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本はインテリアとしても。

川口市出身の自称読書家 川口竜也です!

ここ最近、同僚のデスクに置かれたヘミングウェイ「老人と海」が気になっていた。

何が気になるって、かれこれ2ヶ月近く、デスクの上に置かれたままなのだ。

スピン(栞となる糸紐)の位置も、変わっている気配がない。しかも週の大半がリモートワークなのに、持って帰る気配もない。

読書好きあるあるだと勝手に思っているが、やっぱり目の前の人が読んでいる本は気になるし、どんな感想を抱くか聞きたいもの。

それで先日、たまたま帰りの電車のタイミングが被ったため、思わず聞いてしまった。

最初は、海外文学が好きなのだと思って聞いたのだけど、最近は、雨穴さんや梨さんのようなホラーチックな作品がお好きとのこと。

ではなぜ、と聞くと、「あのエメラルドグリーンの表紙に惹かれた」とのこと。

実際に、どこで買ったのか、エメラルドグリーンのキーボードを使っている。

なるほど。本をインテリアにしているのか。

それも紙の本の効用だなと、一人納得する自称読書家なり。

私自身、「部屋に置きたいから」という理由で、購入に至った本はあっただろうか。

ジャケ買いとはまた違う、買った後も部屋に置いておきたいような、表紙を眺めているだけで気分が上がるような本。

お恥ずかしながら、パッとは思い付かない。

ただ、方向性は若干違うけれども、本棚に並べるならば、装丁が好みの本を選びたい。

例えば、J. K. ローリングのハリー・ポッターシリーズは、文庫版よりもハードカバーを選んでいる。

池袋の古本屋「往来座」にてまとめ買いしてしまった、大和和紀さんの「はいからさんが通る」も、新装版ではなく初期のものだ。

でもよくよく考えると、紙の本を集めている時点で、部屋に置くことを前提としている。

かつてマルクス・トゥッリウス・キケロは、本に関して素晴らしい言葉を残している。

本のない部屋は、魂のない肉体と同じだ

また、ドイツの小説家 トーマス・マンは、かのような言葉を残している。

蔵書は星空を眺める時の感情にも似た感情を呼びおこす事がある

部屋に本があることが、どれだけ精神的な豊かさをもたらしてくれるだろうか。

まぁ、本を買うための言い訳にしか過ぎない気もするけれどもね。それではまた次回!

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川口 竜也 / 川口市出身の自称読書家
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