭の写真は、BOOKSELLERS CLOTHING issueさんのTシャツデザイン。読書会で着ていくと注目を浴びる。
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