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漫画は抑うつ予防につながる?

川口市出身の自称読書家 川口竜也です!

最近読書会で漫画を勧められることが増えたのもあり、私も漫画が読みたくなった。仕事終わりにBOOKOFFへ駆け込み、一通り漫画コーナーを物色する(新刊は買わない)。

池袋や秋葉原のBOOK OFFならば、さぞかし品揃えは良いだろうと端から恥まで探すのだが、お目当ての漫画だけが何故か見つからない。誰かが買い占めたのかしらん。

それはさておき、日本の研究*で漫画読書の傾向はポジティブな効果をもたらすという研究論文を発見した。大学生を対象に漫画の読書傾向と、読後にもたらした効果をまとめている。

結論から言うと、漫画を読むことは抑うつ予防に有効であり、否定的な思考を変えたり、行動を活性化させたりすることができる可能性があると報告しています。

マンガ読書経験を有する者のほとんどは、……抑うつ予防の代表的な介入ターゲットとして挙げられている、否定的認知の変容、行動活性化、問題解決スキルの養成・促進、ソーシャルスキルの養成・促進に相当する効果が含まれていた。

同研究論文より部分抜粋

漫画は小説や文学と比べて心理的な負荷が少なく、大学生のような若い人にとって身近なメディアであるため、抑うつ予防に効果的だと述べている。

例えば、漫画を読むことにより、「やる気が出た」「感動した」はたまた「主人公のようになりたいと思った」など感情喚起に影響を与えます。

読書後にネガティブな気分が好転することが、暇なときのような無気力な状態でも、読書行動が喚起されるほど手に取りやすいことも、漫画の持つ効果と言えるでしょう。

また、漫画には抑うつ予防以外にも、様々な効果が期待できるという。

あわせて、ポジティブな気分の増加、リラックス効果、ネガティブな気分からの回復など、多面的な気分調整効果をもつことが示された。

同研究論文より抜粋

なるほど。私自身確かに漫画は良い気分転換になる。小説を読むのが億劫なとき(私にも当然そういう日がある)、漫画は非常に手に取りやすい。

それに、漫画だからこそ表現できるものがある。言葉のみでは伝えられない表現や心境を、漫画は巧みに写し出してくれる。

個人の見解だが「萌え」を感じる人に悪い人はいないと思う。

学生時代、森永卓郎さんの著作を読んだ際に、やたらとオタクを贔屓にしている供述を見つけた。コミケで暴動が起きないのは、オタクが優しい人間だから的なことを。

漫画やアニメは悪影響を及ぼすと一部では言われる(私の父はそのタイプであった)が、漫画で救われた人もいるし、漫画によってつながった仲間もいる。

どんなものにも良い点や悪い点はある。少なくとも、先入観で否定するような人にはなりたくない。それではまた次回!

・日本の研究
白石智子「大学生のマンガ読書傾向とポジティブな読書効果に関する調査――抑うつ予防の観点から――」地域デザイン科学 : 宇都宮大学地域デザイン科学部研究紀要

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川口 竜也 / 川口市出身の自称読書家
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